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もう一つのCSR

 最近ちょくちょくグリーンジョブ(緑の雇用)という言葉を見かけるようになった。オバマ次期大統領は、深刻化するアメリカ経済の再生のために、再生可能エネルギーやエネルギー効率化、環境保全などの産業に従事する労働者(グリーンカラー)を増やすためのインフラづくりに、公共投資を行おうとしている。いわばニューディール政策のグリーン版だ。ドイツにおける風力や太陽光などの再生可能エネルギー関連雇用は、すでに自動車産業を上回っているとの話もある。こうしたグリーンジョブ、グリーンビジネスの発展可能性は、ヘルマン・シェーア(『ソーラー地球経済』)などが提唱し、WWFやグリーンピースなどのNGOも試算を下に提言している。

 日本政府も世界の流れであるグリーンジョブ創出に、ようやく重い腰を上げたようだ。温暖化対策を新たな100万人規模の雇用に結びつける構想を策定するという。

 政府の施策を待つまでもなく、企業活動を“グリーン”にシフトさせるため消費者レベルでできることはある。CSRといえば一般には「企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)」を思い浮かべると思うが、もう一つ「消費者の社会的責任(Consumer Social Responsibility)」という意味のCSRもある。企業が社会的責任を果たすようにするには、消費者の選択が重要である。いかにデザインが良く安かろうとも、搾取労働を行っていたり、男女や人種による差別をしていたり、汚染を垂れ流していたり、自然破壊につながる開発を行ったりするような企業の製品は購入しないという消費態度が重要だ。昨今の話題でいえば、内定取り消しや派遣社員切りを行う企業の製品やサービスを買わないというのも、消費者の社会的責任といえるだろう。

 環境によい持続可能な社会構築につながるような事業活動を行う企業、製品を積極的に支援することも消費者の社会的責任といえる。あいかわらず評判の悪い定額給付金だが、これも多くの人がグリーンプロダクツを買うのに使うのであれば意義があるのだろう。今からでも見直して、緑の給付金にしたらどうだろうか。
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by greenerworld | 2009-01-07 08:21 | エコエコノミー  

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