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南極大陸も温暖化している

 いわゆる地球温暖化懐疑論者の論拠の一つが、「南極の平均気温は下がっている」というデータだった。しかし、このほどワシントン大学やNASAなどの研究チームが科学誌Natureに発表した論文によれば、南極も地球上のそれ以外の地域と同様温暖化が進んでいるという。

 これまで南極大陸は南極半島を除いて気温上昇はみられないか、むしろ低下しているとされており、その原因はよくわかっていなかった。研究チームはこれまで調査が進んでいなかった西南極について、地上と衛星の観測結果に基づき解析、その結果、西南極では1957年以来10年間で0.17℃のペースで気温が上昇していることを発見した。大陸全体としては10年で0.12℃のペースで上昇していることになるという。これまでの気温データは海岸に近い観測所で得られたもので、内陸部についてはデータがなかった。

 西南極の気温上昇については、氷床コアを用いた他の調査でも同様の結果だという。

 なぜ、南極大陸の東側で気温上昇が観測されなかったかについては、オゾンホールの影響が指摘されている。フロンなどが原因で南極上空に形成されるオゾンホールによって、西風が起きそれが東南極の気温上昇を見かけ上抑える結果になっているという。フロンの規制で今世紀半ばにオゾンホールが解消されると、南極の温暖化が顕在化するかもしれない。
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(Natureに発表された南極大陸の温暖化を示す図。赤が濃い部分ほど温度上昇が大きい)
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by greenerworld | 2009-01-22 12:12 | 気候変動  

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