ずどん
2009年 01月 29日
特定外来生物も、こうなると経済に組み込まれてしまって、駆除より資源確保という話になりはしないかと心配になる。ナマズは養殖が難しく、天然物は激減している。その最大の原因は、河川・農業用水・水田の構造変化である。ナマズは成魚が池や湖や河川の本流に住むが、産卵は水田や水田まわりの小水路で行う。そうした場所が激減してしまったのに加え、湖や河川の本流から遡上することもできなくなっている。コンクリートで固められて、ナマズが潜む穴もない。アメリカナマズのずどんは700円だったが、もし本物のずどんを食べようと思ったらどんな値段を取られるのだろうか。
by greenerworld | 2009-01-29 16:42 | 生物多様性