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インサイトのバッテリーも

 ホンダのハイブリッドカー、インサイトが発売になった。プリウス同様ハイブリッド専用モデルとし、しかもプリウスとスペックはほぼ同じでありながら189万円からという戦略的な価格設定である。これはプリウスにとって大きなライバルとなることだろう。

 トヨタ・プリウスも1月のデトロイトモーターショーで新型を発表した。気になっていたのはバッテリーである。2008年度中にはリチウムイオンを搭載したタイプを発売するのではないかと噂されていたからだ。トヨタのハイブリッド車用バッテリーを生産しているのは、静岡県湖西市にあるパナソニックEVエナジー社である(パナソニックの名を冠しているがトヨタ自動車が60%の株を保有する)。ここで2008〜2009年にはリチウムイオンバッテリーの生産ラインが一部動き出すはずだった。ところがデトロイトで発表された新型プリウスに搭載されていたバッテリーはニッケル水素だった。

 今日発売されたインサイトのバッテリーもニッケル水素である。リチウムイオンバッテリーを市販車に搭載するには、まだ解決すべき問題が残っているのだろうか。それとも単にコストの問題なのか。本格的なプラグインハイブリッド、電気自動車時代には、エネルギー密度の大きいバッテリーが不可欠だとされており、「革新的二次電池」が開発されるまでの本命がリチウムイオンバッテリーと見られている。

 しかし、リチウムイオンバッテリーはパソコンや携帯電話で発火事故を起こしている。自動車に搭載してトラブルが起きた場合大問題になる。メーカーが慎重に慎重を重ねていることは間違いない。バッテリーのエネルギー密度が高まれば、当然事故が起きやすくなるのは道理だ。さしあたり、市販車で最初にリチウムイオンバッテリーが搭載されそうなのは、今年発売予定の三菱のi-MiEVであるが、記録的な販売不振がスケジュールに影響を与えそうである。

 国を挙げて次世代バッテリーの技術開発に力を注ぐのは結構だが、コンパクトな乗り物を使った効率のよい交通システムは、もっとローテクでもできるはずだ。ハイテクにこだわっていると、そのあたりの市場はインドや中国に奪われてしまうかもしれない。
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by greenerworld | 2009-02-05 21:44 | エネルギー  

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