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風雲! 富士山静岡空港

 立木問題で開港が6月4日に延期となった静岡空港に、未曾有の経済危機という逆風が吹いている。新幹線も東名高速もあり、羽田にも小牧にも近い立地で、なぜ空港なのか? という疑問はいまだに解けない。

 現状就航が予定されている定期便は、JALが新千歳1日1往復、福岡1日3往復、ANA(運航はエアーニッポン)が那覇、新千歳1日1往復ずつ。鈴与系の新航空会社フジドリームエアラインズが、小型ジェットで小松1日2往復、熊本・鹿児島がそれぞれ1日1往復。国際線は韓国アシアナと大韓航空が仁川に1日1往復ずつと、中国東方航空が上海週4往復。その他はチャーター便となっている。多い日で1日12便なので、1日数便という地方空港もあることを考えればそこそこのにぎわいのような気もするが、機種はいずれも中型以下で、最大でも160〜170席だ(http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/contents/flightsch.html)。

 たとえば福岡便であれば新幹線とも競合するし、羽田はもちろん名古屋の小牧からも1日5便ある。県東部の人は羽田(三島から1時間半もあれば着く)、西部の人は小牧(浜松からやはり1時間半ほど、車ならもっと速い)の方が使い勝手が良かろう。静岡県は、福岡便について搭乗率70%以下の場合1席について1万5800円を支援するという方針を出したようだが、県の支援で旅客を奪われる恰好になるJRは面白くないだろう(もっとも、JRは空港直下に新幹線新駅をという要請を断った経緯があるのでその意趣返しか)。アシアナや大韓航空は、ハブである仁川に旅客を導きここから世界へという思惑と思われる。こうなれば国内2社が旅客を奪われることになる。

 ある旅行代理店で開港記念ツアーの告知をしていた。チャーター便を使った4泊5日の香港マカオツアーが14万8000〜16万8000円。同時期でHISなどの成田発着ツアーを調べると、香港ツアーが4万円台からある。これだけ差があると、チャーターツアーも当初のご祝儀期間のあとは難しそうだ。向こうからこちらに来る場合も同じで、東アジアからの観光客も、富士山と温泉目当てだけでわざわざ割高な静岡空港からの日本入りを選ぶとは思えない。ブログ子なら、秋葉原や銀座・原宿も組み込みやすく、ツアーのバリエーションも豊富な成田発着に軍配を上げる。国内便も競合がないから割引は期待できない。

 折しも地方空港の減便・路線廃止が続く。静岡空港でも開港後の状況を見て航空会社の運行見直しは必至。来年の今ごろどんな状況に陥っているものか、杞憂に終わればいいが。静岡空港計画は、そもそもが昭和のバブル時代に土建的発想で始まったものだ。空港事業を決定したのは斎藤前知事時代だが、構想の初期、石川現知事は総務部長として県政に関わっている。93年以降は知事として事業推進のトップに立ってきた。まだ気が早い気もするが、失敗したときの知事の責任の取り方には心しておこう。
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by greenerworld | 2009-02-11 13:19 | 森羅万象  

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