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佐渡は居良いか住み良いか

 佐渡で放鳥されたトキ10羽(うち1羽は死亡)のうち3羽目が本州に渡ったようだ。「草木もなびく」とうたわれた佐渡も、どうもトキには住みづらいのだろうか。保護センター近く、せいぜい佐渡島内にとどまって自然繁殖してくれることが最も望ましかったわけだが、これだけ互いに離れてしまうと、繁殖のチャンスまずあるまい。実際、本州に渡った3羽は全てメスで、いまのところ佐渡に残ったメスは1羽のみ。

 気になるのはこれらのトキが中国産であるということだ。かつては大陸との間で渡りもあった可能性も否定できないが、基本的には個体群が異なる。しかも中国の生息地は温暖な地域であり、雪が大量に積もるようなところではなさそうだ。積雪の中で餌を採るような行動が身についているのだろうか。

 他にも個体群が異なることで気になることはたくさんある。寒さへの適応、土着の細菌や寄生虫への対応などだ。行動パターンも異なるのかもしれない。あくまで中国産のトキなのである。以前も書いたが、日本の自然環境に適応したトキの個体群は滅びた、いや我々が滅ぼしてしまった。そのことを棚に上げて、“野生復帰”だ、本州に何十年ぶりの飛来だなどと浮かれているのは、どう考えてもおめでたいとしか言いようがない。

 中国産のトキを定着させたいのなら、九州南部か四国南部あたりに保全地をつくった方がうまくいくような気がする。東国原さん、立候補してはいかがですか。
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by greenerworld | 2009-03-11 14:09 | 生物多様性  

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