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タバコにやさしい国

 大学時代の同期で集まろうという話になり店をさがして気がついたのは、ほとんどの居酒屋が「喫煙可」で分煙もしていないということ。たばこ規制枠組条約も批准し、健康増進法も飲食店での受動喫煙を防ぐ措置を講ずるよう求めているが、全く無視されている。成人の喫煙率は男性でも4割を割っているし、女性は10%程度。さらに未成年も考えれば、喫煙者の方がマイノリティである。「全面禁煙」にしてしまった方が、かえって客が増えるのではないかと思うが、どうなのだろうか。結局喫煙者は我慢できないが、非喫煙者は我慢(忍耐)できると考えているわけで、日本は先進国では希な「タバコにやさしい国」である。

 それでも、神奈川県が中身はだいぶ後退したとはいえ、店舗面積100㎡以上の飲食店での分煙または完全禁煙を定めた条例を成立させた。JRも4月1日から首都圏の主要駅は全面禁煙になった。

 山手線か京浜東北線で、東京駅と浜松町駅の間を移動することがよくある。浜松町駅では東京寄りの改札を利用するため、最後尾の車両に乗る。東京駅と有楽町駅では、ちょうどその前に喫煙所があった。車内にも煙が流れてくるし、ギリギリまで喫煙していたスモーカーが車両に飛び乗って煙を吐く。これがなくなっただけでもありがたいが、スモーカーたちはどうしているのだろうか。全面禁煙になった4月1日の夜、東京駅のホームの喫煙所のあったあたりで手持ちぶさた風にたたずんでいた人を何人か見かけたが、そばに警備員が立っていた……。

 喫煙習慣は完全に薬物依存症である。よく喫煙者が「タバコを吸うと落ち着く」、「タバコを吸うと考えがまとまる」などというのは、禁断症状でイライラし考えがまとまらなくなっているからで、ニコチン依存症でない人は別にタバコを吸わなくたって落ち着くし考えがまとまる。かつてブログ子もスモーカーで、禁煙にはえらく苦労した経験がある。タバコと決別してみるとそれまでいわれていたタバコの効能がいかにまやかしかよくわかった。非喫煙者に嫌われ、部屋の壁やカーテンを煙やヤニで汚し、服やじゅうたんに焼けこげをつくって(最悪の場合は火事を出して)、挙げ句病気になる。それがわかっていながらやめられないのは、ニコチン依存症だからである。

 喫煙者も被害者なのだ。多くの喫煙者が、できればタバコをやめたいと考えている。その気持ちを後押しするような政策を打ち出せないものだろうか。たばこ税を上げ、その税収を禁煙プログラムに使う。町のたばこ屋さんの転業を支援する。タスポは結局、タバコの売上をコンビニにシフトさせただけ。コンビニのカウンターの後方にずらりと並んだタバコを見ると、コンビニをよく利用する中高生たちへの悪影響を懸念してしまう。
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by greenerworld | 2009-04-03 17:11 | 環境汚染  

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