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シカゴの「自転車2015年計画」

f0030644_7515097.jpg 現在ある乗り物の中で、確実に22世紀に残っているものは何か?──この問題の答は自転車。自動車社会のアメリカでも、自動車の使用を減らし自転車を普及させようという動きがある。オバマ大統領の地盤であるイリノイ州のシカゴは、“Bike 2015 Plan”(自転車2015年計画)を推進している。2015年の目標として、5マイル(約8km)以下の移動の5%を自転車に、自転車による事故を半減、が掲げられている。その目標達成のため具体的な8つの施策を提示する。

 駐輪場の整備など日本では当たり前の施策もあるが、自転車専用レーンや自転車専用道を整備し車や人の通行と分離、住宅地と公共交通機関(主要駅)や学校・大学・公共施設との安全なアクセスを確保するとともにこれらのネットワークを構築、また地域鉄道サービスであるMetraへの自転車持ち込みを拡大するなどが掲げられている。日本では自転車、クルマ、人が道路に混在して、自転車とクルマ、自転車と人の事故が問題になっている。これをきちんと分けて自転車の利便性を高めると同時に安全を確保することは自転車の普及にとって欠かせない。サインや看板の整備、自転車利用者やクルマのドライバーへの教育も同時に進める。アメリカらしいのは、肥満防止効果も訴えている点。“Bike 2015 Plan”にはこうした取り組みが150の戦略としてまとめられている。

 “2015”は1992年に開始された“Bike 2000 Plan”を引き継いだもの。Bike 2000 Planではすでに、100マイルの自転車レーンや50マイルの自転車専用道の整備、鉄道への自転車持ち込みやバスへの自転車ラック搭載などを実現している。プランはChicagoland Bicycle Federationによってまとめられ、市長の承認の上、シカゴ市交通局とともに推進されている。同市は2016年オリンピックの開催地を東京と争っているが、少なくとも自転車利用への取り組みに関しては、シカゴに軍配が上がりそうだ。
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by greenerworld | 2009-04-08 08:06 | 環境エネルギー政策  

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