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Still Crazy After All These Years

 行ってしまいました! サイモンとガーファンクル・オールドフレンズコンサート2009 in 東京ドーム。7/10(金)夕方の水道橋駅ホームから、オジサン・オバサンがこぼれ落ちそう。こんなコンサートなかなかないだろう。

 ビートルズには少し遅れ、かといってローリングストーンズにかぶれるほど腰が据わっていなかったブログ子にとっては、ポール・サイモンのニヒリズムと皮肉が、アート・ガーファンクルのストレートで美しい歌声に隠されて、ちょうどよかったのだ。72年にポールが発表したソロアルバム「Paul Simon」は、レゲエやカリプソなど、いま考えると斬新な試みにあふれたアルバムだが、当時のブログ子は「こんなんS&Gじゃない(そらそうです)」とショックを受けたものだ。

 でもすでにS&G最後のアルバム「Bridge Over Troubled Water」にはラテン風味あふれる曲が何曲か入っているんですな。遅れてアートが出したソロアルバムの方が、むしろ“S&G”ぽかった。その後ポールは、アフリカミュージシャンと組んだアルバム「Graceland」で新境地を開いた。ブログ子がリアルタイムで聴いているのはこの「Graceland」と次の「The Rhythm Of The Saints」まで。その後ポールが出した3枚のアルバムは全曲は聴いていないが、さまざまなサウンドの融合を目指した斬新な曲作りは続いているようだ。

 さて、今回のツアーは、2003-2004年の北米・ヨーロッパツアーの成功を受けて、ニージーランド、オーストリア、日本を回るもの。名古屋、東京、大阪、札幌のどの会場もチケット完売で、武道館での追加公演も満員だ。
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 ブログ子の聴いた7/10のコンサートは「Old Friends/Bookends Theme」から始まり、初期の名曲を何曲か、トム&ジェリー時代の曲をはさんで、ソロになってからのそれぞれの曲へと移る。その後また二人の曲へという構成。

 正直アートの声には昔のような伸びがなく、息継ぎも少し苦しそうだったが、まだまだ歌手として現役のポールはソロで張りのある声を聞かせてくれた。

 アートが「今日のコンサートでいちばん好きな曲かもしれない」といってソロで歌ったのが「Kathy's Song」。へえ、そうなんだ。この曲はポールが当時の恋人のことを歌ったもので、元々はポールのソロ(演奏はギター一本)でレコーディングされている。ソロ時代の曲も2曲歌った。

 ポールがソロで選んだのは「Slip Slidin' Away」に「Still Crazy After All These Years」と「Diamonds On The Soles Of Her Shoes」。Still Crazy〜は、さえない男が昔の彼女と町で偶然会って、ビールを一緒に飲み、やっぱりまだ未練が残っていると思い悩むストーリー。ポールの詞は暗喩に満ちているが、この歌を持ってきたのは何を表しているのか。Diamonds On The Soles〜に至っては、ノリノリのポールにオジサン・オバサンたちはついて行けない様子でした。

 それにしても“アラ古希”で、こんなツアーができる2人には全く頭が下がる思い。終盤、「Bridge Over Troubled Water」では不覚にも目頭が熱くなってしまいました。「Still Crazy After All These Years(こんなに時間がたってもまだ大好きなんだ)」という意味が何となくわかったような。甘い感傷かな?
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by greenerworld | 2009-07-12 19:53 | レビュー  

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