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i-MiEVよりプリウスの方がCO2が少ない?

 三菱自動車が電気自動車(EV)のi-MiEV(アイミーヴ)の法人向け出荷を開始した。電気自動車なので、走行時にはCO2は排出しない。しかし、電気は発電時にその燃料に応じてCO2を排出しているため、完全にクリーンなエネルギーとは言えない。むしろ熱量あたりのCO2排出量は石炭よりも多い。投入エネルギーの4割程度しか電気に変えられないのだから、当然といえば当然である。
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 したがって、EVもその電気の消費に応じてCO2を排出していることになるのだが、それはどの程度なのか。i-MiEVの諸元によれば、バッテリー容量は16kWhで、10・15モードでは1充電あたり160km走行するので、単純計算するとkmあたりの電力消費量は100Whである。ただし主要諸元には「10・15モード交流電力量消費率」の数字があって、こちらでは125Wh/kmである。充電時のロスを加味した数字なのだろう。

 ところで、ベース車となっているガソリン軽乗用車「i(アイ)」のTタイプ(出力がi-MiEVと同じ47kW)の方は、燃費が18.2km/リットルで、逆にすると0.055リットル/kmである。ガソリンのCO2排出係数(2.32kg-CO2/リットル)を掛けるとkmあたり128gのCO2を排出しながら走ることになる。

 これに対してi-MiEVの方は、電力会社によって係数が異なるが、東京電力の2007年度の係数を使うと53gだ。また、係数の大きい北海道電力だと65gとなり、「i」のほぼ半分。なんか「エコだ、クリーンだ」と大騒ぎしている割には、それほど劇的にCO2が減るわけではないのね。

 ちなみに新型プリウスの10・15モード燃費は38km/リットルで、kmあたりのCO2排出量は61gとなる。北海道ではi-MiEVで走るより、プリウスに乗った方がCO2排出量は少ないってことだ。東京電力管内でもそんなに大きな差ではない。くれぐれも冷静に考えましょう。
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by greenerworld | 2009-07-27 12:10 | エネルギー  

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