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お粗末な一戦

 一言で言えば、お粗末な一戦だった昨日のフレンドリーマッチ・ベネズエラ戦。日本相手に勝ち点(引き分け以上)をとるためのお手本のような試合。アジアの下位チーム相手になら、好きなようにボールも回せて、ディフェンスもそれなりに崩せる。それで有頂天になっても、FIFAランク50位あたりで、ワールドカップ本戦出場も逃した主力も参加していないチームに、高い位置からきっちりプレスをかけられると、ボールも回せなくなってしまう。そもそも相手を崩すアイデアのかけらもなかった。相手が日本以上に攻撃力がなかったのが幸いしたが、ベネズエラ相手にこれでは、ワールドカップで戦う相手には手も足も出ないだろう。

 敗因の最たるものは、監督の采配(選手起用とポジショニングの明確化)だ。俊輔以上に中でプレーしたがる小笠原を右サイドハーフに置いた。左SHはやはり中が好きな中村憲剛。2トップに裏に飛び出すタイプの大久保と岡崎。これでは誰もサイドに張らない。高い位置からベネズエラがパスの出しどころをきっちり抑えると、後方で回すしかなかった。勝っているチームが時間稼ぎをするようなイライラするシーンが冒頭から続いた。

 前線の4人はパスが来ないから下がってもらおうとする。小笠原はほとんど鹿島でやっているボランチの位置でプレーしていた。憲剛もそれに合わせて下がる。いくら前線で動いてもボールが来ない2トップも下がる。その結果相手のディフェンスラインが上がり、ますますゴールが遠くなる。遠藤が消えてしまったのは、本来遠藤がやるべきこと(ボールの配球役)を小笠原がやってしまったからだ。4−4−2の布陣だったはずなのに、みんながフィールド中央で固まってしまった。今時小学生のチームだってこんな試合はしない。ペナルティエリアにボールを持ち込むことさえできない。決定的なシーンは1回もなく、得点の匂いすらしなかった。

 空いている両サイドにサイドバックが上がっても、それに対するフォローがない。期待していた右SBの徳永はまともなクロス一本もあげられなかったが、1人でドリブルだけで持ち上がれと言うのはそもそも無理だ。案の定、上下を繰り返している内にスタミナ切れしてしまった。象徴的なのはセンターバックの中沢が右サイドでオーバーラップしてクロスを上げたシーン。明らかに両CBはいらだっていたが、本来のサイドハーフの役割をSBが務めざるを得ないから、CBがサイドをオーバーラップするというへんてこなことになる。こんなことをやっていたら、ディフェンスラインが崩壊する。実際両サイドの守りにCBが奔走し、中央がガラガラになったことも何度かあった。

 岡田監督は新しい戦力を試せて成果があったと強がったが、開幕まで4か月というこの時期にそんなことをしている場合ではないだろう。もっとも終盤に金崎や香川を投入したのはふがいない先発陣に対する見せしめにも見えたが。イエメン戦でハットトリックして注目された平山もワールドレベルでは通用しそうもない。190cmの長身もオランダやデンマーク相手では「高さが武器」にならない。昨日の試合でも相手ディフェンスに寄せられて、ほとんど自分のスペースを作れなかった。

 個々にはいくらいい選手でも組み合わせと使いよう。指揮官がこれでは、海外組が入っても能力が生かせるとは思えない。一次リーグ全敗が見えてきた。
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by greenerworld | 2010-02-03 08:51 | フットボール  

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