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政治崩壊、その後には……

 鳩山政権の迷走はさらに度を増していく。普天間基地移設に関しては「ジョーカー」を持っているにちがいない、でなければ、自らの首を絞めるような「5月末結着」は明言すまいと思っていたのだが、それが結局早くから名の上がっていた徳之島だった。腹案のまま情報が先行し、疑心暗鬼を呼び、結局は島民の過半数が反対集会に集結して、交渉前に事実上の「ノー」を突きつけた。

 官房長官は無能どころか、混乱を助長するばかり。“亀”さんは言いたい放題、やりたい放題だ。結局首相のリーダーシップはどこにあるのだ、といういうことになる。脱ダムも道路も骨抜き、八ッ場に至ってはほったらかし状態である。閣僚の何人かには「やる気」をなくしている節さえ見える。官僚も立ちすくんでいる。完全に統治能力を失っている。政権末期ではなく、無政府状態のようだ。これがもし戦前の日本だったら、クーデターが起こっているのではと、空恐ろしくなる。

 旧野党の政権担当能力の無さを含めて、長年にわたって続いた自民党政権の杯盤狼藉が、その元にあることは間違いない。その本質は何か。古き良き時代は成長の分け前を国民の多くが多かれ少なかれ享受できた。国政の実質的な運営は、官僚にまかせておけば、大過なくすんだ。そうやって自民党−官僚のシステムから、野党側も含めて国民はおこぼれに預かってきたのである。

 それが経済不振・縮小、少子高齢化・人口減少社会で成り立たなくなった。おこぼれが届かなくなった国民は、「何かを変えてくれる」と期待して民主党に投票した。だがこの体たらく。しかし自民党は変化に対応できる能力をもはや持たない。泥舟となった自民党からはどんどん離党者が出ている。

 次々できるミニ新党も、昨年の総選挙前に一足先に発足したみんなの党を除いては、どの政党も期待を集めるに至っていない。参議院選挙では1〜数人ずつの当選に留まり、また離合集散となるだろう。一方、与党を構成する「新党」は消滅に向かいそうだ。最大の民意は「政治にはもう期待しない」ということになるに違いない。つまり、低投票率だ。どの政党も自分を幸せにしてくれそうにないからだ。

 しかしそんな悲惨な政治状況を作り出したのは一体誰なのか。結局政治はその国の国民の「質」の反映である。一人ひとりが「何かを変えよう」としない限り、再生は難しい。かつてこんな閉塞感の中からヒトラーが登場したことをお忘れなく。
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by greenerworld | 2010-04-22 11:38 | 森羅万象  

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