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泥仕合はまだ続くのか

 およそOECDに加盟しているような国(いわゆる先進国)で、国のトップがこれほどころころ替わる国は他にない。民主党の代表選挙が始まったが、これで小沢さんが勝てば、また首相が替わることになる。1年と少しで4人目である。国民ですらあきれているのだから、国際的には一体誰を相手に交渉していいかわからない日本の存在感は低下するばかりだ。

 民主党の代表の任期は2年。菅さんは就任したばかりなのに、なぜ代表選なのか。2年前の代表選で勝利したのは、誰あろう小沢さんだった。しかし昨年の衆院選を控え、政治資金問題で輿論の批判が高まり衆院選勝利を優先して辞任、その後を継いだ鳩山さん、そして菅さんは、いずれも残り任期を務めるだけの暫定代表だったのだ。その意味では、今回の代表選は、正当な党代表を選ぶ選挙ということになるのだが……。

 それにしても、総理大臣を選ぶよりも党の代表を選ぶ方が優先されるというのは、どうも解せない。ただでさえ日本の総理大臣にはハードルがいくつもある。衆議院の任期最大4年間の間には、最大2回参議院選挙がある。政権の賞味期限が切れた1〜2年目頃に参議院選がやってくるので、敗北して責任をとることになる。複雑な選挙制度のお陰で衆参がねじれやすく、不安定になる。振り返れば細川政権以来、この国はずっと数合わせの権力闘争をやっていた。その間に失われた10年が20年になろうとしている。今思えば経済が曲がりなりにも上向いていたのは小泉政権時代で、それは政策ではなく政権の安定度に負うところが大きかったのではないか。

 さて、民主党代表選だが、小沢さんが勝っても首相になるとは限らない。衆参のねじれを解消するために自民党の一部やみんなの党を巻き込んで、政界再編・連立組み換えに出るかもしれない。その際には自分が首相につかない可能性が高い。ともかく国民にはこれだけ不人気な人だ。政治資金問題も抱えている。支持率が低迷すれば、早々と身を引かなければならなくなる。うがちすぎかもしれないが、そんな憶測を招くほど、腹の中の読めない人ではある。

 菅さんが勝てば、小沢グループは冷や飯食らいだ。果たしてそれを良しとするか。郎党を引き連れて出ていけばまた政界再編だ。どちらにしても泥仕合。いつまでこんなことが続くのか。

 思えば、失われた20年の間、日本の政治はこの人に翻弄されていたのではないか。国民はそれに「ノー」と言っているのです。
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by greenerworld | 2010-09-01 13:26 | 森羅万象  

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