管理者へのメール / 管理者のプロフィール


がんばれ! ヴェルディ

 JリーグJ2に所属する東京ヴェルディが存続の危機にある。現在は、Jリーグ傘下のジェイリーグエンタープライズが親会社となって再建中。しかし、状況ははかばかしくない。1969年読売サッカークラブとして創立、日本サッカーリーグ(JSL)時代にリーグ優勝5回、天皇杯優勝5回。さらに、ヴェルディ川崎としてJリーグに参加。三浦知良、ラモス瑠偉、北沢豪などのスター選手を擁し、1993年に初代チャンピオンを獲得したのをはじめ、Jリーグ草創期には圧倒的な強さを誇った。

 しかし、一方で親会社の読売新聞が、Jリーグの地域主義という構想に反して、プロ野球と同じように親企業名を使うことを主張。Jリーグ発足後しばらく読売グループでは「読売ヴェルディ」という呼称を使っていた。読売ジャイアンツと同じように、「球界の盟主」となり、販促に利用しようとしたのだろう。

 ホームスタジアムは川崎の等々力球技場としたものの、東京にこだわり、当初から移転の考えも表明していたため、結局川崎市民にはそっぽを向かれた。観客動員数も風船がしぼむように縮小、人気チームの面影はなくなった。読売新聞(ナベツネ?)に見放され、日本テレビが単独で親会社となったが、このころにはJリーグでも上位を保つことが難しくなった。そして2001年からはホームスタジアムを調布市の東京スタジアム(味の素スタジアム)に移転、しかし、サポーター数は同じ東京スタジアムをホームとするFC東京にはるかに及ばなかった。川崎市民からは愛想を尽かされ、東京都民からは、何を今さらという感じだったろう。結局初期の判断の過ち(頑迷固陋な企業主義へのこだわり)が、ヴェルディを根無し草にしてしまった。

 2005年には年間17位でとうとう翌年からJ2に転落、2008年にはJ1に復帰するが、1年で再転落。2009年には日本テレビも撤退して、かつての名門クラブの経営は完全に行き詰まった。2010年シーズン前にJリーグ退会の危機にあったが、Jリーグ主導という異例の形で、存続することになった。

 だが、Jリーグ自身がクラブを持ち運営するというのはどう考えても変だ。これは2010年限りの特例で、自主再建(新たな出資者や経営母体の確保)ができなければヴェルディは消滅することになる。

 ここへ来てホームタウンを練馬に移すという構想が出てきた。練馬区にある遊園地としまえんに新たに3万人収容のサッカースタジアム建設計画があり、ここをホームスタジアムにするという。地元自治体もとしまえんを運営する西武グループも前向きのようだ。ただし完成は2014年だから、それまで持ちこたえる必要がある。

 ヴェルディは日本で最初の本格的クラブチームとして、女子サッカーのベレーザやバレーボールチームなども持ち、各地でユースチームなどの下部組織の活動にも力を入れてきた。そうした功績は賞賛されるべきものである。読売グループと完全に手を切れたことを幸いに、地域主義に徹し、チームを作り直していくことはできるはずだ。名だたるOBたちにも応援してもらいたいものである。くれぐれも西武グループの広告塔にならないよう願います。
[PR]

by greenerworld | 2010-09-11 11:02 | フットボール  

<< クサガメが外来種? 一定の需要はあるが >>