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キノコが緩衝材や断熱材に

 キノコやカビは菌糸と呼ばれる細胞の連なりで構成されている。この菌糸が集まったものが菌糸体(mycelium)。この菌糸体を使って、商品の緩衝材や断熱材などを作っているのが Ecovative Design(ニューヨーク州グリーンアイランド)。原料となるのは、ナッツの皮やもみがら、木綿の殻などの農業廃棄物。これを滅菌し、菌を吹き付け、型に入れると、原料が分解されて白っぽい菌糸体のかたまりになる。これを取りだして熱をかけるだけで、製品ができあがるというわけ。

 発泡ポリスチレン(発泡スチロール)やスチレンフォームなどの代替品として利用可能だ。原料は再生可能な有機廃棄物で、製品も生分解可能。製造工程でもそれほどエネルギーを使わない。緩衝材はEcoCradle(TM)、断熱材はGreenslate(TM)の名で商品化されている(写真はEcoCradle(TM)。同社サイトより)。これからが楽しみなグリーンベンチャーだ。
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by greenerworld | 2010-10-07 08:36 | エコエコノミー  

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