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使えるか使えないか、生物多様性保全活動促進法

 1月6日、環境省で開かれた「生物多様性保全活動促進法」の説明会・意見交換会に出席してきた。12月6日付の当ブログで「里地里山法」と紹介した、昨年12月の臨時国会の最後にひっそりと成立した正式名「地域における多様な主体の連携による生物の保全のための活動の促進等に関する法律」という長ったらしい法律だ(法律はたいてい長ったらしい)。

 説明を聞いてわかったことは、まずこの法律は市町村の自発的な取組についての法律であると言うこと。つまり主体は市町村であって、活動団体ではないこと。かつ法律に強制力はないということ。

 対象として考えられるのは、放棄された里地里山の保全活動とか、外来種の駆除とか、希少種の保全とか、あまり当たり障りのないところ。一方で大方の自然保護団体が苦闘している「開発」による生息地・自然環境破壊に対しては、歯止めになりそうもない。それでも、第4条4項で非営利活動法人が市町村に保全活動を行おうとする地域の保全活動計画案作成の提案ができるとあり、同5項で市町村にそれに答える努力義務を課している。これがこの法律の最大の活用可能性か。

 環境省の限界は今に始まったことではないが、自然保護・環境活動団体に対してオープンに意見を聞くというところは評価していい。農水や国交を主務大臣として巻き込むのにも、苦労したことだろう。小さく産んで大きく育てるという視点も大事かと一応納得。年のせいか、最近妙に物わかりがよくなった。

 昨年の生物多様性条約COP10では、愛知ターゲットも合意された。生物多様性国家戦略もこれを受けて2012年に改定される予定だという。その中にはぜひ生物多様性の「No Net Loss(正味の損失なし)」を打ち出してほしい。

 このあと、今年秋の法施行を目指して国は『地域連携保全活動基本方針」を夏ごろを目途に策定する予定だという。このあとその検討会を4回ほど開催する。第1回は1/19。その他意見交換会を全国9地区で開催とのことなので、みなさん是非参加を。
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by greenerworld | 2011-01-07 21:21 | 環境エネルギー政策  

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