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アカガエルがやってきた!

 地元に残る「里山」の砂防堰堤(ダム)上部にできた水たまりが、ちょうどよいカエルたちの産卵池になっている。やってくるのはヤマアカガエル、モリアオガエル、最近はトウキョウサンショウウオも少数だが産卵するようになった。ところがここには大雨の時上流から土砂が押し寄せる。砂防堰堤はこうやっていつか埋まってしまうものなのだが、それではカエルたちが産卵できる場所を失ってしまう。

 以前はこの川の両側にも、支流の谷戸にも田んぼがあって、そこがカエルやサンショウウオたちの産卵場所だった。今ごろの季節は、ヤマアカガエルのカエル合戦でそれはそれはにぎやかなことだったろう。しかし耕作放棄や残土の捨て場となったことなどから、水場が縮小、近年はほとんど産卵できる場所がなくなっているのだ。トウキョウサンショウウオに関しては毎年この地区で産卵調査を行っているが、激減といってよい。アカガエルも、近くの寺院の池以外で産卵を見たことがない。そんなわけで両生類の復活を願って、近くの公有地に両生類の産卵できる水場(カエル池)を一昨年の暮れに掘った。

 今日は砂防堰堤の上の池に、土砂が流れ込まないようにする作業。堰堤の上は少し開けていることから、コサナエ、ムカシヤンマもいるとのことで、トンボが専門のS氏の呼びかけで集まったのは12名。2時間ほどの作業で、池の入口部分を広げ、上流部分に土砂を止める池を掘った。十分ではないが、産卵時期でもありあまり大がかりな作業はできない。本格的な修復はこの秋にということにした。ポカポカ陽気の中自然好きの面々ばかりということで気持ちよく作業ができた。
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作業プランを検討
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上流側に土砂止めの池を
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池の入口は土砂が入っても良いように少し広げる

 市の森林レンジャー二人も参加、スペイン出身のA氏は日本の自然や生物にやたら詳しい。とくに両生類が好きらしく、池掘りももっとやりたいという。でブログ子の掘った前述のカエル池も何日か前に確認していて、「ヤマアカの卵ありました」という。

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 作業後そちらに回ってみると、2か所掘った下流の方に、卵塊が5つ。親も1匹浮かんでいた(左)。いやあ、うれしい。周辺にはまだ生き残っていて、産卵場所さえつくってやればこうしてやってきてくれるのだ。こちらも、この秋以降本格的な産卵場の復元に着手しようということになった。仲間がいれば百人力。あとはトウキョウサンショウウオが産卵に来てくれると良いのだが……。

 もう一つ心配なのは侵略的外来種のアライグマがこの地区で増えていること。アライグマに頭をかみ切られたトウキョウサンショウウオの死体を何匹も見ている。この対策も取らなくてはいけないが、まずは一歩ずつ。

 西多摩地域全体でも、両生類とくに止水性の両生類の産卵場所が減っている。まだ生き残っていれば休耕田などを利用して産卵場所を確保できる。成功事例はたくさんある。全国的にもこうした活動を広げていけないか、ちょっと考えている。名付けて「両生類救援隊」。早々とツイッターのハッシュタグ(検索用のタグ)も作ってしまった→ #amphiresQ 。
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by greenerworld | 2011-03-09 19:16 | 生物多様性  

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