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原発に頼らない社会をめざす城南信金

 東京南西部と神奈川県を営業地域とする城南信用金庫(本店:品川区)が、「原発に頼らない安心できる社会へ」というメッセージをウェッブサイトに掲載している。「原子力エネルギーは、私たちに明るい未来を与えてくれるものではなく、一歩間違えば取り返しのつかない危険性を持っていること、さらに、残念ながらそれを管理する政府機関も企業体も、万全の体制を取っていなかったことが明確になりつつあります」「私達は原子力エネルギーに依存することはあまりにも危険性が大きすぎるということを学びました。私達が地域金融機関として、今できることはささやかではありますが、省電力、省エネルギー、そして代替エネルギーの開発利用に少しでも貢献することではないかと考えます」として、金融を通じて省電力や省エネルギーのための設備投資を支援、推進するという。
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http://www.jsbank.co.jp/

 信用金庫は地域の中小企業や個人の出資による地域金融機関だ。もともと、営業地域が限定され、大企業には融資できないという制限があり、原子力関連の事業を行う大企業を顧客に持つことはないので、こうした取り組みがしやすい条件にはある。しかし核エネルギー利用が国策として進められる中で、たいへん勇気ある宣言だと思う。城南信金の姿勢を高く評価したい。

 城南信金は、2001年に合併により京都中央信金が誕生するまで、最大の信用金庫であり、現在も預金量において2位の位置にある。ブログ子もかつて(真壁実理事長時代)取材したことがあるが、80年代後半のバブル期にも土地や株式などの投機に融資せず、バブル崩壊後にも多額の不良債権を抱え込むことはなかった。格付機関による評価も高い優良金融機関である。

 今回の震災への取り組みでは、復興支援“ボランティア預金”を発売、被災地学生の新規特別採用の他、1億円の義援金も寄贈している。また店舗内の省エネを実践、太陽光発電の導入なども今後順次進めるという。営業地域外の個人が口座を開くことは可能だが、残念ながら信用金庫法による制限で、口座開設にあたって出資が必要な企業や、個人でも融資を受ける場合は、営業地域内に限られる。また口座を開設するには直接店舗窓口に行かなければならないそうだ。(ただし、一度作ってしまえばネットバンキングもできるし、信用金庫同士のATM利用は営業時間中なら手数料なし)

金融は社会を変える大きな力になる。私たちはその金融機関を利用することで社会を変える後押しができる。全国の信用金庫も、ぜひ後に続いてもらいたいものである。
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by greenerworld | 2011-04-15 09:04 | 3.11後の世界  

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