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コロラドのグリーンビール

 日本には「風で織るタオル」があるが、こちらは風で醸す「グリーンビール」の話。コロラド州に本社を置くニュー・ベルジアン・ブルワリー社は、年間1億3000万ボトルを生産する大手ビール醸造会社の一つ。

 創業者は自転車とビール造りが趣味の電気系の技術者とその妻のジョーダン夫妻。夫婦でヨーロッパへ自転車旅行に行って、ベルギービールにはまった。コロラドに帰ってから、彼らはベルギー風ビールを作り始めた。名付けたビールの名前がダブルエールの「ABBEY」とアンバーエールの「FAT TIRE」。後者の名前の由来はベルギーの自転車旅行に使ったマウンテンバイク。

 1991年から彼らはビールの商業生産に取りかかる。ビジネスは順調に発展、そして1998年からは、同社が使う電気は全て風力発電を中心にしたグリーンエネルギーでまかなわれている。ビール醸造にはたくさんのエネルギー、特に電力を使っていた。従業員の意志により、CO2排出を最小化するために風力発電からの電力を購入することにしたのだ。それだけでなく、醸造かすは発酵させてバイオガスを取り、コジェネレーションシステムで電力と熱に利用、ビールの配送トラックはバイオディーゼルで走っている。さらに同社では「サステナビリティスペシャリスト(サステナビリティの女神)」が工場のエネルギー消費状況を監視し、その削減に努めている。たとえば、外光を工場内に導いて照明に使う、冬には外気を保冷に利用する、醸造に使う水を削減する等々。

 従業員には入社1年後に自転車がプレゼントされ、3分の1はその自転車で通勤している。自転車だけでなく、企業の共同所有者になる権利も得ることができる。

 FAT TIRE、やはり一度飲んでみたいものだ。どこか日本で売っているところをご存じないですか?

 参考
 Living on Earth http://www.loe.org/
 New Belgian Brewery http://www.newbelgium.com/

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by greenerworld | 2006-10-14 16:36 | エコエコノミー  

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