管理者へのメール / 管理者のプロフィール


アメリカの気候変動対策、迷走?

 宇宙に浮かべた巨大な鏡で太陽光線を跳ね返し地球温暖化を防止する。アメリカ政府がこんなばかげた対策のための研究を科学者に要請しようとしているらしい。英紙ガーディアン電子版(1/27)が伝えている。他には大気中に太陽光を反射する粉じんををまくというアイデアもある。

 浪費の果てに巨大技術を使って、すなわちばく大なエネルギーを使って、地球温暖化を防ごうというセンスは決定的にベクトルがずれている。だいいちそれでうまくいかなかったら、どうするの? それどころか、悪影響が出そうな対策だってある。

 いまのアメリカ政府の中枢にはブッシュ氏を始めキリスト教ファンダメンタリストが多いといわれているが、彼らは進化論を否定する教義を持っているとされている。基本的に人類は神が創造したもうた選ばれた万物の霊長であると考えているということ。実際には地球ではただ一つのタイプの原始生命から40億年をかけて多種多様な種が進化した。それは神の意志でも何でもなく偶然の所産である。しかもその過程で、生物が織りなす生命の連なりは複雑になり、太陽エネルギーを出発点とし物質を循環・固定させ、地球環境は次第に生物の生存に都合の良い安定した環境に変化してきた。

 人間のみが地球環境を変化させられるし、その変化を止めることができる、その考えは非常に危うい。多様で健全な生態系こそが地球環境を安定させるのだ。そのためにはどうしたらいいのか。人間がこの地球の主であるような振る舞いをやめ、多くの生きものとの共存が可能なように経済・社会をシフトさせることだ。少なくとも、日本はもちろん世界が毒されているアメリカ型資源・エネルギー浪費文明が、この気候変動の元凶であることに気づくことである。
[PR]

by greenerworld | 2007-01-27 13:37 | 環境エネルギー政策  

<< バイオエタノールが増えると魚が... 暖冬なんてレベルじゃない >>