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「ボルネオの心臓部」が保全へ向けて前進

 いつもいつも暗い話題ばかりだが、これは少し元気が出る話題。

 ボルネオ島(インドネシア側はカリマンタン)はアマゾン流域と並んで世界でも最も豊かな熱帯雨林をもち、固有の動植物の宝庫であり、世界の生物多様性の中心の一つといわれる。昨年も50種類以上もの新たな生物種が発見されたばかりだ。しかし、その自然は危うい。大規模伐採と開発により、熱帯雨林は年々狭まっている。多くの森林が失われており、そこにくらす動植物は私たちにその存在を知られないまま絶滅していく。

 そのボルネオの中心部、マレーシア、インドネシア、ブルネイが国境を接する地帯(ハート・オブ・ボルネオ=ボルネオの心臓部)がこの3国によって保全されることになった。昨年3月ブラジルのクリチバで開催された第8回生物多様性保全条約締約国会議(COP8)において合意に達していたもので、1月15日に調印が行われた。条約の事務局機関である生物多様性会議(モントリオール)はこの調印を、生物多様性条約に掲げられた2010年目標達成への大きな一歩と位置づけている。目標とは「地球規模、地域レベル、国レベルで生物多様性の喪失率が顕著に減少すること」である。

 ボルネオはまだ訪れたことがないが、ジャカルタに向かう飛行機がボルネオ上空を通った際、窓から眺めたことがある。深い緑に覆われまるで緑の海のようだったが、そこにいく本もの赤い筋が通っていて血管のように見えた。樹木伐採と運び出しのための林道がラテライト土壌の赤い色に染まっていたのだ。それから20年近くたつので、現在のボルネオのジャングルはずいぶん減ってしまっているだろう。それでも、歯車が一つ前に回ったことを喜びたい。
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by greenerworld | 2007-01-29 08:29 | 生物多様性  

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