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深刻なオーストラリアの干ばつ

 このところ毎年のように干ばつに見舞われるオーストラリアだが、今も深刻な干ばつが続いているようだ。オレンジやブドウ、麦や米などの栽培、畜産の中心地であるマレーダーリング盆地でも、昨年来雨が降らない状態が続いている。この1-3月には盆地の南部で平年並みに降雨があったものの、乾ききった大地に水を吸われてしまい、河川の流量はほとんど増えなかった。2月、3月のマレー川の水位はそれぞれの月の過去最低記録を更新した。

 こうした状況をふまえて、4/19にハワード首相は異例の会見を行った。今後6-8週の間に、相当量の雨が降らない限り、飲料水を優先するために農業用かんがい用水を完全にカットせざるを得ないというものだ。

 同盆地はオーストラリアの農業生産の7割を生産するという。バロッサ・バレーなどワイン産地も多い。予報ではこの冬(南半球のオーストラリアでは夏冬が逆になる)に平年並以上の降雨がある確率は50%、これでは河川やダムに十分な水を供給できそうにない。この状態が続くと果樹が枯れ、農業が維持できなくなる。オーストラリアでは昨年来干ばつの影響で食料価格は10%も上昇しているが、今後さらに上昇するおそれがあるという。

 昨年来の干ばつはエルニーニョの影響が大きいと見られているが、地球温暖化が原因ではないかという声も高まっている。アメリカのブッシュ政権とともに京都議定書から離脱したハワード政権への風当たりも強まりそうだ。
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by greenerworld | 2007-04-22 18:43 | 気候変動  

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