管理者へのメール / 管理者のプロフィール


淡水魚を出血死させるウィルス、五大湖で蔓延

 アメリカ五大湖で、人間のエボラ出血熱のような淡水魚の病気が発生している。ウィルス性出血性敗血病(VHS)と名付けられたこの病気にかかった魚は、文字通り出血して死んでしまう。種類に関係なく致死率も極めて高い。昨年はこの水域に住む20種類の魚が大きな被害を受けた。

 この病気はエリー湖、オンタリオ湖、ヒューロン湖、セントローレンス水路、ナイアガラ川、ニューヨーク州の淡水湖で確認されている。初めて発見されたのは2005年。遺伝子を調べた結果ウィルスの起源は大西洋にあるらしい。もともとは海水魚に感染するウィルスだったのだ。それが貨物船のバラスト水に含まれて運ばれたか、川をさかのぼる魚によって運ばれたのか、それとも水鳥によって運ばれたのか、まだわかっていない。しかし他の水域に広がればアメリカの淡水魚相が壊滅的な打撃を受けるおそれがある。アメリカ・カナダ政府はウィルスの拡大を防ぐために、魚や釣りの生き餌の移動制限はもちろん、ボートも移動させるときは船体をよく洗うよう呼びかけている。ミシガン州はウィルスの移動を防ぐためスポーツフィッシング用の養魚場を閉鎖するという。

 VHSウィルスは、カ氏40〜59(セ氏4.4〜15.5)度で活性化する。この水域がその水温に達するのは、5月中旬になる。果たしてVHSが今年も猛威をふるうのか、関係者が固唾をのんで見守っている。
[PR]

by greenerworld | 2007-05-01 08:40 | 生物多様性  

<< ミツバチの集団崩壊に寄生虫(カ... 庭で芹摘み >>