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ミツバチの集団崩壊に寄生虫(カビ)原因説

 ミツバチの謎の集団崩壊(CCD)を巡って、原因究明レースが展開されている。

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究グループは、寄生性の微胞子虫類の一種が原因の一つである可能性を指摘した。ただし、まだ予備的な調査段階であり、結論は出されていない。

 この病原体はNosema ceranaeという学名をもつ。微胞子虫はさまざまな動物に寄生する単細胞生物で、特殊化した菌類の一種と考えられている。英語版WikipediaによるとNosema ceranaeはもともとトウヨウミツバチ(Apis cerena)の寄生虫であったが、2004年になってスペインでセイヨウミツバチ(Apis mellifera)への感染が確認されたという。ヨーロッパでは大きく広がっており、ミツバチ個体数の減少などの原因とされている。

 この病原体がアメリカでも発見されたことから、がぜん注目されているのだが、ただ、これだけが原因ではないと考える研究者も多い。死んだハチからは微胞子虫のほか、さまざまなウィルスも発見されている。集団崩壊はもっと複合的な原因で起こっているという見方が強い。真の原因究明にはまだしばらくかかりそうだが、一つだけいえることは、一つの地域の病原体が数年の内に世界中に広まるほど、人間の影響(生物の長距離移動)が大きくなっているということだ。これはカエルツボカビ病と全く同じ機構だといえよう。
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by greenerworld | 2007-05-02 20:34 | 生物多様性  

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