管理者へのメール / 管理者のプロフィール


ロンドンはポルトガルに、ベルリンは北アフリカに?

 このまま温室効果ガスが増え続け、気候変動が進行すると、気温上昇と降雨の減少により、ロンドンが20世紀後半のポルトガル西海岸のワイン産地のような気候になるという予測が、フランスなどの気象学者グループから発表された。ヨーロッパ主要都市で今世紀後半までに予測される気候変化のうち乾燥度と温度を、1961〜1990年における最も近い気候の地域に当てはめてみたもの。

 たとえばロンドンの平均気温は今世紀後半までに3℃上昇、夏期には雨がほとんど降らなくなり、ブドウ栽培に適した気候帯になるという。他の都市も軒並み「南下」し、パリはセビリアとマドリッドの間ほど、ストックホルムやオスロはスペイン北東部に、ローマはトルコ南部、バルセロナやベルリンはなんと北アフリカだ。

 これほど短期間に気候が変化すると対応が難しい。例えば家の造りや都市のインフラは、これまでの気候に合わせたものになっている。北ヨーロッパでは冬の弱い日射しを取り入れるために西向きに窓を取り付ける家が多いが、これではより暖かい気候になれば夏の午後が耐え難くなる。水不足も心配だ。より遠くから水道水を引いてこなければならなくなるかもしれない。逆に集中豪雨に対する備えも必要になる。

 2003年のヨーロッパの猛暑では高齢者を中心に数万人の人が亡くなったが、ほとんどの住宅・建物は寒い冬への備えはあっても、夏の暑さを前提としていないので冷房をもたない。寒冷に対して適応した北ヨーロッパの人々は、そもそも暑さに弱いのだ。

 日本でもこんな予測をやってみたら、気候変動の現実感が増すのではなかろうか。平均気温だけでいうと、2℃上昇した場合東京は南九州です。
[PR]

by greenerworld | 2007-05-21 11:22 | 気候変動  

<< 総理 CO2半減社会を想像でき... アメリカが太陽光発電で盛り返す >>