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頭上から降る虫の声

 猛暑が続いている。ところが、昨夜からアオマツムシが鳴き出した。一昨日は鳴いていなかった。気づかなかっただけかもしれないが、何か、突然鳴き出したような感じ。

 アオマツムシは中国南部・東南アジアあたりが原産の外来昆虫で、材木について日本に入ってきたらしい。戦前からいたのだが、一時ほとんど見なくなり(たぶんアメリカシロヒトリ対策に街路樹や公園で殺虫剤を使った影響)、1980年代頃から増えだした。

 何しろ、夜木の上で鳴く虫(アオマツムシはコオロギの仲間)というのは日本にはいなかった。虫すだくというのは、足下から聞こえてくる虫の音だそうで……。頭の上で大きな声でたくさんのアオマツムシが鳴くのは、風情もなにもあったものではない。まさに騒音。日本古来の虫の声を楽しみたくても、アオマツムシが鳴きやむ真夜中まで待たなくてはならない。

 街路樹、公園など町中に緑が増えたことも、アオマツムシにとって有利になっている。数メートルは飛べるので、街路樹伝いに広がっている。わが家では、建てて2〜3年目に庭木で声を聞くようになった。南方系の生きものなので、冬が越せるのはクマゼミ同様都市化の影響もあるのだろう。

 灯火にも引き寄せられるらしく、家の中に入ってくることがある。こんなのに家の中で鳴かれたら、大迷惑。

by greenerworld | 2007-08-22 10:42 | 花鳥風月  

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