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新政権は環境問題にどう立ち向かうのか

 前首相がおもちゃ箱をひっくり返して退陣したあと、福田康夫氏が第91代総理大臣に選出された。大臣の顔ぶれは前政権をほぼ引き継ぎ、独自性はない。党役員人事がこの内閣の性格を表しているのだろう。

 最近は右翼団体も環境を前面に出す時代だが、安倍前首相も改憲を悲願としつつ環境問題にも取り組む姿勢をかなり強く打ち出していた。残念ながら、彼のイデオロギーとしての美しい国と、美しい星のコンセプトには大きな隔たりがあったが、それを躊躇なく同じ土俵にのせてしまうところが彼の思想の限界だった。ブレーンがいなかったのだろう。だが具体性はなかったものの、実際キャッチフレーズとしてハイリゲンダムサミットで打ち出した「美しい星50」は、世界にというより日本国内に向けてかなりインパクトがあったと思う。その点は評価している。

 さて、福田新首相の環境への取り組みはどうだろうか。比較の問題だが、少なくとも麻生氏より環境問題への認識はあるように見える。福田氏の総裁選出馬に当たっての政権公約では、環境立国の推進を掲げ、洞爺湖サミットの成功、環境技術と人材育成での国際貢献、ストック型社会の構築がうたわれている。いずれも具体性はなく、出馬に当たって大急ぎでまとめた印象は否めない。ただ、「ストック型社会の構築」に関しては、今年6月福田氏自身が会長としてとりまとめた、自民党住宅土地調査会の「200年住宅ビジョン」がかなり反映されているのだろう。しかし、戦後の日本経済は、短期のスクラップアンドビルドで成り立ってきた。「ストック型社会の構築」を本気でやろうとしたら、日本の経済政策、環境政策の大きなターニングポイントになる。新首相がどこまで深くそれを認識しているのだろうか。

 石油会社に長く勤務しながら、エネルギー問題や気候変動問題には今のところ言及はない。洞爺湖サミットに向けて「美しい星50」を引き継ぐだけでなく、具体的肉付けを期待したいものだ。

 新首相のリーダーシップはどこまで発揮されるのか、とりあえずはお手並み拝見。
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by greenerworld | 2007-09-25 21:34 | 環境エネルギー政策  

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