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オーストラリアを温暖化が直撃

 2030年までに平均気温が1℃上昇し、35℃以上の猛暑日が増え、降水量が減少、沿岸部ではハリケーンによる洪水のおそれが高まる──10月2日、オーストラリアの国立研究機関CSIRO(連邦科学産業研究機構)がこんなレポートを発表した。

 すでに干ばつは頻繁にオーストラリアを襲っている。もとよりオーストラリアは地球上で最も乾燥した大陸である。気象衛星MTSATの全球映像を見ると、オーストラリアだけはいつもくっきりと晴れ渡っている。

 最大の農業地帯であるマレーダーリング盆地では、昨年の春から今年の秋(北半球での秋〜春)にかけてほとんど雨が降らず、作物に大きな影響を与えた。小麦の生産は前年の4割に落ち込み、その影響で日本でも麺類などの食品が値上げされている。日本はアメリカに次いで小麦の供給をオーストラリアに頼っているので、影響は大きいのだ。果物の収量も落ち込み、家畜への影響も深刻だ。

 現在オーストラリアは春を迎えたばかりだが、早くも異常な高温と強風による山火事(ブッシュファイア)が頻発し、広大な面積が焼失したという。この干ばつの影響で、小麦の収穫量が今年も昨年並みに落ち込むとの見方が広がっている。

 自由党のハワード政権は地球温暖化に懐疑的で、アメリカのブッシュ政権とともに京都議定書を離脱した。気候変動よりテロ対策が重要と公言する。しかし世論調査では、気候変動の方がイスラム原理主義よりも安全保障上の脅威であるとオーストラリア人の40%が考えているのに対して、その逆は20%だという(New York Times Oct.4 電子版)。

 オーストラリアの平均気温は1950年以来すでに0.9℃上昇し、2005年は記録以来最も暑い年だった。2007年はそれを上回る可能性が高い。もちろん日本にとっても対岸の火事ではない。
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by greenerworld | 2007-10-04 23:45 | 気候変動  

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