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不都合な? ノーベル平和賞

 今年のノーベル平和賞が、元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏と、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)に贈られることが決まった。「人類が引き起こした気候変動に関する知識の普及に尽力した」ことが授賞理由。

 同賞をめぐっては、しばしば“政治的”な選考が指摘される。今回も来年の米大統領選へのゴア氏の出馬も(本人は否定するが)取りざたされる中での受賞。いくら気候変動が人類の平和にとって重要なテーマだとしても、まだ現役の政治家への受賞に、なまぐささを感じるのを禁じ得ない。折しも、イギリスでは、映画『不都合な真実 (An Inconvenient Truth)』に少なくとも9か所の科学的な誤りがあると、高等法院から裁断されたばかり(9 Inconvienient Untruthsってとこでしょうか)。

 そうした少々強引な手法で、気候変動をあまりにセンセーショナルに取り上げるのは、かえってロンボルグ(『懐疑的環境主義者』の著者、同書も結論を導くために都合のよいデータだけを集め、手法も科学的ではないと批判されている)ら懐疑派を勢いづかせることになるのではないか。その意味で、長年地道にデータと議論を積み重ねてきた専門家集団であるIPCCを同時受賞として、バランスをとったんだろうけれど。

2007.10.13.13:00 追記:
 すでにロンボルグがガーディアンにコメントを書いていました。しかもこの記事のタイトルと同じタイトル(笑)。
 An inconvenient peace prize
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by greenerworld | 2007-10-13 11:13 | 気候変動  

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