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日本も白熱電球にサヨナラ? 

 トーマス・エジソンが白熱電球を試作したのが1879年のこと。当時は灯りといえば、ガス灯か灯油ランプの時代。まだ電気は実用化されて間がなく、アーク放電を利用したアーク灯を灯すには巨大な電池か発電機を持っていかなければならなかった。

 エジソンは白熱電球を売るために、発電所をつくった。1882年、ニューヨークに直流方式の中央発電所を建設、電気を供給し、白熱電球を設置するビジネスを始めた。世界初の電力会社であり、照明サービス会社である。

 白熱電球は簡便で明るく安全だったため、1890年代には大都市を中心に広く普及した。電気の供給は郊外に建設された水力発電所が担うようになった。やがて、それ以外にもさまざまな電気器具が発明され家庭で使われるようになる。自動車と家電はアメリカが生んだライフスタイルであり、世界のあこがれだった。その元となったのが、白熱電球だ。

 だが、白熱電球は効率が悪い。電気エネルギーの1割以下しか灯りに転換できない。残りは熱となって、周辺を暖める。冬はまだいいが夏はやっかいだ。少しでも効率のよい照明をと、白熱電球の4倍ほど高効率の電球型蛍光灯が普及してきている。オーストラリアやイギリスなど、白熱電球を禁止しようという国も出てきた。そしてわが日本もいよいよ白熱電球の追放に乗り出すらしい。政府が温暖化対策の一環として、家庭やオフィスの照明で使われる白熱電球の国内での製造・販売を数年以内に中止する方針を打ち出す見通しだという(共同通信電子版)。全世帯が電球型蛍光灯に切り替えた場合、家庭からの排出量の1.3%に当たる約200万トンが削減できるとのことだ。

 約130年間、夜を照らしてきた白熱電球にお別れの時が近づいている。しかしこれぐらいドラスティックなことをやるなら、いっそのこと太陽熱温水器の設置義務付けでもやってはどうだろうか。日本中の家庭の半分が太陽熱温水器をつけたとしたら、家庭からの排出の5%以上が削減できるはずだ。
 
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by greenerworld | 2007-12-19 16:45 | 環境エネルギー政策  

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