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ペレットストーブのドラフト改善

 ドラフト(draft | draught)はすきま風、通風という意味で、燃焼機器では十分な燃焼用の酸素を供給し排気を確実に行うために重要なもの。ストーブでは煙突や吸排気筒がこの役割を担う。よく「(煙突の)引きが強い(良い)、弱い(悪い)」などと表現しているのが、このドラフトの状態をいう。

 煙突の「引き」と空気取り入れ口の調整だけで燃焼のコントロールを行う薪ストーブでは、煙突はきわめて重要な装置で、実際煙突代の方がストーブ本体より高かったりする。

 わが家は以前薪ストーブを使っており、ペレットストーブに取り替えた際、その煙突をそのまま利用して接続してもらった。もとからあった煙突は15cm径で、一階の天井下から屋外に抜いて、そのあと二階の軒上まで立ち上げてある。煙突の先までの高低差は5m以上。径が太く縦の長さがあるので、いったん中の空気が上昇すると大きな力で空気を引き上げ、排気すると同時にストーブに空気を吸い込む。薪ストーブはこれくらいのドラフトがないと、しっかりと燃えてくれない。

 一方で、ペレットストーブはファンで強制的に燃焼空気を吸排気するようになっている(中には自然吸排気式のものもある)。そのため排気筒も10cm径で、高く立ち上げる必要もない。

 で、結論を言うと、わが家の場合煙突の「引きが強すぎて」、燃焼皿でペレットが踊ってしまうほど。またストーブは熱分解ガスを二次燃焼させる機構になっているのだが、それがうまくいかないようで、前面ガラスにタールがこびりついてしまう。

 そこで、東京ペレットさんに相談。室内の煙突をダンパー(空気調節できる弁)付のものに替えてもらった。その上で排気をかなり絞って、さらに吸気口を段ボールで半分以上ふさいでみた。これで、ペレットが踊るほどのドラフトはなくなったが、まだ前面のガラスは曇る。しかしタールではなくてすす。燃焼効率が改善したのかどうかよくわからない。

f0030644_10101769.jpg ふと思いついた。外の煙突下部には掃除用にふたがついているのでそのふたをはずし、取り替えで余った10cm径の煙突を外側から差し込んでみたらどうだろうと(写真と断面図)。これで元の煙突のドラフトはほぼ遮断されるはず。それで燃やしてみると、燃焼状態は格段に良くなった。ガラスの曇りも少なくなり、しかもすすではなく灰状の燃えかすになった。


f0030644_14594960.jpg 15cm径に10cm径を差し込んでいるのでまだすき間から抜けている分があるようだ。詰め物をしてやり直してみることにしよう。外の煙突はただの飾りになるわけだが、もしかすると将来薪ストーブを復活させる日も来るかもしれない。それに夏に屋内の熱気を排気する温突(ソーラーチムニー)として使うことも考えてみたい。
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by greenerworld | 2007-12-28 10:33 | エネルギー  

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