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インド・タタグループの30万円カー「NANO」

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 ニューデリーで開催されているインドモーターショーで、タタグループが話題の10万ルピー(約28万円)カーを発表した。

 名前はナノ(NANO)。iPodみたいな名前だが、人々の車(People's Car)という位置づけだ。今年末にはインド国内で発売される予定だという。

 NANOは2気筒623CCのエンジンを積んだ、4ドアのコンパクトカー。日本の軽自動車と同じくらいだ。見た目はSmartに似た感じ(というより、そっくり)。価格はスマートの6分の1。ただし最も安いスタンダードモデル(写真)ではエアコン、パワーステアリング、パワーウィンドウはついていない。

 中国と並び高成長が続く21世紀の大国インドでは、生活水準も急激に向上しており、自動車へのニーズが高まっている。こうした小型で格安の自動車は、中国を始めこれから伸びが期待されるマーケットに対応したいわば世界戦略車だ。インドの自動車市場でトップを占める日本のスズキも、10月に1000CCクラスのコンパクトカーを同国内で販売する予定という。

 心配なのは、安い車が短期間に普及することによる環境悪化や事故だが、タタグループのラタン・タタ会長は、インドでは年間800万台のバイクが販売されており、それがもたらす汚染や危険に比べれば、NANOはグリーンでずっと安全だと語っている。

 しかし、これはインドや中国におけるモータリゼーションの爆発の始まりに過ぎない。すでに自動車の便利さにどっぷりつかっている私たちが言うのはおこがましいが、両国合わせて23億人の人々が、先進国並みに自動車で走り回るようになったとしたら、環境にも資源にも大きなインパクトがあるだろう。いやそれより自動車という乗り物自体が成り立たなくなるのではないだろうか。自動車を安くつくろうと思えばできることはわかったが、ほんとうにやるべきなのは自動車からどのように脱却するかではないかと思ってしまった。それは私たちが提案しなければ。
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by greenerworld | 2008-01-10 19:24 | エネルギー  

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