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薪も燃やせる外付け型のペレットボイラー

 欧米ではペレットボイラーでセントラル給湯暖房という住宅が多い。個人住宅でも機械室を持ち(たいてい物置や乾燥室と兼用となっている)、そこにボイラー、ペレットタンク、貯湯槽が置かれている。貯湯槽からは浴室やキッチンへの給湯の他、パネルヒーターを使った暖房も行われる。

 日本の住宅は機械室を持つ設計をしないので、こうしたシステムは建設費も含めてコストと手間がかかる。最近ヨーロッパでも小屋タイプのボイラー、ペレットタンク、貯湯槽が一体となったシステムも出てきた。これなら後付で設置して、既存の配管につなぐだけだ。

f0030644_13374036.jpgf0030644_13375382.jpg 写真上の「ウッドマスタープラスAFS-900」はアメリカ製のペレットボイラー。やはり外付けで、貯湯槽が一体になっている。配管に接続するだけで、暖房・給湯が可能だ。もともとアメリカ中北部の穀倉地帯などで、余ったトウモロコシや大豆も燃やせるように工夫されたもの。日本ではそんなことをしたらバチが当たると言われそうだが……。

 ヨーロッパのペレットストーブやボイラーは、木部のおが粉だけを固めたホワイトペレット専用に設計されているものが多い。どこが違うかというと、穀類、草本系の燃料はシリカが多く灰が固まって燃焼皿を詰まらせる。通気が悪くなりうまく燃焼しなくなるのだ。ウッドマスタープラスはこの固まりを砕いて灰受けに落とす機構が備えられている。これだと日本でつくられている樹皮(バーク)ペレットも、問題なく燃やせるそうだ。

 ウッドマスタープラスの輸入を手掛ける、有限会社河西社長・河西広実さんはもう一つ独自のアイデアを試してみた。燃焼皿の上に金属製の枠を置いて、その上に薪を置くと薪も燃料にできるのだ(写真下)。製材所の端材や家庭で発生するせん定枝も燃やせる。薪を加えることで急速加熱も可能になるという。

 河西さんは伊勢原市に完成したばかりの自宅にウッドマスタープラスを一台設置し、自らその使い勝手を試している。このシステムは太陽熱とのハイブリッド。お風呂や台所の給湯+床暖房用の熱源として太陽熱を、そのバックアップとして、ペレットボイラーを使う。100%自然エネルギーの給湯と暖房だ。

 ウッドマスタープラスAFS-900の販売価格は147万円を予定。ガスや灯油の給湯機に比べればかなり割高ではあるが、貯湯槽も一体になっており、そのままで本格的な給湯暖房システム用熱源として使える。機械室を建てる必要もない。出力約30kWという能力からすると日本の家屋だと2〜3軒分まかなえる。小さめの公共施設やオフィスでも使えるのではないか。農業用ハウスの加温などにも利用できそうだ。

 有限会社河西 http://www.h-kasai.co.jp/

 詳しいレポートは2月下旬発売予定の季刊ソーラーシステム111号をごらん下さい。
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by greenerworld | 2008-01-17 13:44 | エネルギー  

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