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東京湾に打瀬舟を復元するプロジェクト

 拙著『マグロが減るとカラスが増える?』(ダイヤモンド社刊)に唯一実名でご登場くださった、木更津の金萬智男さんからメールをいただいた。東京湾の干潟を守る「盤洲里海の会」、ヨードが不足しがちなアジアの山岳地区の子どもたちに海藻を送る「海から山への贈り物プロジェクト」など、陸上でも精力的に活動する漁師さんだ。カイヤドリウミグモの影響で主力のアサリ漁が不振の中、社会的活動に奔走する姿に頭が下がる。

 メールの内容は、打瀬舟建造プロジェクトという、新しく始めたプロジェクトの案内。打瀬舟(うたせぶね)とは小型の木造帆船で、かつて東京湾では打瀬舟が風に帆をはらませ、海面をすべるように走りながらアマモ場に居着く小エビを捕っていたとか。

 打瀬舟の材料は木、それも地場の山からとれた優良な木が使われていたそうだ。山が育てば海が育つ。アマモ場も、ノリも、アサリやハマグリも、アナゴやキスも、江戸前の魚介の恵みは豊かな山があってこそ。その恵みを捨てて、沖へ沖へと、海外へと日本の漁業は発展していった。言うまでもなくそれは安い石油のおかげ。マグロ漁やイカ漁が休漁というニュースが報じられているが、石油が高くなって遠洋は言うに及ばず、沖合の漁業も成り立たなくなってきた。

 なにしろ打瀬舟は石油を使わず漁ができる。しかし、打瀬舟が活躍できるアマモ場、打瀬舟を操船できる漁師、打瀬舟をつくる船大工、打瀬舟の材料となる地場の木、いずれもが風前の灯火。いま取り組まなければ、それらを後世に伝えることができない。

 金萬さんたちは1000人を目標にプロジェクトの賛同者を募っている。一口1万円で舟主も募集するそうだ。詳しくは下記へ

 打瀬舟建造プロジェクト http://utase.yokochou.com/
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by greenerworld | 2008-06-19 10:25 | エコエコノミー  

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