極楽トンボ
2008年 07月 27日
ハグロトンボを見ると実家の裏手にあった井戸端を思い出す。夏にはよくスイカや野菜を網に入れて浮かべ、冷やしたものだった。その井戸のまわりにハグロトンボが集まっていた。雨水や生活排水を流す小溝はあったものの、ハグロトンボの幼虫が生息するような環境ではなかった。ハグロトンボの幼虫は水性植物の多いゆるやかな流れに生息する。かつての田んぼのまわりの用水路ようなところだ。そこからえさを求めて井戸端にやってきたのだろう。蚊やハエをとってくれていたのかもしれない。
別名をゴクラクトンボやホトケトンボというのは、お盆のころにこうして家の近くにやってくるからだろうか。飛び方もどこかはかなげな感じがするが、意外と用心深く、写真を撮ろうとしてもなかなか近寄らせてくれない。
by greenerworld | 2008-07-27 10:22 | 花鳥風月