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二坪菜園で時事問題を考えた

f0030644_11541967.jpg モロヘイヤの苗を3本ほど植えておいたら、どんどん大きくなって、この夏は味噌汁におひたしにと重宝した。スーパーでは一束百円くらいだが、それでもわが家の家計の節約に多少は貢献したことになる。

 自給菜園はいわゆる「サプライチェーン」は最短、GDPにも全く反映されないが、究極の“顔の見える”食品。安全安心はお墨付き。お隣の畑からいただく数々の野菜も同様に、わが家のフードセキュリティを高めてくれている。

 三笠フーズの事故米や島田化学工業の米でんぷん流通先を見て、全国に広がっているのに驚いた。サプライチェーンが伸びれば伸びるほど、追跡は困難。しかも少量使われる添加物にまでなってしまうと、われわれ消費者にはもはやお手上げというしかない。三笠フーズは循環取引で価格のつり上げまでしていたというが、他の原料と混ぜ合わせ、サプライチェーンを伸ばせば、事故米がどんどん薄まる一方、中間で価値が膨らみ、その分GDPを増加させることになる。もちろん毒性も弱まるけれど。

 この問題、サブプライム問題の構図とどこか似ていると思えてきた。リスクの高い低所得者向けローンも、金融商品化してグローバルに販売すれば、リスクは薄まり買いやすくなる。でもそれは見せかけのこと。結局はリスクを広く薄くばらまいて、みんなを一蓮托生にしただけだった。

 スーパーやコンビニに行けば、いつでも多種多様な食品が並んでいる。しかしそれは一皮むけば、広く薄まったリスクが並んでいるにすぎない(いやはやメラミンミルクには驚きました)。安全に対するリスクに加え、サプライチェーンのどこかで問題が起これば、全体が無に帰してしまうかもしれないというリスクである。源流近くで供給不足が起これば、その影響は全体に波及することになる。サプライチェーンがどこかでぷっつり途切れたらスーパーの棚から商品が消える。事実、中国ではメラミン混入で乳製品が店の棚から消えてしまったそうだ。天変地異や戦争がサプライチェーンを断ち切ることだってある。

 もちろん、自給菜園だって天候による不作というリスクを抱えている。端境期だってある。食品の安定供給という面では心許ない。しかし自給とまでは行かなくても、できるだけ近くに食料の供給元を確保することができれば、フードセキュリティは高まるし、農家も安定収入につながるのではないか。

 農水省も言葉と予算の上では、食糧自給率・フードセキュリティの向上を掲げている。しかし、ミニマムアクセス米の受け入れは確実に減反を進めたし(農水省は否定しているが)、集落営農の導入で経営意欲のある認定農業者が農地の「貸しはがし」にあった。一体何のため、誰のための政策なのか。

 農水省と三笠フーズ、ミニマムアクセス米を管理する天下り機関の関係も解明されていない。スキャンダルとしてもまだまだネタには困らない。
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by greenerworld | 2008-09-24 11:57 | スローフード  

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