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トキが38年ぶりに本州に?

 新潟県の胎内市で、佐渡から海を越えてきたトキらしき鳥が目撃され話題になっている。確認されれば、能登半島で1970年に捕獲されて以来とか。

 ちょっと待ってくれ。日本のトキはすでに絶滅したはずだ。今回佐渡で放鳥した10羽は、飼育下で増やした中国産のトキである。トキがまるで復活したような騒ぎだが、日本のトキは滅びた、いやわれわれ日本人が滅ぼした。それが厳然たる事実である。

 トキ復活の取り組みが、トキがすめる環境の復元を目指していることは評価する。しかし、なぜここに至ったかをもっときちんと伝えるべきだろう。羽をとるために乱獲し、農薬を撒き、餌をとれる環境を奪った。ニッポニア・ニッポンという学名をもつ鳥は、こうして日本から消えたのである。そのことをもっと重く考えるべきだ。

 胎内のトキも、佐渡に餌がなくて飛んでいったのだろうなとも思う。人間の都合に翻弄される生きものの哀れさを感じてしまう。

 こんなことを言うから嫌われるんだな、きっと。
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by greenerworld | 2008-10-31 18:14 | 生物多様性  

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