管理者へのメール / 管理者のプロフィール


IEAが原油生産の急激な減少と価格上昇を警告

 国際エネルギー機関(IEA)は来週年次報告書であるWorld Energy Outlook2008を発表するが、その中で、世界経済が回復すれば再び原油価格は100ドル/バレルを超え、2030年までには200ドルを突破するとの見通しが示されるようだ。英経済紙フィナンシャルタイムズが伝えている。

 新興国の発展に伴い石油需要が高まる一方、古い油田の生産量が減少し、新規油田の開発にコストがかかるようになるため、としている。需要の伸びと減少を補うためには、2010年までにサウジアラビア一国の生産量(日量約700万バレル)に相当する量を新規開発などによって確保しなければならない。石油産業は2030年までに毎年3500億ドル(35兆円)の莫大な投資が必要だとしている。

 中東の主要な油田を含め現在の主な油田はほとんどが1970年以前に発見・開発されたものである。M.K. ハバートの「ピークオイル説」をIEAもある程度認めざるを得ない状況になっている。報告書では、既存油田の生産量の自然減少率は9%、増産努力によって6.7%まで減らすことができるが、それでも2030年までには8.6%に達する見込み。

 生産量が減れば需給バランスが崩れ、新規投資が功を奏してもコスト高で、いずれにしても安い石油の時代は終わりを告げたということになる。経済が回復すれば原油高が襲い経済の足を引っ張る。石油に頼っている限り、このジレンマから抜け出せなくなりそうだ。
[PR]

by greenerworld | 2008-11-06 11:20 | エネルギー  

<< 62歳の現役プロ野球選手? 日本に根付くか、カーボンフット... >>