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カテゴリ:花鳥風月( 75 )

 

エンマコオロギ

 広島忌が過ぎると立秋。とはいえ、まだまだ暑さは収まりそうにありません。セミの声は8月に入ってようやくにぎやかになってきた。と、日が暮れるとわが家の周辺では、涼しげなエンマコオロギの声が、コロコロリーと……。

 ここ10数年、エンマコオロギの初聞きの日を記録しているのだが、ほとんどの年は意外なことに7月中には鳴き始めている。早い年は6月30日という記録がある。ミツカドコオロギもエンマコオロギに少し遅れて鳴き出す。コオロギは秋の虫だと思われているが、実は盛夏に鳴いているのだ。秋も深まり気温が低くなると昼間も鳴き出すようになる。

 コオロギもセミと同じく鳴くのはオスだけで、羽をこすり合わせて、主にメスを誘うために鳴いている(「くどき鳴き」)が、他のオスが縄張りに近づくと追い払うために鳴く「ケンカ鳴き」というのもあるそうだ。エンマコオロギは町中でも生息しているので、ぜひ聞き分けてみてください。
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by greenerworld | 2010-08-07 20:26 | 花鳥風月  

こんなところにセミのぬけがら

 いや、南東北以西では、連日猛暑が続きます。くれぐれも熱中症にご用心を。

 さて、関東は思いのほか空梅雨で、早めの梅雨明け後にはいきなりの猛暑乾燥、近くの畑もカラカラに乾いている。キュウリやなすがしおれてしまったりと、露地物野菜にも影響が出ているとか。我が家の庭で勢いがいいのは青ジソ。今朝、その葉の上にアブラゼミのぬけがらを見つけた。アブラゼミは普通下枝や灌木の葉陰で羽化するのだが、最近下枝を整理してしまったため、ここまで移動してきたらしい。今年はそのセミの声がまだあまりにぎやかにならないのは、やはり猛暑のせいなのか。
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by greenerworld | 2010-07-24 16:56 | 花鳥風月  

ワスレグサ──一日花

 梅雨の終わりごろ、山野に咲く花にヤブカンゾウとノカンゾウがある。ヤブカンゾウは八重咲きで、ノカンゾウは一重だが、同じ種(Hemerocallis fulva)の変種同志。ヤブカンゾウはおしべやめしべが花弁のように変化して八重に見える。別名ワスレグサ。三倍体なので実を結ばず、地下茎やランナーで増えるところから、古い時代に日本に持ち込まれ野生化したものという説もある。ヤブカンゾウは田畑・河川の土手や林のふちなどでよく見かけるが、ノカンゾウは少ない。海岸に生えるハマカンゾウもHemerocallis fulvaの変種という。

 Hemerocallis属(ワスレグサ属)には他にニッコウキスゲやキスゲなどがあり、いずれも基本的に一日花で、朝開いて夕方しぼむため、英語ではdaylily(一日ユリ)と呼ばれる。ただしキスゲは夜咲き性。園芸種のヘメロカリスもこの仲間。

 早春の新芽は山菜として利用する。中国では花を食用にするという。
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  八重のヤブカンゾウ
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  一重のノカンゾウ
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by greenerworld | 2010-07-14 19:41 | 花鳥風月  

初ニイニイ

f0030644_837925.jpg 寝る前に窓を閉めようと思ったら、網戸に何かとまっている。ニイニイゼミだ。羽が乾ききっていなくて、羽化したばかりのようだ。ブブゼラの音もじき止む。梅雨が明ければにぎやかな夏がめぐってくる。
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by greenerworld | 2010-07-05 08:39 | 花鳥風月  

蒸し暑さのたまもの

 ここ数日は空気中の水分が肌にまとわりついてくるような、湿度の高さ。でもそんな季節だからこそ見られる景色もある。川水に冷やされた水蒸気が、まるで浸み出てきたように、うすぼんやりとした靄(もや)となって漂う。ダイサギが一羽、じっと水面を見ていた。
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by greenerworld | 2010-06-29 08:52 | 花鳥風月  

ブブゼラの音?

 WC観戦で寝不足の枕元に、低いうなるような音が聞こえてきた。これはあの応援楽器の音? 幻聴か? いや、庭のヒメシャラの木にやってきたハチの羽音だった。クマバチにトラマルハナバチ、コマルハナバチ、ミツバチ、小さなハナバチもやってきている。とくにクマバチの重低音がブブゼラの音色そっくりだ。
(写真はヒメシャラの花にやってきたコマルハナバチ)
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 ヒメシャラは、ツバキ科の落葉樹で、梅雨時に花をつける。お茶の花とよく似た白い花は、受粉がすむと花弁とおしべごとぽとりと落ちる。ハチのほかにモンシロチョウやアゲハチョウ、甲虫類もやってきて、梅雨の晴れ間はひとしきりにぎやかである。
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by greenerworld | 2010-06-20 13:41 | 花鳥風月  

水郡線袋田駅にて

 あいにくの氷雨で袋田の滝観瀑は断念。満開の桜も寒そう。
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 発つ朝や花散りかねて鄙(ひな)の駅  虫魚
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by greenerworld | 2010-04-16 08:48 | 花鳥風月  

新緑──ケヤキ

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 この節ケヤキの新芽が美しい。新芽の色は樹種によってさまざまだが、ケヤキはやわらかな芽が少し伸びてきたころがとりわけ目に心地よい。

 ものの本によれば、ケヤキは「けや(きわだって他と異なっているさま=広辞苑)木」だという。樹高が高く、他の木より抜きん出て成長する。遠目からもよく目立つので、目印にされる。それが由来だろう。ケヤキの古語にツキ(槻)があるがこれも、林を突き抜けるように大きく育つという様を表した「突き」ではあるまいか。高槻、大月という地名は、たぶんケヤキの大木があったのではと推察される。

 成長は速いが材は堅い。以前、ケヤキの丸太をチェーンソーで切ろうとしてずいぶん苦労したことがある。ともあれ春は一歩ずつ。
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by greenerworld | 2010-04-10 18:30 | 花鳥風月  

ヤマゼリ? シラネセンキュウ?

 満開の桜を楽しみに川沿いの散歩道を歩いていると、崖線の沢にクレソンやらカキドオシやら春のハーブが芽を伸ばしている。その中に大きな葉を広げているのは、ヤマゼリかと思っていたが、どうも葉の切れ込みが細かいようだ。以前撮った花(10月頃咲く)の写真を確認してみると、ヤマゼリに比べて花序が密なような気がする。とするとシラネセンキュウだろうか。
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 ヤマゼリは「八ツ葉」と呼んで山菜とする。セリよりも香りが強く野趣がある。葉も大きくて食べ応えもある。これまで八ツ葉だと思って摘んでいた中に、シラネセンキュウも混じっていたかもしれない。もっともシラネセンキュウも山菜として利用するようなので、問題はないのだが……。一葉かじってみたが、香りに乏しいような気がした。
 確かに、これまでの八ツ葉摘みの場所は日当たりの良い土手。ここは薄暗い沢沿い。しかしこんな下流にシラネセンキュウが生えているのも腑に落ちない。上流から種が流れてきて居着いたか。秋にもう一度花を眺めに来るとしよう。
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by greenerworld | 2010-04-06 11:13 | 花鳥風月  

シュンランの花

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 わが家の庭にシュンランがある。近くの雑木林の一角が、資材置き場になるというので、数株を持ち帰ってヤマボウシの根元に移植した。地が合ったと見えて株が増え、今年はなんと40ほども花をつけた。シュンランはシンビジウム属で、花は小さく地味ながらよく見ると趣がある。ただ地面に咲くのであまり目立たない。

 この季節雑木林を歩くと足下が気になる。しかし、雑木林に手が入らなくなり、常緑樹が増えて林床が暗くじめじめしてくるとシュンランは元気がなくなり、いずれ消えてしまう。見かけるのは、同じような細長い葉を広げるヤブランばかり。こちらはユリ科で、野鳥が実を食べるので、あちこちに広がっている。たまにシュンランを見かけても花のついていない株が多い。ラン菌と共生するシュンランは、日当たりの良い乾いた雑木林の斜面に多い。雑木林の落ち葉をかき取って堆肥に利用していたころは、土もやせ、ラン菌とシュンランにとっては居心地の良い環境だったはずだが、腐葉土が積もり富栄養化してくると、他の植物や菌類に負けてしまうのだ。これはマツとマツタケの関係も同様。

 写真のシュンランは霊園の脇の斜面に咲いていたもの。一部を雑木林のまま残し、潅木も切って手入れをしている。しかし落ち葉かきまではしないので、腐葉土が溜まっている。花の数も少なく、やはりどことなく元気がない気がする。
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by greenerworld | 2010-04-05 16:28 | 花鳥風月