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カテゴリ:花鳥風月( 75 )

 

イワツバメ

 今年も春がやってきたなと思うことはいくつもあるが、サクラの開花以上に実感するのがイワツバメ。多摩川にかかる橋にコロニーがあって、この時期毎年南の国から渡ってくる。よくぞはるばる来てくれたと思う。今朝、今年初めて川の上(かつ橋の下)を集団で飛んでいるのを見た。昨年は3月24日、一昨年は4月2日。その前は3月27日が初見日だった。15年来身の回りの生物季節を記録しているが、1999年以前の記録がないので、多分この橋にコロニーができたのが、1999年かあるいは2000年だったのではないかと思う。ところが数年前橋の架け替え工事が始まって仮橋になり、イワツバメはどうするかと思っていたら、その仮橋の方に巣をかけた。新橋は今年できあがる予定だが、来年はそちらにうまく引っ越しできるだろうか。

 ところで、記録から消えてしまったものもある。ヒバリは自宅周辺で畑が減ったために、ここ何年もさえずりを聴いていない。ツバメもだいぶ数が減って、あやしくなってきた。
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by greenerworld | 2010-03-23 07:47 | 花鳥風月  

暴風のち黄砂

 昨夜の風はすさまじかった。南からの風は日付が変わったころから強くなり始め、うなりながら吹きつけるようになった。家がミシミシと不穏な音を立てるほど。風には強弱のリズムがあって、ふと静かになる時間もあるものだが、明け方近くにはひっきりなしに吹き荒れる。このあたりはあまり風の吹かないところで、台風もたいてい北か南にそれることが多い。かつて経験したことのないほどの風でした。おとなり八王子の観測データでは瞬間最大風速33メートルだった。多分それに近い風が吹いたのだと思う。こんな日に息子は遊びに出たまま帰らないし、結局朝までほとんど眠れなかった。

 ところが、日が昇ってくると嘘のような穏やかさ。同時にどんどん(それこそ見ている間に)空がかすんできた。中国大陸からの春の使者、黄砂だ。暴風をもたらした低気圧が運んできたようだ。20日は中国や韓国で、広範囲にわたって黄砂現象が見られたという。向こうでは黄砂というより砂塵嵐に近い。呼吸器系に疾患を持つ人は、生命にも関わるというから、のんきに「春の風物詩」なんて言っていられない。書いているうちにもっとかすんできた。もう近くの丘陵が見えなくなった。また風も吹き出した。今日も外出は控えた方が良さそうだ。お彼岸参りの皆さんくれぐれもご注意を。
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by greenerworld | 2010-03-21 11:30 | 花鳥風月  

石けんの実またはソープナッツ

f0030644_16584780.jpg 散歩コースに大きなムクロジの木がある。胸元の高さでの直径は60cmもあるだろうか。今は葉をすっかり落として、あちこちの枝に房なりに実がついているのが見える。民家の敷地にあるのだが、枝から落ちた実が道ばたにも転がっていたので、何個か拾わせてもらった。

f0030644_16591082.jpg 実は一つ一つはこんな形(写真上)。振ると中に入っている種がうごいてカラカラ音がする。開けてみるとまん丸で黒い種が入っている(写真中)。昔はこれを羽根つきの羽根の頭に使った。確かに堅くて、重い。数珠玉にも使うんだそうだ。

f0030644_16592587.jpg で、むいた皮の方を水に浸してもんでみると、こんなに泡が立つ。成分のサポニンが界面活性作用を持っているためだ。そう、ムクロジの実はかつては洗濯や洗髪に使われた。石けんの実という呼び名もある(ただし、ほかにサイカチの実やエゴの実も石けんの実と呼ばれる)。英語では同じ仲間をソープナッツといって、今でもインドや東南アジアで使われているとか。検索してみると、ソープナッツを“人と環境にやさしい天然石けん”として販売しているところもある。結構な値段である。今日はただで手に入れた天然石けんでシャンプーしてみるとしようか。
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by greenerworld | 2010-01-22 17:11 | 花鳥風月  

日蝕にヒグラシは反応したか

 日本列島南部で皆既日食が見られた朝、東京はあいにくの曇り空。ブログ子は、雲の切れ間を求めて一路北へ走った(注:ただの出張です)。太陽がかなり欠けていた(はずの)11時には、常磐道いわきインター近くの高速バス停駐車場に立っていた。しかし、ここでも雨雲が重くたれ込め、太陽がどこにあるのかもわからない。薄暗いのは日蝕のせいなのか、厚い雲のせいなのか。そして、周辺の林ではニイニイゼミとアブラゼミの声はしたが、ヒグラシは鳴かなかった。

 その約1時間後、内陸部の村に着くと、雲の間から薄日が差していた。周辺の杉林からはヒグラシの鳴き交わす声が聞こえる。こんなに明るいのに? 気温は20〜21℃。標高が上がった分だいぶ低い。そうか、ヒグラシは明るさではなく、気温に反応するのか。昼食にイワナ丼を食べながら、ヒグラシのセミ時雨を浴びた。クマゼミやアブラゼミのセミ時雨と違って、やかましくもなく暑苦しくもなく心地よい。いや、ただ気温が低くてさわやかなせいです。

 仕事を終えて、ふたたびいわき市内の高速バス停に戻ったのは午後4時過ぎ。天気が回復し、明るさは昼頃と変わらなかったが、駐車場に隣接する杉林ではヒグラシが鳴いていた。

 皆さんのところではいかがでしたか?
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by greenerworld | 2009-07-22 23:01 | 花鳥風月  

日蝕にヒグラシは反応するか

 7月22日は久々に日本近傍で見られる皆既日食。完全に太陽が月に隠れるのは奄美・トカラなど一部だが、それ以外でもかなりの割合で欠ける。ところで朝夕の薄暗い時間帯に鳴くセミがヒグラシ。ちょうど今ヒグラシの鳴くシーズンでもある。日中でも夕立の前に空が暗くなると鳴き出すことがあるので、日蝕で薄暗くなると反応するのではないかと思うのだが、どうだろう。

 皆既日蝕帯に近い(かつヒグラシがいるような自然度の高い)地域の皆さん、日蝕の際はヒグラシの声に「注耳」。鳥など他の生き物も、変わった行動を取るかもしれません。
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by greenerworld | 2009-07-18 09:17 | 花鳥風月  

七夕で満月

 月があんまりきれいだから、橋の上でしばらく見ていた、と遅く帰宅した息子が言うので、外に出てみた。ついさっきまでは曇り空だったのに、雲が切れてまん丸の月が輝いている。こんなに明るい月を見るのも久しぶりだ。夜なのに空が青い。木の葉に月の光が反射して、風が渡るとそれが波打って見える。

 七夕の夜に満月というのも風雅なものだと思ったが、満月では天の川は見えず、牽牛織女も川を渡って出会うことがかなうまい。考えてみればもともと七夕は旧暦の祭だから、夏の七日の月はとっぷり暗くなるころには沈んでいるはずだ。こんな夜はベートーベンよりドビュッシーが似合うかな。
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by greenerworld | 2009-07-08 08:20 | 花鳥風月  

クロアゲハの夏

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 いつもの散歩コース。木々の葉がうっそうと茂り、枝でウグイスがさえずる。梅雨はどこへ行ったのかというような強い日射しも、木漏れ日となればむしろ心地よい。

 足もとからひらひらと飛び立ったのはクロアゲハ。湿った土で給水していたのか。立ち止まって見ていると、しばらくまわりを飛翔して近くのオオブタクサの葉にとまった。カメラを取り出して向けると、また飛び立つ。だがまた戻ってくる。強い日射しの下には決して出ようとせず、林のふちを回っている。

 白い川原、草いきれ、ハグロトンボ……。川遊びに夢中になった遠い夏の日がよみがえる。そろそろニイニイゼミも鳴き始めるだろう。
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by greenerworld | 2009-06-27 16:26 | 花鳥風月  

にぎやかなモズの声

 梅雨入りしたころから、モズが鳴くのを良く聴くようになった。キイキイキイ・・・という高鳴きは秋の風物詩、縄張りを主張するものだといわれているが、実は今ごろも高鳴きをしている。ほかにキチキチキチ・・・、という鳴き方もある。その間に、チューチューというか、ジュージューというか、カラ類のような鳴き声も混じる。

 庭木でキチキチキチと鳴いているモズを2階の窓から観察していたら、とまっている枝にサッと別のモズが飛び移ってきた。あとから来た方が口を開けると、前からいた方が頭を傾けてその口の中に自分のくちばしを差し入れた。

 そうかこの二羽は親子で、あとから来た方が巣立ちビナだったのだ。巣を離れたとはいえ、まだ自分で餌を採る力はない。親モズは次のえさを探しにすぐ飛び立ち、残されたヒナはチューチューと鳴きながら、枝や葉をつつきながら飛び移っていく。しばらくして餌を加えて戻って来た親は、またキチキチキチと鳴く。その声を聴いてヒナは親鳥のそばに飛び移る。ヒナが完全に自立するまで、しばしモズ親子のコミュニケーションが楽しめそうだ。
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by greenerworld | 2009-06-20 15:27 | 花鳥風月  

樹上の白い泡

f0030644_1054675.jpg 市内にある臨済宗の古刹。本堂の裏に水が湧き、浅い池がある。池は周辺の木々から伸びる枝に覆われ、モリアオガエルの良い産卵地となっている。梅雨も間近、そろそろ産卵が始まっているころだと、のぞきに行った。すでに何カ所かの枝先に白い泡のかたまりがついている。親は樹上生活をするが、オタマジャクシは水中でなければ育たない。白い泡の中には卵があり、孵ったオタマジャクシは下の池にぽとりぽとりと落下するわけだ。

f0030644_10543940.jpg ふと見上げると枝に腹の大きなメス。その上に小さなオスがのっかっている。今夜あたり産卵するのであろうか。産卵の時には何匹ものオスが集まって参加するようだ。どこかで、ライバルたちが待ちかまえているのだろう。

 卵塊(白い泡)は、1~2mの高さのところから、最高7~8mの高い枝にもある。あの高さから落ちて小さなオタマジャクシは無事なのだろうかと、心配になる。池の中ではイモリがオタマジャクシが落ちてくるのを待っている。この試練をくぐり抜けたものだけが、また樹上へ戻っていける。

 以前京都の福知山にあるやはり臨済宗のお寺を訪ねたとき、境内にモリアオガエルが産卵する池があった。モリアオガエルには臨済宗徒が多いのかは聞きそびれてしまった。
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重厚な山門。屋根は茅葺き。
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by greenerworld | 2009-06-08 11:02 | 花鳥風月  

エノキの葉っぱについていたもの

 道ばたのエノキの葉っぱに、実のようなものがついている。虫こぶ(ゴール、gall)のようだ。調べてみたら、タマバエの一種が寄生したものらしい。

f0030644_16542681.jpg 虫こぶの名前としては「エノキハトガリタマフシ」となる。虫こぶの名前の付け方には決まりがあって、宿主(植物)名+(部位名)+形状+フシ。つまり、エノキの葉についたとがった玉状の虫こぶという意味。フシ(付子または五倍子)とは虫こぶのこと。

f0030644_16544244.jpg いくつか取って帰り、中を見てみる。皮は意外と固く、中は空洞。小さな虫が入っている。これが寄生しているタマバエ(エノキトガリタマバエ)の幼虫だ。虫こぶは昆虫に寄生された植物の側が防御反応でつくったものだと考えられるが、寄生した方にとっては隠れ家と餌の両方が得られる。タマバエ、タマバチ、アブラムシなど多種多様な虫こぶをつくる昆虫がおり、ほぼ宿主とは1対1の関係になっているようだ。もっともアブラムシの中には、ライフステージによって宿主を替えるものもいるらしい。

 ほかにブログ子がこれまで観察した中には、エゴノネコアシフシ(エゴの猫足付子)、ナラメリンゴフシ(ナラ芽リンゴ付子)、クヌギエダイガフシ(クヌギ枝イガ付子)なんてのがある(スライド写真しかないので残念ながら紹介できません)。

 もともとフシというのはヌルデの虫こぶのことで、これから黒い染料を取った。昔女性が歯を染めるために使ったおはぐろだ。万年筆のブルーブラックインクも、元はオークやヌルデの虫こぶから取ったタンニンを使ったとか(オークに虫こぶをつくるハチをインクタマバチというんですね)。虫こぶには植物がいろいろな成分を蓄積させる。それが人間の薬になったり、染料になったりしたわけだ。
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by greenerworld | 2009-05-24 16:57 | 花鳥風月