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カテゴリ:エコエコノミー( 27 )

 

東京湾に打瀬舟を復元するプロジェクト

 拙著『マグロが減るとカラスが増える?』(ダイヤモンド社刊)に唯一実名でご登場くださった、木更津の金萬智男さんからメールをいただいた。東京湾の干潟を守る「盤洲里海の会」、ヨードが不足しがちなアジアの山岳地区の子どもたちに海藻を送る「海から山への贈り物プロジェクト」など、陸上でも精力的に活動する漁師さんだ。カイヤドリウミグモの影響で主力のアサリ漁が不振の中、社会的活動に奔走する姿に頭が下がる。

 メールの内容は、打瀬舟建造プロジェクトという、新しく始めたプロジェクトの案内。打瀬舟(うたせぶね)とは小型の木造帆船で、かつて東京湾では打瀬舟が風に帆をはらませ、海面をすべるように走りながらアマモ場に居着く小エビを捕っていたとか。

 打瀬舟の材料は木、それも地場の山からとれた優良な木が使われていたそうだ。山が育てば海が育つ。アマモ場も、ノリも、アサリやハマグリも、アナゴやキスも、江戸前の魚介の恵みは豊かな山があってこそ。その恵みを捨てて、沖へ沖へと、海外へと日本の漁業は発展していった。言うまでもなくそれは安い石油のおかげ。マグロ漁やイカ漁が休漁というニュースが報じられているが、石油が高くなって遠洋は言うに及ばず、沖合の漁業も成り立たなくなってきた。

 なにしろ打瀬舟は石油を使わず漁ができる。しかし、打瀬舟が活躍できるアマモ場、打瀬舟を操船できる漁師、打瀬舟をつくる船大工、打瀬舟の材料となる地場の木、いずれもが風前の灯火。いま取り組まなければ、それらを後世に伝えることができない。

 金萬さんたちは1000人を目標にプロジェクトの賛同者を募っている。一口1万円で舟主も募集するそうだ。詳しくは下記へ

 打瀬舟建造プロジェクト http://utase.yokochou.com/
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by greenerworld | 2008-06-19 10:25 | エコエコノミー  

巣鴨駅前ソーラーアーケード

 とげ抜き地蔵で知られる東京豊島区巣鴨。別名“おばあちゃんの原宿”だ。この巣鴨の玄関、巣鴨駅前商店街にソーラーアーケードが完成した。国道17号線をはさんで両側のアーケードに設置された太陽電池パネルは総数188枚。合計出力(最大)は28.4kW。

f0030644_2174082.jpg 商店街の長島理事長(うなぎ長島のご亭主)のたっての思いが実現したものという。商店街でもこんな取り組みができると知ってほしいと語る。


f0030644_2175837.jpg すでに商店街の歩道は11mに拡幅、車道との段差もなくしバリアフリー化されている。これからは「お年寄りにも、地球にもやさしい」商店街をめざすという。残念なのはメインのアーケード(写真上)の向きが東北東で、午前中しか日が当たらないことだ。予想年間発電量は通常の約半分になりそうだ。

 経済産業省と豊島区からの補助金に、商店街の自己負担を合わせ、総事業費は1億7000万円ほど(アーケード連続化などの工事費を含む)。発電した電気は全量東京電力に売電される。
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by greenerworld | 2008-04-12 21:13 | エコエコノミー  

清水エスパルス、CO2排出権購入

 プロサッカーJ1の清水エスパルスが、国内のプロスポーツチームで初めて、国連に認証された二酸化炭素(CO2)排出権を購入する。1月25日に三井住友銀行と契約を締結した。購入する排出枠は1800トン。ホームスタジアムである日本平での主催試合開催時に発生する5年分のCO2排出量(電力消費、ゴミ排出、シャトルバスなど)に相当する。購入先はブラジルのアラプセル・インディアヴァイ小水力発電プロジェクト。

 エスパルスはさらに『エコチーム』を発足させ、短期~中・長期での様々な二酸化炭素削減活動と環境啓蒙活動を、クラブ・サポーター・スポンサーが三者一体となって展開するとしている。

 以前、ドイツのフライブルクに行った際、地元チームのSCフライブルクのホームスタジアムには太陽電池(市民共同発電所)と太陽熱集熱器がのっており、スポンサーの一社は自然エネルギーを扱う電力会社、と感心したものだった。わがエスパルスも排出権購入にとどまらず、自然エネルギーの導入やグリーン電力の購入に取り組んでほしい。CO2低排出でも心は熱く、(今年こそ)Jリーグ優勝を!

 清水エスパルス公式サイト
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by greenerworld | 2008-02-07 12:46 | エコエコノミー  

日本の埋蔵金──佐渡金山388年間の87倍!

 「史跡佐渡金山」のHPを見たら、佐渡金山で388年間にわたり掘り出された金は78トン、銀が2,300トンだったそうである。え〜、たったそんだけ〜? しかも平成元年(1989年)まで採掘されていたとはつゆ知らなかった。

 昨日書いたように(都市鉱山──実は資源大国ニッポン)、国内“都市鉱山”に埋もれた金の量は6,800トンもあり、佐渡金山で388年間に掘り出した量の87倍にも達する。銀は60,000トンで26倍。現代日本の隠れた埋蔵量はとてつもない量ということがわかる。

 ああ、もったいない。

 史跡佐渡金山 http://www.sado-kinzan.com/
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by greenerworld | 2008-01-13 10:38 | エコエコノミー  

都市鉱山──実は資源大国ニッポン

 このところの石油高騰は生活や産業に大きな影響を投げかけているが、高騰しているのは石油ばかりではない。金やプラチナには投機筋の資金が流入しており、原油価格上昇やドルの下落に連動して高騰している。それ以外にもステンレスや銅やアルミが盗まれる事件が続発しているように、主要金属が軒並み高騰している。これは高成長を続ける中国やインドで需要が高まっていることもさることながら、金属資源そのものが有限で埋蔵量の限界を迎えているということも大きい。

 そんな中、独立行政法人物質・材料研究機構が発表したレポートは興味深いものがある。資源“小国”であるはずのわが国に、世界有数の金属資源が眠っているというのだ。その場所は“都市鉱山”。簡単に言えば、原料や、部品・製品に含まれて輸入される素材量から、同じく輸出される部品・製品に含まれる素材量を引いたものが、国内蓄積として推計される。これが“都市鉱山”だ。

 同機構の発表によると“国内埋蔵量”の多いのは以下のような資源。

 インジウム:1,700トン(世界の現有埋蔵量の61%)
 金:約6,800トン(同16%)
 銀:60,000トン(同22%)
 アンチモン:340,000トン(同19%)
 スズ:660,000トン(同11%)
 タンタル:4,400トン(同10%)

 これ以外にプラチナは“埋蔵量”2,500トンで現有埋蔵量の3.6%だが、世界の年間消費量の5.4倍にもなる。リチウムは同じく7.4倍、インジウムは3.8倍だ。

 インジウムは液晶やプラズマディスプレイの電極やLEDに使われており、今後はCIS太陽電池の原料としても期待されている。省エネ、再生可能エネルギーのカギとなる資源の一つだ。たぶん、国内にはディスプレイ電極として“埋蔵”されているものがほとんどなのだろうが、それがすでに現有埋蔵量の6割を超えているということは、未採掘資源はもうあまり残っていないということになる。

 いくら都市鉱山の埋蔵量が豊富でも、これらのほとんどは製品に含まれているため、そこから効率よく取り出すしくみが必要である。しかし現状ではこうした製品は廃棄されたあと、低品位の混在物として海外に流出していく状態にあり、本来よりも安い価値で貴重な資源が流出していると、同機構は指摘している。

 “都市鉱山”の資源は薄く広く存在する。しかしそのありかは基本的にわかっている。集めてさえしまえば、天然鉱山から採掘される鉱石より含有率はずっと高いといわれる。廃棄物を回収する、いわば静脈のしくみを整え、そこから、効率よく資源を取り出す技術を確立しなければ、宝の山もただのがらくただ。いや、そうしなければ、ハイテク技術も新エネルギーも、いずれ資源問題で頓挫する。
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by greenerworld | 2008-01-12 10:54 | エコエコノミー  

×マーク;コクヨのヨコク

 日本企業もここまで来たかと思わせた。文房具・オフィス家具最大手のコクヨが、自社ブランド製品の中で環境配慮が十分でないものに「×」マークをつけるという。

http://www.kokuyo.co.jp/ecox/index.html
 
 これはエポックメーキングなできごとかもしれない。コクヨのニュースリリースによると、「今後は環境配慮を「付加価値」ではなく「当たり前」とする基本姿勢のもとに、商品開発および販売を行う」という。

 私なんか、環境配慮は企業の「付加価値を高める」ためにも重要だと、あちこちで言ってきたので、こういう宣言を読むと恥じ入るばかりである。

 ちょうど20年前、エコビジネスという言葉がまだ全く使われなていなかったころ、ある雑誌で「エコビジネスへの道」という特集を企画したことがある。結果から言うと大失敗。当時そんなことをストレートに考えている企業は全くなかった。環境に配慮していると思われる企業でも、取材してみると「それを表に出したくない」のが本音だった。売られているのは圧倒的にふつうの商品である。環境配慮商品を強調したら、じゃあ、他の商品はいったい何なのかという話になる。しかも価格は高い。

 20年たって、メーカーがここまで変わったのは、実に感慨深いものがある。企業はあくまで利益追求が目的である。それが経済発展をもたらし、生活も豊かになる。しかし、社会が持続可能でなければ、企業も存続できないというごく当たり前の話。地球環境問題はようやく社会を企業を動かそうとしているのかな、という(淡い)希望を抱かせる。
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by greenerworld | 2007-12-13 22:57 | エコエコノミー  

盛り上がるかカーボンエキスポ

 気候変動枠組条約締約国第13回会議(インドネシア・バリ)の話題が紙面を賑わしているが、世界は「炭素市場」という方向へ確実に動いている。「Carbon Expo(カーボンエキスポ)」という国際会議、ビジネスショーも実施されている。すでに第一回がドイツのケルンで今年5月2〜4日に開催されており、来年は5月7〜8日に同じケルンで開催予定だ。
f0030644_14245963.jpg

 今年のカーボンエキスポには62か国から222の企業が出展したという。訪問者は3日間で2,419人とけっして多くはないが、こういうビジネスショーが成り立つこと自体が時代を象徴している。

 どんなところが出展していたかというと、政府・国際機関系、ファンド(金融機関)系、カーボントレードビジネス系、エネルギー企業、エネルギーサービス・エネルギーコンサルタント、再生可能エネルギー、省エネルギー技術など。CDM(クリーン開発メカニズム)の対象となる発展途上国も出展しているが、どういう展示をするんだろう。わが国には対策が必要なCO2排出施設がこんなにありますよ、というアピールか。日系では、丸紅、三菱重工、三菱UFJ証券、トーマツ、日本カーボンファイナンス、日本能率協会の名前が見える。

 京都議定書約束期間入りする2008年のカーボンエキスポ、京都以降も見据えて熱く盛り上がるのだろうか。

 http://www.carbonexpo.com/
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by greenerworld | 2007-12-06 14:34 | エコエコノミー  

コカコーラがカーボンフットプリント表示へ

 イギリスでは、政府系企業のカーボントラストと英国規格協会(BSI)が商品にカーボンラベルを表示させるしくみづくり(カーボンフットプリント・スタンダード)を進めており、すでにウォーカーズというスナック菓子に表示がついていることを以前紹介した(「ポテトチップの袋にCO2排出量表示」5.31)。この枠組みにコカコーラ、紙製品のキンバリー・クラーク、ミルクチョコレートのキャドベリー・シュウェップスなど9社が新たに参加することになった。もちろん同種製品が参加しなければ、購入の際比較して選ぶことはできない。しかし、表示製品や取り組む企業への信頼度は高まるだろう。こんな取り組みこそ日本で始めたいね、環境省さん。
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by greenerworld | 2007-09-23 16:23 | エコエコノミー  

マクドナルドのキャンペーンは逆効果では?

 マクドナルドが『めざせ!1人、1日、1kg CO2削減』キャンペーンに協賛して、活動の告知とともに、環境省のサイトからダウンロードできる「私のチャレンジ宣言」カードを店頭で提示すれば、ビッグマックを半額(150円)で提供するというんだけど、これってもしかすると、CO2を増やす結果になるんじゃないか。

 7月21日に当ブログで紹介したように、牛肉生産には1kgあたり36.4kg(CO2換算)という大量の温室効果ガスを伴う。ビッグマックにどのくらいの牛肉が使われているかわからないが、27g(CO2で1kg相当)以上はあるだろう。がんばってCO2減らしたごほうびにビッグマックを食べて、CO2増加させてたんじゃ意味がないんじゃありませんか? マクドナルドのおかげでキャンペーン登録者が増えてるそうだけど、環境省さん、それでいいんですか? 
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by greenerworld | 2007-09-17 19:04 | エコエコノミー  

スーパーのレジ袋有料化に踏み切った掛川市

 容リ法改正ではレジ袋の有料化義務付けは見送られ、いくつかのスーパーでの自主的な取り組みにとどまっている。そんな中で、静岡県掛川市では旧掛川市地区(注:現掛川市は旧掛川市・大東町・大須賀町が2005年に合併)の「掛川スーパー協会」加盟の食品スーパー5社9店舗と、一部小売店が、6月1日から有料化を実施している。

 掛川市では2002年からマイバッグ運動に取り組んできたが、2008年12月31日までにマイバッグ持参率80%を目標に、スーパー協会、消費者協会、市が協定を結んでレジ袋有料化に踏み切ったもの。その結果、有料化実施後の1か月で、実施店舗における昼間時間帯のマイバッグ持参率はなんと91.9%になった。夜間が73.3%と少し低いが、徐々に改善するだろう。有料化未実施店舗においても、昼間のマイバッグ持参率が41.1%に上昇した(夜間は25.1%)。

 有料化はやはり大きな効果があることがわかった。心配されたトラブルだが、実施開始直後にクレームなど数件あったものの、比較的スムーズだったという。これまでの「マイバッグ運動」などによる積み上げが大きかったと市では見ている。有料化前にもマイバッグ持参率は3割を超えており、消費者団体も積極的に働きかけた。時間を掛けて下地を作ってきたことが事業者の背中を押したと言えよう。

 この秋からはさらに4社4店舗がレジ袋有料化に加わる。この結果、旧掛川地区のスーパーでは1店舗を除きレジ袋が有料ということになる。何事も一朝一夕には進まないが、1自治体とはいえこういう前例ができると、他の自治体でも取り組みやすくなるのではないだろうか。

 次は業界あげて反対しているコンビニをどうするか。ブログ子の近所にあるコンビニのオーナー店長さん曰く「ほんとはマイバッグもってきてもらうと助かるんだよ。レジ袋代もばかにならないからね。高校生なんか、菓子一個でも袋に入れてくれって言うくせに店を出たところで捨ててるんだから・・・」。高校生、そこでマイバッグ取り出すのがクールなんだけどな。いや、コンビニのレジでぼーっとしていると、さっさとレジ袋に商品を入れられてしまう。マニュアルから変えなくっちゃ。
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by greenerworld | 2007-08-28 14:04 | エコエコノミー