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モズの高鳴きと困ったこと

 このところ、庭の木にモズが来て高鳴きをしている。勝手にキーちゃんと名付けているが、別になついているわけではない(モズの高鳴きは秋の象徴のようだが、実は夏頃から鳴いているんです)。今朝、明け方に、ガラス窓にドシン! とぶつかる音が2度、3度。どうしたのかと思ったら、キーちゃんがベランダから木の枝に飛び移るのが見えた。

 キーちゃんがいつも留まっている枝は、ちょうど2階の窓の高さ(太陽電池が陰になるといけないので、伸びすぎないように切っている)。室内が暗いので、窓に自分の姿が映る。それを縄張りを荒らしに来た別のモズだと思うらしい。そこで、突進して追い払おうとするわけだ。ところが、向こうも自分に向かって突進してくる、挙げ句の果てに正面衝突して……。枝に戻るとヤツがまたこちらを見ている。キーちゃんには訳がわからないことだろう。

 明け方に起こされるのは迷惑だし、キーちゃんが脳震盪を起こしても気の毒だ。今夜からは雨戸を閉めておくことにしよう。

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by greenerworld | 2006-09-30 08:43 | 花鳥風月  

バイオエタノールメーカーの株価を決めるのは原油相場?

 8月はじめに75ドル/バレルを超えていたNYMEXの原油先物価格が、9月中旬には60ドル前後にまで下がった。これに歩調を合わせて、ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)などのバイオエタノール銘柄が下げている。ADM(NYSE)は穀物メジャーだが、エタノール製造でも最大手。年初からほぼ一本調子で上げていたADMは、一時45ドルをつけていたが、8月半ばからじりじりと値を下げ、38ドル前後に。ビル・ゲイツが株式の25%を取得したことで話題になったパシフィックエタノール(Nasdaq)は、もともと上げ方がバブルに近かった。5月にいったん40ドルを突破したが、その後調整的に下げて、20ドル前後をいったり来たり。しかし8月後半からはまた一段の下げに向かい、26日終値は13.97ドルになってしまった。

 エタノールの価格も、エタノールメーカーの株価も原油相場次第という訳だ。今年は予想に反してハリケーン被害も今のところほとんどなく、石油製品の在庫状況にも余裕がある。石油に投資していた年金などの資金は、この状況を見ていったん利益を確定させたのだろう。しかし、年末にかけてOPECが減産に踏み切る可能性があるし、反米発言を繰り返す産油国であるヴェネズエラのチャベス大統領の動きも気になる。今後も原油価格上昇圧力が消えることはなさそうだ。

 8月の上昇のように送油パイプラインの事故(あるいはテロ)でもあったり、中東に事が起これば、エタノールメーカーの株は「買い」というところか。サトウキビやトウモロコシの出来不出来もエタノールメーカーの株価に影響を与えることになりそうだ。ブラジルのサトウキビが不作で、アメリカのトウモロコシが豊作だったら「買い」なのだろうか。

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by greenerworld | 2006-09-27 22:31 | エネルギー  

環境省がつくば市に交付金返還命令!?

 茨城県つくば市で、環境省の「平成のまほろば」事業を使って設置した小型風車がほとんど発電せず、事業が破綻してしまった。そこで、環境省がつくば市に対して交付金の返還を求めることを決めたという。

 再生可能エネルギーを少しでもかじっている人間には常識だが、風のエネルギーは風速の3乗に比例する。
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 つまり、風が強ければ強いほど、発電には有利である(ただしあまり強いと風車が壊れてしまう)。逆に風速がそれほどない場合、例え発電したとしても、その量はわずかだ。風車は回っていれば発電していると思っている人も多いし、少しの風でも発電することを売り物にしている小型風車もあるが、発電したとしてもごくわずかなものなのだ。上の図はある1000kW風車のパンフレットからとった発電特性を示すグラフ。X軸は風速、Y軸は発電出力である。図では風速12m/秒でようやくフルに発電する(それ以上は発電しないように設定してある)。風速9m/秒ではその5割程度、6m/秒では1割程度しか発電しない。発電量がいかに風速に依存しているかわかると思う。小型風車ではもう少し低速時の発電効率を上げるように設計していると思うが、それでも弱風でたくさん発電させることはできない。

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by greenerworld | 2006-09-26 13:04 | エネルギー  

再生可能エネルギー政策で日本は世界の仲間はずれ

 再生可能エネルギー(自然エネルギー)は、化石エネルギーや原子力エネルギーのような既存エネルギーに対して割高である。もちろん、これは既存エネルギーの資源確保のために投入される資金、電源立地対策や廃棄物・廃炉処理といったコストが含まれていないので、再生可能エネルギー側にとっては不公平きわまりない計算根拠なのだが、現実にその「割高さ」(あるいは既存エネルギーの不当な安さ?)が理由となって普及が進まない。とくに導入初期においてはなおさらだ。

 それを補う政策がいくつかある。一つは環境を汚染する既存エネルギーに対してペナルティ的な税を課すこと。これは環境税や炭素税という呼ばれ方をする。ヨーロッパではほとんどの国が導入しているが、日本では経済界や経済産業省が反対しており、実現していない。逆に再生可能エネルギーの方はエネルギー税を優遇するという方法もある。

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by greenerworld | 2006-09-25 09:02 | 環境エネルギー政策  

スウェーデンの政権交代

 9月17日に投票が行われたスウェーデン総選挙で、社会民主党のパーション首相率いる与党が敗北。5月にバイオエネルギー会議で訪れ、パーション首相の記者会見にも出席したので注目していたのだが、12年ぶりの政権交代が行われる見通しとなった。

 開票結果により配分された議員数を見ると、穏健党(保守党)を中心とする中道右派連合が178、社会民主党を中心とする与党連合が171と僅差。同国では社民党が政権についている期間が歴史的にも圧倒的に長く、前回の政権交代からも12年、パーション氏はすでに10年も首相を務めてきた。国民の長期政権に対するマンネリ感もあったのかもしれない。41歳と若い穏健党のラインフェルト党首が次期首相に選ばれると見られている。

 新政権になり、肝心の環境エネルギー政策はどう変化するのか気になるところ。既報のように、パーション首相は「石油依存からの脱却」を掲げ、6月にその方向性がまとまったばかりだ。ただ、レーナ・リンダルさんの「Sustainable Sweden」レポートによれば、脱原発政策については新政権になっても4年間はほぼ現状維持で、政策が大きく変わる可能性があるのは、2010年の総選挙後とのことである。その他のエネルギー政策について明らかになるのは、新政権誕生後になりそうだ。

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by greenerworld | 2006-09-23 10:05 | 環境エネルギー政策  

夏から秋へ─ツバメシジミ

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 オギの葉上でツバメシジミが交尾していた。そのそばのメドハギに産卵するメスも。
 季節は夏から冬。卵からかえった幼虫は冬を越し新しい春を迎えるのだろう。こうして生命は次世代に受け渡されていく。
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by greenerworld | 2006-09-21 08:27 | 花鳥風月  

シリコンバレー勢の参入で塗り変わるか太陽電池の業界地図

 英科学誌“NATURE”9月7日号に、シリコンバレーのPV(太陽電池)ベンチャーの記事が掲載されている。現在生産され販売されている太陽電池はシリコンを原料としたものが主流。しかし、シリコンバレーにありながらこれらのベンチャーが手がけるのは、一般的なシリコン太陽電池ではない。CIGSと呼ばれる化合物薄膜太陽電池である。

 シリコン太陽電池のほとんどは、シリコンを結晶化させてスライスして作る単結晶・多結晶タイプ(一部非結晶=アモルファスもある)。もともとは半導体産業で使われるシリコンの「格落ち品」を使ってきた。しかし、2000年以降太陽電池の需要が急増、現在原料となるシリコンが逼迫しており、ここ数年はドイツを中心にヨーロッパでの需要の高まりもあって太陽電池の価格は上昇気味である。生産量世界一を続けるシャープを始め、国内PVメーカーも原料の確保に必死だ。

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by greenerworld | 2006-09-18 10:20 | エネルギー  

[Book]『ゴールデンスレッド』─太陽エネルギーに取り組んだ先達たち

f0030644_11321536.jpg ソーラーシステム研究所の蒲谷主幹から『ゴールデンスレッド ソーラーエネルギー2500年の歴史と実証』(K.ブティ+J.パーリン、技報堂出版)という本をいただいた。1985年に技報堂出版から翻訳が刊行されたもので、原著は1980年に出ている。新刊ではなくて旧刊であるが、アマゾン.コムで検索したらまだ絶版にはなっていないようだ。

 一口で言えば、人間がいかに太陽エネルギーとつきあい利用しようとしてきたか、その歴史をまとめた本だ。ゴールデンスレッド(金色の糸)とは太陽光線のことをいうのだろう。

 太陽(おひさま)の暖かさは、古代からもちろん認識されてきたに違いない。いってみれば日だまりや日なた水のぬくもりを、上手に生活に取り入れることは東西広く行われてきたことだ。しかし、産業革命以降はそうしたパッシブ(受動的)な利用にとどまらず、太陽エネルギーを直接利用する技術に取り組んできた人々がいる。

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by greenerworld | 2006-09-17 11:36 | レビュー  

原発1基分を節電できるLEDナツメ球

 以前から気になっていたのが、室内照明器具についている小さい電球。「ナツメ球」というらしいが、どこの家庭でも寝る時にはメインの照明を消して、ナツメ球を点灯していることが多いと思う。眠っている間のことだから、結局灯りとしての役には立たないのだが、夜中に目覚めた時の安心感からだろうか。

 ただ、このナツメ球はあくまで白熱電球であって、小さいながらも消費電力は5Wもある。電球型蛍光灯なら8Wもあれば十分に部屋全体を照らすことができる。このナツメ球を、目をつぶっている間に点灯し続けているのはいかにももったいないと思っていたのだ。
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 数年前、秋葉原で発光ダイオード(LED)を使った口金サイズE12(ナツメ球と同じ、ちなみに口金サイズを表すEはエジソンの名前から来ています)の小型電球を見つけたが、価格は2000円ぐらいした。いくらLEDは効率が高いといっても、通常100円程度で買えるナツメ球に2000円も出す消費者はまずいないだろうと思った。

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by greenerworld | 2006-09-12 14:32 | エネルギー  

荒井沢緑栄塾 楽農とんぼの会 10周年

 「荒井沢緑栄塾 楽農とんぼの会」という長い名前の会がある。横浜市の南部栄区と鎌倉市境に位置する荒井沢地区の緑地・里山の保全に汗を流す人たちの集まりだ。この「緑栄塾」の活動が10年を超え、記念誌ができあがった。

 もともとは栄区の里山再生事業として始まった市民活動と、当時地区内の畑で行われていた体験農業活動事業とがドッキングして、誕生した。

 荒井沢緑地は三浦半島に連なる要素を持つ丘陵で、高度成長期、高速道路や新幹線建設のために砂採りをした跡がグランドキャニオンのように残る特異な景観。谷戸と丘陵地の畑、それらを取り囲む樹林地は、かつての里山の姿を今に伝える。緑栄塾はこの丘陵地の畑で、麦、そば、芋、野菜などの耕作(援農)を行い、周辺の緑地や農道の管理のお手伝いもしている。

 当初は、周辺の農家から、休みの日だけ好きでやってくる勤め人の道楽と思われていたフシもある。実際に雑草を茂らせてしまい苦情が来たことも。今は、逆に周辺の畑の草取りや管理の依頼を受けることもあるというほど。

 実は立ち上げの数年間この事業に関わったことがあり、今も名前だけ(本当に名前だけ)のアドバイザーとなっているのだが、記念誌を読みこの間の会員の皆さんの成長ぶり、活動の広がりに驚いた。農を楽しむだけでなく、それを伝えること、さらに地域との交流、福祉活動など、私などとても及ばない域にとうに達しているのだが、それでも少し誇らしい。

 農地としてだけではなく里山の環境と景観と技術を、都市住民がどのように守るか。そのために、市民農園ではなく共同作業という方式を取り入れた。作物もかつて里山で栽培されていた穀類と野菜を中心にした。周辺整備も含め循環という里山の機能を生かし、伝統的な技術にこだわった。もちろん、地域のルール、農作業のマナーを尊重した。それらを会員の皆さんが理解し消化して、身につけた。

 そのおかげで新しくも懐かしいスタイルが完成したのだと思う。これからも楽しい汗を流してください。

 荒井沢緑栄塾楽農とんぼの会:www11.ocn.ne.jp/~araisawa

 本日のモーツァルト的気分:Rondo in C minor KV 373

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by greenerworld | 2006-09-03 10:24 | スローフード