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ポテトチップの袋にCO2排出量表示

 スーパーなどで売られる商品に、その商品が作られてから廃棄されるまでのトータルのCO2排出量=カーボンラベルを表示させることを、イギリス政府が計画しているという。カロリー表示や成分表示と同様に、「このポテトチップの1袋あたりのCO2排出量●●g」などと表示させようというわけだ。政府系のカーボントラストという企業と英国規格協会が、今後1年半かけて算出のための基準づくりを行うという。

 すでにスナック菓子メーカーのウォーカーズが販売するチーズ&オニオン味のチップの袋には、1袋あたり75gと表示されているそうだ。テスコやマークス&スペンサーといった大手小売業も製品にカーボンラベル表示を行うとともに、自らの事業活動におけるCO2排出削減を打ち出している。

 将来は「75g分は植林活動に寄付することでカーボンオフセット済み」なんて書かれた商品も現れるんでしょうね。以前、排出権付きの商品のアイデアを考えたけど、う〜ん、だんだんSFの世界が現実になってくるような……。
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by greenerworld | 2007-05-31 20:50 | エコエコノミー  

SATOYAMA イニシアティブ

 さすがに同世代だけあって、がんがんはまるなあ。

 「美しい国」、「美しい星」の次は「SATOYAMA(里山) イニシアティブ」だって。「自然と共生する知恵を再興して発展させる方法を世界に発信する」のは大賛成だけど、安部総理、本当にわかっているのか。

 「故郷(ふるさと)」という歌はご存じでしょう。ここには里山の美しい光景が描かれている。美しい国、里山を世界に発信するなら、「故郷」を日本の国歌にするぐらいの思い切った提案がほしいね。

 ここでは応援の意味を込めて、総理の故郷、いや選挙区のある山口県出身の詩人中原中也の「帰郷」という詩を捧げることにしよう。

柱も庭も乾いてゐる
今日は好い天気だ
    椽(えん)の下では蜘蛛の巣が
    心細さうに揺れてゐる

山では枯れ木も息を吐く
あゝ今日は好い天気だ
    路傍(ろばた)の草影が
    あどけない愁(かなし)みをする

これが私の故里(ふるさと)だ
さやかに風も吹いてゐる
    心置きなく泣かれよと
    年増婦(としま)の低い声もする

あゝ おまえは何をしてきたのだと……
吹きくる風が私に云ふ
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by greenerworld | 2007-05-26 00:24 | 環境エネルギー政策  

総理 CO2半減社会を想像できますか?

 安部総理が日経新聞主催の会議で、2050年までに世界全体の温室効果ガス(GHG)排出量を半減させることを表明した。総理が言い出すまでもなく、6月のサミットではGHG削減は大きなテーマになるから、前もって日本だって考えてますよというアドバルーンを上げたということだろう。

 「美しい国」の次は「美しい星」だそうだ。でも総理はそんな社会を想像できているのだろうか。CO2を筆頭とするGHG「1人1日1kg」の削減も提唱したが、それだと1年で365kg。日本人は1人あたり年間10トン以上のGHGを出しているから、3.5%程度の削減にしかならない。もちろんそれ以外に産業界にがんばってもらおうということだろうが、これまでも省エネの努力を重ねてきた産業界にとって半減するというのがどれだけ難しいことか。

 ちなみに1kgのCO2を電力に換算すると2.6kWhで、大型テレビでも10時間分。最新型の冷蔵庫は内容量400〜500リットルクラスで年間数500〜600kWhだから、冷蔵庫を使うのをやめても追いつかない。ガソリンにすると0.43リットルで、高燃費のクルマなら6〜7kmは走る。通勤に往復20km走っている方なら、2日に1回は自転車に換える必要がある。できますか? それでも半減にはほど遠いのだ。

 半減社会はこれまでのやり方の延長では実現不可能。省エネルギーには限界がある。ではどうするか。一つは、効率を上げることだ。電気を作っているところで捨てている熱をきちんと使う。それには、いまのような大規模集中型ではなく、分散型のエネルギーシステムへの転換が必要。ところが、世の中はオール電化で、集中型を助長する風潮。もう一つはCO2を排出しない再生可能エネルギーの大幅な導入。しかし、昨年は風力も太陽光も設置を減らしている状況で、どうも国はあまり力を入れたくないらしい。

 もう一つの問題はロードマップが示されていないことだ。EUは2020年までに少なくとも20%削減を打ち出している。日本は2010年のマイナス6%の達成も絶望的で、手詰まりの状況で、ロードマップをどう描くのか。

 まさか、原子力発電で日本も世界も「オール電化」しようっていうのではあるまいね。そんなのは美しい星ではなくて危ない星。北朝鮮やイランの原子力発電計画になぜ反対してるの? だいいち、世界中で原子力を増強したら、燃料のウランはそんなにもたない。

 ともあれ、リーダーは声を上げるのが仕事とすれば、このあとは優秀な官僚たちが仕上げてくれることを望むばかりだ。でも、郵政も道路も結局骨抜きにされたからなあ。いろいろな意味でお手並み拝見。
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by greenerworld | 2007-05-25 09:42 | 環境エネルギー政策  

ロンドンはポルトガルに、ベルリンは北アフリカに?

 このまま温室効果ガスが増え続け、気候変動が進行すると、気温上昇と降雨の減少により、ロンドンが20世紀後半のポルトガル西海岸のワイン産地のような気候になるという予測が、フランスなどの気象学者グループから発表された。ヨーロッパ主要都市で今世紀後半までに予測される気候変化のうち乾燥度と温度を、1961〜1990年における最も近い気候の地域に当てはめてみたもの。

 たとえばロンドンの平均気温は今世紀後半までに3℃上昇、夏期には雨がほとんど降らなくなり、ブドウ栽培に適した気候帯になるという。他の都市も軒並み「南下」し、パリはセビリアとマドリッドの間ほど、ストックホルムやオスロはスペイン北東部に、ローマはトルコ南部、バルセロナやベルリンはなんと北アフリカだ。

 これほど短期間に気候が変化すると対応が難しい。例えば家の造りや都市のインフラは、これまでの気候に合わせたものになっている。北ヨーロッパでは冬の弱い日射しを取り入れるために西向きに窓を取り付ける家が多いが、これではより暖かい気候になれば夏の午後が耐え難くなる。水不足も心配だ。より遠くから水道水を引いてこなければならなくなるかもしれない。逆に集中豪雨に対する備えも必要になる。

 2003年のヨーロッパの猛暑では高齢者を中心に数万人の人が亡くなったが、ほとんどの住宅・建物は寒い冬への備えはあっても、夏の暑さを前提としていないので冷房をもたない。寒冷に対して適応した北ヨーロッパの人々は、そもそも暑さに弱いのだ。

 日本でもこんな予測をやってみたら、気候変動の現実感が増すのではなかろうか。平均気温だけでいうと、2℃上昇した場合東京は南九州です。
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by greenerworld | 2007-05-21 11:22 | 気候変動  

アメリカが太陽光発電で盛り返す

 一時低迷していたアメリカの太陽光発電ビジネスが、再び盛り上がりを見せ始めている。

 コロラド州南部のアラモーサには、今年8.22メガワット(8220kW)の太陽光発電所が建設される予定だ。太陽光発電システムの販売・設置を手がけるサンエジソンが建設を手がけ、2008年初頭に完成・発電を始める。発電された電力は中西部・西部で電力・ガス供給事業を展開するエクセルエネルギーが全量を買い取ることになっている。

 コロラド州は、電力会社に再生可能エネルギー導入を義務づけており(RPS制度)、その比率は2020年までに20%。エクセルエネルギーはその達成のために、この発電所の電力を買い取るのだ。全米の25州が何らかのかたちでRPSを制度化しており、その導入義務比率も日本(2014年に1.63%)とは比べものにならないほど高い(というより日本が恥ずかしいほど低い)。だから、こうしたプロジェクトは今後増えてくるだろう。

 カリフォルニア州では2010年までに20%という高いRPS制度をもち、さらに2017年までに州内に3000メガワットの太陽光発電を設置するというソーラーイニシアティブを今年初め発表した。これに呼応して、コールズデパートやウォルマートが、店舗に大規模な太陽光発電を導入する計画を発表している。

 ドイツを中心とするヨーロッパが世界の太陽光発電市場を引っ張る構図は当面変わらないだろうが、もう一極であるアメリカ市場の急速な巻き返しが見込まれる。2010年以降は中国市場も伸びるだろう。日本はといえば、昨年度の国内市場はとうとう縮小してしまい、日本メーカーのシェアも低下した。

 日本の太陽光発電も、太陽熱の二の舞への道をたどり始めたかもしれない。だから言ったじゃないの!
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by greenerworld | 2007-05-17 09:17 | 環境エネルギー政策  

国連食糧農業機関がバイオ燃料生産拡大に警告

 日本でもマヨネーズが値上がりするなど、バイオ燃料(主に自動車燃料として使われるバイオエタノールやバイオディーゼル)ブームで競合する食料に影響が出ている。マヨネーズの場合、菜種油やパーム油のバイオディーゼル向け需要の高まりに加え、アメリカでエタノール用トウモロコシの生産拡大が進み大豆の生産量が低下するなどの影響で、マヨネーズ原料の植物油が高騰しているためだ。他にも、柑橘類の生産が盛んなブラジルで、オレンジ畑がサトウキビに転用されて、果汁が値上がりしている。メキシコではトルティーヤ原料のトウモロコシが値上がりして、市民の抗議デモがあった。

 しかし、バイオ燃料ブームは直接食料に影響を与えるだけではない。ブラジルではエタノール用のサトウキビ栽培のために、インドネシアやマレーシアではバイオディーゼル用のパーム油栽培のために、貴重な熱帯林が伐採されている。こうした熱帯林は、CO2の貴重なストックであり、伐採され焼き払われれば、そこにため込まれたCO2が大気中に放出されてしまう。もちろんそこにはぐくまれてきた貴重な生態系(物質循環とエネルギーのネットワーク)、そこにしかいない動植物も永遠に失われてしまう。このようにして栽培され生成されたバイオ燃料が果たして「グリーン」なのかは、はなはだ疑問だ。

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by greenerworld | 2007-05-10 09:58 | エネルギー  

ウォルマート、グリーン電力100%へ太陽光発電を設置

 世界最大のスーパーマーケットチェーンで日本の西友も傘下におさめる、米ウォルマートストアーズが、カリフォルニア州やハワイ州などの店舗や流通センター22か所に太陽光発電システムを導入する計画だという。太陽光発電システムはBPソーラー、サンエジソンLLC、パワーライトから購入、設置出力は明らかでないが、総発電量は年間2000万kWを見込む。

 ウォルマートは、将来的にエネルギーすべてを再生可能なエネルギー源からのものに転換することを目標としており、今回の太陽光発電の設置はその第一歩となる。また、ウォルマートは白熱電球を電力消費が4分の1以下の電球型蛍光灯に交換するキャンペーンも展開している。今年のアースデイ(4月22日)では、シカゴ周辺の店舗で43万個の電球型蛍光灯を無料配布した。
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by greenerworld | 2007-05-08 17:15 | エコエコノミー  

大好きなあの動物も、謎の病気で絶滅の危機に

 タスマニアン・デビル。10年ほど前、タスマニア(オーストラリア南部の島)のホバート郊外にある野生動物公園で実物を見て以来(実はその前からとても気になっていたのだが)、すっかりお気に入りの動物の一つだ。オーストラリア固有の有袋類の一種で、大昔はオーストラリア本土にも分布していたようだが、今ではタスマニアにしか生息していない。メスはおなかに袋をもっていて、カンガルーやコアラと同じようにその中で子を育てる。名前は恐ろしいが、ころころした体つきで、大きさは小型犬ほど。吠え声(いやうなり声というべきか)は夜暗いところで聞いたら、やはり恐ろしいかもしれないが、動作も俊敏ではなく、実際には動いている獲物を襲うことはほとんどないという話だ。

 その愛すべきデビルに顔面腫瘍の病気が蔓延しているという。確認されたのは1996年が最初だが、今ではタスマニア島内56%の地域に広がっており、野生のデビルが確認される頻度も激減している。捕獲されたデビルの8割以上がこの病気にかかっているという。ガンの一種がなぜこんなに短期間に広がっているのか、まだ原因が突き止められていないが、デビル同士の接触によって「感染」しているらしい。

 病気の広がっている地域で健康な個体をとらえて、病気のない地域へ移動させたり、野生動物公園に非難させたりする対策が始まっている。沖合の島に保護のための避難地を設ける「箱船計画」も検討されているという。

 いったいデビルに何が起こっているのか。この星のシステムに狂いが生じてきてはいないだろうか。
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by greenerworld | 2007-05-06 10:45 | 生物多様性  

ミツバチは飛んでいたけれど……

 GWど真ん中で天気もいいし、近くの川辺や畑でハチを探してみた。フジの花、ハルジオン、シロツメクサと、視線を低くして見ると、けっこうな数のミツバチが見られる。でもセイヨウミツバチのようだ。その場では後ろ羽の模様までは確認できなかったけれど、後で写真で確認したものはすべてセイヨウだった。マルハナバチの仲間も全く見つからなかった。

f0030644_10343129.jpg ミツバチがいちばん群がっていたのは、ブロッコリーの花だ。蜜のある花のもとが筒状につぼまっているため、花の中心に顔を潜り込ませ、花を押し広げて蜜を吸っている。人間で言う額のあたりが花粉まみれになっている。

 歩いていたら民家の庭先でミツバチの巣箱を作っているのが目にとまった。話を聞くと、五日市や八王子のあたりに巣箱を置いて養蜂をされているという。この近くには巣箱は置いてないとのことで、このあたりのミツバチ(セイヨウミツバチなので飼育されているはず)がどこから来ているかはわからなかった。アメリカの集団崩壊異常(CCD)の話も知っていたが、「うちではそんなことは全くない」という。

 どうも全体に虫が少ない気がしてならない。いつもGWごろにはタンポポやハルジオンにはコアオハナムグリやキリギリスの幼虫なんかが花粉を食べにきているんだけど。
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by greenerworld | 2007-05-05 10:37 | 花鳥風月  

フランスの雨不足と日本のバイオエタノールの関係

 日本で、バイオエタノール混合ガソリンの試験販売が始まった。バイオエタノールと言われているが実際には、これをイソブチレンと反応させたETBE(エチルターシャリーブチルエーテル)だ。エタノール直接混合にはインフラ整備が必要である。ETBEはフランスなどで、オクタン価を高めるのに使われている。今回のETBEもフランスからの輸入で、原料のエタノールは小麦から作られているという話だ。
 ところがそのフランスがこの4月異例の高温と雨不足に見舞われている。そこで今年の小麦の収穫量が減少するのではないかと心配されており、4月以来価格が15%も上昇したという。
 しょせん、海外に頼った「バイオエタノール」導入では根本的な解決にならないことは明らか。今回の試験販売も、経産省と石油業界のデモンストレーションで終わるのではないだろうか。数年後には忘れ去られているような気がする。売られているうちに、給油に行ってみようかな。話の種に。
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by greenerworld | 2007-05-03 10:35 | エネルギー