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WC2010欧州予選、気の早い通過国予想

 2010ワールドカップの欧州予選組み合わせが決まった。欧州予選は53か国が6チームずつ9グループに分かれ(9組だけは5チーム)、ホームアンドアウェーのリーグ戦方式で戦い、各組1位が本戦出場、2位は成績上位8チームが1対1のプレーオフに回り、ホームアンドアウェーで勝った4チームが出場となる。合計13チームが本戦出場だ。

 直前の世界ランクで欧州内10位(世界12位)に落ちたイングランドが第1シードを外れたため波乱が予想されたが、案の定クロアチア、ウクライナとともに第6組“死のグループ”に入った。クロアチアは、イングランドがホームで迎えたEURO2008予選最終戦で破れた相手。これでイングランドは屈辱の予選敗退を味わうことになった。ウクライナはFWシェフチェンコを擁し、前回ドイツ大会ベスト8だ。EURO2008予選ではB組でスコットランドに次ぐ4位とこのところ低迷してはいるものの、実力は侮れない。

 他の組は比較的順当に第1シード国が出場を決めそうだが、波乱があるとすれば、このところ急激に力を伸ばしているルーマニアとフランスの組み合わせとなった7組か。ここには古豪セルビアも入った。もっとも2組のギリシャはイスラエル、スイスといった実力伯仲国と、4組のドイツもヒディンク率いるロシアと同じ組になり足下をすくわれかねない。オランダは9組、この組は1チーム少ないため下位相手に勝ち点を積み上げられない。スコットランド、ノルウェー相手にホームで確実に勝つことが必要だ。

 で、気が早い予想を。まず、各組1位通過は1組から順にポルトガル、ギリシャ、チェコ、ドイツ(ロシア)、スペイン、クロアチア(イングランド)、フランス(ルーマニア)、イタリア、オランダと第1シードが独占(ただし、番狂わせも)。各組2位同士の対戦で残るのが、ロシア、イングランド、ルーマニア、もう1チームは思い切って伏兵スコットランドを推す。ただし2位からの勝ち上がりは組み合わせによってだいぶ変わる。イングランド─スコットランドなんていう対決もあり得るし、スウェーデン、ポーランド、トルコにも十分可能性があり、EURO2008に続いて、イングランドがワールドカップにも出場できないという事態も否定できない。これじゃ予想になってない?

 予選は来年8月から始まる。おっとその前の6月にはEURO2008がある。その組み合わせは12月2日に決定。予選が佳境を迎えるまでにはまだ間があので、それまでにいま不調の実力国も立て直してくるだろう。サッカーにおける欧州の地位は、この切磋琢磨が築き上げている。予選の組み合わせを見るだけでこれだけ楽しめるのは、さすが欧州というほかないです。えっ、アジア? 盛り上がるのは最終予選からでしょう。

欧州予選の組み合わせはこちら
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by greenerworld | 2007-11-26 12:27 | 森羅万象  

たった一本のつるから……

 ヤマイモの葉が枯れ落ちたので、いちばん大きく育っていそうな一本のつるの根元を掘ってみた。植えたのではなく、むかごが落ちて勝手に生えてきたもの。ブロック柵の角で、落ち葉や刈った草を腐らせる“堆肥”置き場にしていた場所。スコップで慎重にまわりから……。? 何か当たる。スコップをやめて手で土をかき分けると、ブロック柵の基礎に入れたモルタルが障害になって、イモが横に、四方に広がり、すごいことになっている。

f0030644_10252087.jpg 結局、丸ごと掘り出すことはあきらめ、少しずつ折りとって収穫するしかなかった。で、この写真が成果。写真ではよくわからないが、ブロック柵の角部分は四角くなっている(左上のかたまり)。自然薯ではなく長薯でした。やはり起源はとなりの畑らしい。たぶん、7〜8年は放ってあったからなあ。堆肥置き場で栄養も不足ないし。

 とりあえずスライスにしておいしくいただくことにします。来年からは栽培用のパイプの利用も検討しなくては。
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by greenerworld | 2007-11-25 10:30 | スローフード  

CO2が380ppm突破

f0030644_0523950.jpg 二酸化炭素(CO2)濃度が順調に増加し続けている。2006年の平均濃度はとうとう381.2ppm(ppmは百万分の一)となったことが、世界気象機関の「温室効果ガス報告」(Greenhouse Gas Bulletin)で明らかになった。前年より2.0ppmの増加だった。産業革命以前は280ppmだったので、250年で100ppm増えたことになる。増加率は近年になって大きくなっている。1990年代の増加ペースは平均1.5ppmだったが、このところのペース(年2.0ppm)が続けば、2015年ごろには400ppmを突破しそうだ。

f0030644_0525536.jpg 主要な温室効果ガスの中では、メタンが1782ppb(ppbは十億分の一)、一酸化二窒素(N2O)が320.1ppbだった。ただしメタンの温室効果はCO2の21倍、N2Oの温室効果は同310倍ある。CO2とN2Oは過去最高を記録したが、メタンはわずかに減った。
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by greenerworld | 2007-11-24 00:54 | 気候変動  

黒海で深刻な原油汚染

 日本ではほとんど報道されていないようだが、黒海で石油タンカーが座礁し、大量の原油がもれ出している。先週北海北部を襲った嵐に、アゾフ海と黒海をつなぐケルチ海峡を航行中の10隻の船が巻き込まれ、難破または沈没した。そのうち座礁したロシアタンカーヴォルガネフト139は、船体が二つに折れ、少なくとも1,300 トンの石油を流出させた。アゾフ海は非常に浅い内海で(規模は違うが日本でいうとサロマ湖や浜名湖、宍道湖・中海のような感じ)、生物多様性に富んだ海域。海面を覆う油分だけでなく、重質成分が海底に沈めば長期的に生態系に与える影響は計り知れないという。アゾフ海、ケルチ海峡は、ボルガ・ドン運河によって油田地帯のカスピ海とつながっている。ボルガ川をさかのぼればロシアの多くの都市、さらにバルト海まで結ばれている海運の要衝でもある。

 英紙ガーディアンの写真ニュースには、大量の黒い油の固まりが漂着する海岸や、油まみれで死んだ海鳥の写真が掲載されている。
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by greenerworld | 2007-11-14 23:46 | 環境汚染  

守屋前次官のエネルギー収支

 背広組とはいえ、自衛官の立場にある防衛省幹部にしてはずいぶん肉(脂)付きのよい“ゆるんだ”人だなあと思っていたが、脂肪分は山田洋行やミライズからの月百万円にも及ぶ接待でたまっちゃったんですねえ。当てずっぽうだけど、前次官の体重90kg(もっとありそう)、体脂肪率30%(こちらももっとありそう)として、体脂肪は27kg。そのうち脂肪分が22kgで、約20万kcalに相当。接待でたまった脂肪はエネルギーにして7万kcalくらいでしょうか。いやきっともっとあるな。

 一方前次官、せっせとこれも接待のゴルフでエネルギー消費をめざしたようです。でも「家庭の医学」というサイトによれば、ゴルフのエネルギー消費は1ラウンドで500kcal程度なので、脂肪56gくらいしか減らせません。月に4回通ったって、夜の接待が多くちゃ、差し引きは大幅にプラスだったということですね。
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by greenerworld | 2007-11-12 00:03 | 森羅万象  

地球を加熱するパーム油

 最近グリーンピースが「Cooking the Climate」というレポートを発表した。バイオ燃料の中でも軽油代替として期待されているバイオディーゼル、その有力な原料であるパーム油の生産によって、CO2削減どころか、地球温暖化が加速されるという内容である。

f0030644_0101685.jpg パーム油はパームヤシの実からとれる。そのパームヤシの栽培はインドネシアやマレーシアを中心に大規模なプランテーションで行われている。プランテーションを築くために、違法な熱帯林の伐採・焼き払いが行われているのだ。それによって樹木が蓄えた大量のCO2が大気中に排出されるという。そればかりでなく、地下に蓄えられた泥炭にも火がつく。泥炭はくすぶり大量のCO2を解き放つ。火がつかなくても、むき出しになり乾燥化すれば急速に分解が進む。(写真はインドネシアの熱帯林と熱帯林を切り開いたパームヤシ園のみごとなコントラスト、Green Peace Internationalより)

 熱帯林の破壊は、世界の年間温室効果ガス排出の5分の1に相当するといわれている。その分を勘案するとすでにインドネシアはアメリカ、中国に次ぎ世界3番目の温室効果ガス排出国になっているという。インドネシアにはすでに600万ヘクタールのパームヤシ農園があるが、インドネシア政府は2015年までにさらに400万ヘクタールをバイオ燃料用にふやす計画だ。

 パーム油は食用としても需要が高まっている。植物油をマーガリンやショートニングに加工する際に水素添加を行うと、健康に有害なトランス脂肪酸ができてしまう。そこでメーカーは、水素添加を行わなくても流動性の低いパーム油の含量を高めるようになってきた。環境と健康のためといいながら、温暖化を加速させるパーム油の消費増。スマトラやカリマンタン(ボルネオ)では、多くの野生生物が生息場所の森を失い絶滅の危機に瀕している。先住民族も生活の場を奪われている。まさに悪夢のシナリオだ。対策はどちらも消費を抑えるしかない。燃料油も食用油も。
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by greenerworld | 2007-11-11 00:18 | エネルギー  

クリントン候補50年までに80%削減を政策に

 2050年までに、温室効果ガス排出を1990年レベルから80%削減、2030年までに自動車の平均燃費を55マイル/ガロン(23km/リットル)に……。次期アメリカ大統領の有力候補の一人、民主党のH.クリントン上院議員のエネルギー・気候変動政策の一端が明らかになった。他にも、2030年までにバイオエタノールなど再生可能燃料の供給を600億バレルにし、バッテリーの研究を促進してプラグインハイブリッド車の普及を進めることで、2030年までに石油輸入を3分の2に減らすことも盛り込まれている。

 次期大統領に誰が選出されるとしても、後ろ向きなブッシュ政権の気候変動対策とは大きく様変わりすることはまちがいないと思われる。上院小委員会はこのたび事業所ごとに排出枠を割り当て、過不足を取引できるしくみ(キャップ・アンド・トレード=CAT)を盛り込んだ「気候安全保障法案」を可決させた。アメリカ産業界もブッシュ後を見越して動き始めている。ニューヨーク州、カリフォルニア州など11州がEUとの共通の排出権取引市場づくりに参加を決定したのもその一環だろう。クリントン氏もCAT導入に前向きだ。

 日本はといえば産業界、経済産業省とも、CATに大反対。環境税にも後ろ向き、再生可能エネルギー導入に効果の高いフィードインタリフも電力業界の大反対で葬り去られたまま。確かに日本の省エネルギー技術は世界有数のレベルだが、それだけではマイナス6%の達成も困難なことは実証済みである。成長も環境も手に入れるには大きなパラダイムシフトが必要だ。欧米はそれに向けて動いている。環境エネルギー経済政策において、世界の孤児になりつつある日本。このままでは、ほんとうに置き去りにされかねない。
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by greenerworld | 2007-11-08 00:13 | 環境エネルギー政策  

京都議定書目標年へ秒読み段階で「あと7%」

 2006年度の日本の温室効果ガス排出量速報値が、11月5日に環境省から発表された。総量で2005年度に比べマイナス1.5%と減少、京都議定書の基準年である1990年と比べると総排出量は6.4%上回った。前年度比減少は喜ばしいことだが、まれに見る暖冬で家庭部門(前年比−4.4%)、業務部門(同−2.6%)の排出が減ったことが大きい。しかし、暖冬が毎年続くわけではないし、今年度以降は中越沖地震に伴う柏崎刈羽原発の長期停止の影響も出てくる。減少は一時的なものと考えた方がいいだろう。産業部門は景気拡大で0.6%増加しているのだ。

 京都議定書における日本の排出量目標(公約)は90年比マイナス6%。このうち、3.8%を森林吸収により、1.6%を京都メカニズムにより削減することになっている。算定が難しい森林吸収源対策は怪しいものだが、これが達成できたとしてもあと5年間で7%分を削減しなければならないことになる。

 産業界は10月、自主行動計画の追加対策を決め、18業界で合わせて1993万CO2トンの削減を上乗せする目標を設定した(日経10月24日朝刊)。ただ、これが達成されてもマイナス1.6%分にしかならない。よほどのことがない限り(経済活動が大幅に低下するような経済危機とか天変地異……それは困る)京都議定書の目標達成は難しい状況と思われる。

 電力会社や鉄鋼会社はこれ以上の排出削減は難しいとして、海外での排出量削減枠の取得をふやす方向だという(朝日10月11日朝刊)。しかし、対策はあくまで自主行動計画であるので、赤字を出してまで排出枠を買うことはあり得ないだろう。折しも、東京電力が柏崎刈羽原発対策で今年度大幅な損失を出すことが決定的。赤字企業が排出権を買うことが株主から許されるのかという問題もある。かといって、小売価格、料金には転嫁できまい。産業界ばかりが削減を求められることへの反発もある。こんな状況でその先の「マイナス50%」をどうやって達成しようというのだろうか。
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by greenerworld | 2007-11-07 10:38 | 環境エネルギー政策  

日本の米、コシヒカリ系が81%!

 実家は米も作っている兼業農家だったが、子どものころ新米は11月にならないと食べられなかった。稲刈りは10月に入ってからで、刈った稲をしばらく田んぼの稲架(はさ)に架けて干してから、田んぼか家に運んで脱穀。それをまたむしろに広げて天日乾燥させようやく籾摺(もみす)りをする。日が短くなり朝晩きゅっと冷え込む頃になって、玄米を農協に納めたものだった。この時期は一家総出で、時には親戚も手伝いに来て、早朝から夜まで働きづめ。やっととれた新米のうまさは格別に感じたものだ。たしか日本晴という品種がメインだったと思うが、作業が重ならないよう、収穫時期がずれる何種類かの品種をつくっていたと思う。

 近年の一番人気品種コシヒカリだと4月に田植えをし、早ければ旧盆過ぎに稲刈りとなる。いまは稲刈りしながら脱穀してくれるコンバインを使い、収穫したらそのまま袋詰めでライスセンターに持っていくだけ。ライスセンターで人工乾燥し、籾摺りして出荷。あっけないほど農家の負担は減った。いま日本でつくられている米は4割近くがコシヒカリ。8月の終わりから9月が新米の季節になった。

 実のところ、作付面積の37.1%を占めトップのコシヒカリ始め、いま日本でつくられる米のほとんどがコシヒカリ系統になっている。2位のひとめぼれ、3位のヒノヒカリ、4位のあきたこまちは片親がコシヒカリ、5位のキヌヒカリ、北海道で多くつくられている6位のきらら397もコシヒカリ系。平成18(2006)年度の統計では、実に作付面積上位11位まで、割合にすると80.9%が、コシヒカリおよびコシヒカリ系で占められているのだ。

 かつて農家が品種をつくり分けていたのは、冷害や台風、病虫害への備えでもあった。生育期間や収穫時期が重なる単一品種栽培では、被害が出れば全滅ということにもなりかねない。多品種栽培はそのための保険でもあったはずだ。いまはライスセンターに持っていけばみんな一緒くたになってしまうから、一つの地域でコシヒカリならコシヒカリだけという栽培方法がふつうになった。しかも九州から北海道まで、コシヒカリの遺伝子を継いだ兄弟たちばかりが栽培され、形質に変異が少なくなっている。何かあったら、と心配になる。

 いまから160年ほど前、アイルランドでジャガイモの胴枯病が大発生し、大飢饉(Great Famine またはIrish Potato Famine)が起こった。このじゃがいも飢饉で当時のアイルランド人口の約1割が餓死したという。同時に多くの農民が故郷を捨て新大陸に渡ることを余儀なくされた。ジャガイモは芋(地下茎)を植え付けて殖やす。つまり同じ品種はほぼ同じ遺伝子を持っているクローンだ。そのころアイルランドではやせた土地でも育つランパーと呼ばれる品種が普及し、全土で栽培されるようになった。国民の主食が遺伝的に均一な単一作物に依存するようになってしまったわけだ。イングランドから侵入したと言われる胴枯病菌への耐性も均一だった。病気は瞬く間にアイルランド全土に広がり、数年にわたってジャガイモの収穫が激減した。

 現代の日本でそんなことが起こるわけがないとも思う。しかし、食糧自給率40%を割り込んではいても主食の米だけはなんとか自給という状況も、その実けっこうお寒いものではないだろうか。気候変動を考えても、多種・多品種の作物をつくること、作物の多様性を維持していくことは重要だ。米の栽培・収穫に使われる化石エネルギーの問題もある。その前に衰退する農業を何とかしなくちゃいけないと思いつつ、老親が送ってくれるコシヒカリを今日も食べている。
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by greenerworld | 2007-11-04 11:34 | スローフード  

食品価格高騰の原因はエタノール? それとも原油高?

 穀物価格の上昇で、日本でもさまざまな食品の値上げが続いているが、アメリカでも事情は同じ。その理由について、二つの世論調査が全く異なる結果となっている。

 一つは食品メーカーのホーメルが行った調査(Hormel Hunger Survey)。まず64%の回答者が、食品や燃料の値上がりによって食糧事情が悪化していると答えている。さらにバイオエタノールへの利用はトウモロコシなどの価格、さらに食料価格を上昇させているとの回答が60%に達しており、47%がバイオエタノール生産への政府の補助金が原因となっていると考えている。

 もう一つの調査は、バイオ燃料の業界団体である再生可能燃料協会(RFA)のもの。こちらの調査では、食品価格の上昇の原因は原油高によるとの見方が46%と最も多く、次に中国を始めとする世界的な需要の高まりが15%で続く。バイオエタノール生産を原因とするのはわずか7%という結果。全体として84%が「エタノール以外」が原因であると答えているという。同じような世論調査で、ここまで「露骨」に差が出るものなのか。

 なお、ホーメルの調査では17%が過去一年以内に食事の援助を受けたことがあると回答している。RFAは、食品価格の81%は加工・容器包装・流通や広告宣伝に用いられておりそこで多量のエネルギーを使っているため、食品価格上昇への穀物の影響はわずかだと主張している。これはこれで考えさせられる話である。

 ちなみにホーメルは、ときどき無性に食べたくなる(私だけ?)あのSPAMを製造販売している会社です……。
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by greenerworld | 2007-11-02 11:25 | エネルギー