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たかがセミ、されどセミ(蝉)

f0030644_19142487.jpg この夏、友人がe-じゃん掛川という地域SNSでセミの鳴き声マップというコミュニティを立ち上げた。身近な夏のセミ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミの声を聞いたら、マップ機能で知らせるというものである。地域SNSなので、当然その地域(掛川市)の情報が多いのだが、こちらは東京近辺の状況をアップすることになる。また出かけた先で聞いたセミの声もせっせとアップした。そのおかげでずいぶんセミの声を注意して聞くようになった。

 たったそれだけのことなのだが、こんな身近なセミの世界にもまだまだわからないことがあると改めて感じた。

 1)西日本にはミンミンゼミが少ない。ミンミンゼミは東京では街中でも聞こえるごく普通のセミで、場所によってはアブラゼミ(写真右上)より多いくらい。アブラゼミと同じころ(7月の終わりに)鳴き出すが、掛川では街中にはほとんどいないという。数そのものも少ないようで、鳴き出す時期もずっと遅い。確かに手元の図鑑では、ミンミンゼミは西日本では暗い湿った林に生息するとある。そういえば子ども時代、昆虫採集でミンミンゼミはなかなか手に入らなかった記憶もある。

 2)夜鳴くセミはニイニイゼミとアブラゼミ。気温が高いと夜でもセミが鳴くことがあるが、これまでのところ聞いたのはこの2種類のみ。たいてい街灯の近くで鳴いているので、明るさも関係あるのだろうか。クマゼミは夜鳴くのか、西日本の方教えてください。

 3)ニイニイゼミは意外としぶとい。早い年は6月の下旬には鳴き出すニイニイゼミ。旧盆のころにはいなくなってしまう印象があったが、8月の終わりでもまだ鳴いている。都心でも復活してきているような気もする。注意して聞くようになっただけかもしれない。

 来年はもう少し大々的に、全国レベルで実施してみたら面白そう。
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by greenerworld | 2008-08-31 19:17 | 花鳥風月  

ソーラー床暖房の安達太良小学校

 高村光太郎の詩集『智恵子抄』で知られる名峰安達太良山。その麓に岳温泉郷がある。ここを訪れたのは学生時代の研究室の旅行以来だ。

f0030644_16493333.jpg その温泉郷を見下ろす高台に建つのが安達太良小学校。かつて小学校の建設にあたって、地区の人々は最もよい場所を提供したそうだ。そんな小学校も老朽化が進み、3年前に新たな校舎に建て替えた。鉄筋コンクリート造だが、内装に地元産木材をふんだんに使い、中はまるで木の校舎。教室の机もランチルームのテーブルも、地元の木工組合が地場産材を使って製作した。「汚れたらいつでも削ってやるから」との保障付。

f0030644_16491739.jpg 校舎・体育館など全館が空気集熱式のソーラーシステム「OMソーラー」を使った床暖房で、断熱と合わせて冬も補助暖房が要らない。体育館の地下にあるプールも、保温とシャワーの加温、採暖室にこのシステムが使われている。以前は水が冷たく水泳授業が十分にできなかったが、このおかげで子どもたちの泳力も向上しているそうだ。裏山は森の学校として自然を生かした学習の場になっている。天文観測室もある。こんな楽しい学校なら、もう一回小学生をやり直したいと思うくらいだ。効果はてきめんで、子どもたちの学力も大いに向上したとのこと。

 こんな風に地域に大切にされて育った子どもたちは、きっと地域を大切に思うようになるだろうな。帰りのバスを待つ間、温泉街の一角で足湯に浸かりながら考えた。

 詳しくは8月29日発売の「季刊ソーラーシステム」をお読みください。
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by greenerworld | 2008-08-30 16:53 | エネルギー  

日本列島、この夏の異変

 いやあ、昨夜(28日)の雷はすごかった。風呂に入っていたら、カッと光って、1、2,3、でピシャッ、ドーン。え、近いよ。そのうち少し遠のいたので安心していたら、夜中にまたすごいのがやってきた。稲妻と雷鳴がほぼ同時。一時間近く、光りまくり落ちまくり、轟音で眠れない。幸いわが家の周辺では雨はそれほどでもなく落雷の被害もなかったが、八王子では浸水や崖崩れの被害も出た。ともかくこんな雷は初めて。くわばらくわばら。

 今年の夏の前半、梅雨明けが早く、関東はずっと暑い日が続いたが、天気図を眺めるのが趣味のブログ子は、ある異変に気づいていた(というほどでもないか)。例年なら日本の東南海上にでんと居座る小笠原高気圧がないのだ。高圧帯は日本の東の方にあり、いつもは高気圧に覆われている北緯20ー30度で熱帯低気圧が発生した。台風11号が典型で、熱帯低気圧が8月15日に四国の南で台風になり、たった2日で温帯低気圧になってしまった。いわゆる、「鯨の尾」型と呼ばれる典型的な夏の気圧配置は一度もなかったように思う。

 台風11号が南東海上を通り過ぎた8月17日には、関東は一気に気温が下がった。その後はぐずついた天気に低温が続いて、以後日本列島沿いに前線が横たわり、秋の長雨のような天候に。ところが、まだまだ日射が強いこの時期。前線に向かって暖かい湿った大気が吹き込むため、あちこちで集中豪雨が起き、被害が出ている。愛知県岡崎の29日01時から02時の時間雨量はなんと146mm。年間雨量(平年値)が1,448mmだから、一年に降る雨の10分の1がたった1時間の間に降ったことになる。しかもその前後の5〜6時間に降った雨の量を合わせると258mmにも達した。

 ところが前日の日中に集中豪雨(200mm余)があった豊橋では、この時間帯大した雨は降っていない。逆に豊橋で河川が氾濫していたころ、岡崎ではそこそこの雨しか降っていないのである。両市の間は直線距離で30kmほどしか離れていないのだ。これは昨夜20時に時間雨量47.5mmを記録したつくばでも同様で、お隣の土浦では同じ時間帯2.5mmしか降っていない。まさに常識外れの降り方である。

 こういう天候はどこかで経験したなあと思った。赤道に近い国々に行くと、雨期はこんな感じなのだ。いわゆる熱帯収束帯。それは台風の発生する地域でもある。

 教訓がある。これは移動性の前線や低気圧の雨ではない。次々に発生する積乱雲がもたらす雨で、一度止んでも安心できない。むしろ本格的な雨がその後にやってくると考えた方がいいかもしれない。もう一つ、豪雨の時には低い土地に近づいてはいけない。とくに都市では四方八方から降った雨が押し寄せてくる。周囲に降った100mmの雨が10分の1の面積に集中したら、水の深さは1mになる。20分の1の面積に集中すれば2mである。地下・半地下のガレージ、地下鉄構内、線路をくぐる立体交差や地下道……。鉄砲水は山でだけ起こるわけではない。
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by greenerworld | 2008-08-29 10:24 | 気候変動