管理者へのメール / 管理者のプロフィール


<   2008年 10月 ( 11 )   > この月の画像一覧

 

トキが38年ぶりに本州に?

 新潟県の胎内市で、佐渡から海を越えてきたトキらしき鳥が目撃され話題になっている。確認されれば、能登半島で1970年に捕獲されて以来とか。

 ちょっと待ってくれ。日本のトキはすでに絶滅したはずだ。今回佐渡で放鳥した10羽は、飼育下で増やした中国産のトキである。トキがまるで復活したような騒ぎだが、日本のトキは滅びた、いやわれわれ日本人が滅ぼした。それが厳然たる事実である。

 トキ復活の取り組みが、トキがすめる環境の復元を目指していることは評価する。しかし、なぜここに至ったかをもっときちんと伝えるべきだろう。羽をとるために乱獲し、農薬を撒き、餌をとれる環境を奪った。ニッポニア・ニッポンという学名をもつ鳥は、こうして日本から消えたのである。そのことをもっと重く考えるべきだ。

 胎内のトキも、佐渡に餌がなくて飛んでいったのだろうなとも思う。人間の都合に翻弄される生きものの哀れさを感じてしまう。

 こんなことを言うから嫌われるんだな、きっと。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-31 18:14 | 生物多様性  

サラ金経済論

 いらっしゃいませ。いくらお入り用ですか? え、500ドル、ちょっと担保調べさせてもらいますよ。あ、大丈夫ですね。与信枠まだまだありますよ。1500ドルくらいいけますよ。いやどうせ、うちの製品買ってもらうんですから。お貸ししますよ。ちゃんとうちの製品買ってくださいね。今度いいのが出たんですよ。

 てな調子で、アメリカは外国から借金しまくって、外国製品を買う。アメリカに買ってもらわなきゃ困るから、資金はアメリカに還流して借金の原資となる。それでもってまたモノを買ってもらう。挙げ句アメリカが物を買わなくなったら全てが灰燼に帰すってのが、この金融危機→経済恐慌の図式じゃあるまいか。巨額の貿易赤字を積み重ね続ける世界最大の債務国でありながら、アメリカ経済が破綻しないのは、いったいなぜなのか不思議で仕方がなかった。

 そういえば日本だって中国だって、基本的にはアメリカに売るために物をつくってるようなところがある。CO2の排出もそこまでさかのぼったら、アメリカの出している(使っている)CO2はいったいぜんたい世界のどのくらいの割合になるんだろう。

 この危機によって、ブログ子の疑問が解消される方向に進んでいるのだろうか。アメリカの繁栄が幻想とわかってしまったら、もっとおそろしいことが起こる。みんな気がついているけど、口に出してしまったらパニックになるから口に出せない。経済ってもっと精緻なシステムかと思っていたが、こんなずさんなものなんだ。もちろん世界最強の軍隊を持ち、ノーベル賞受賞者の多くはアメリカ人という科学技術大国。ちっとやそっとで倒れることはないだろう。その前にきっと他の国が破産しちゃうな。

 この危機への打開策は、アメリカがまたどんどん物を買ってくれるようにし向けるのか、それとも身の丈にあった暮らしに戻ってもらうところから始めるのか。首脳たちはどちらを選択しようというのでしょう。それとも他の国にどんどん買ってもらう?
[PR]

by greenerworld | 2008-10-23 10:19 | 森羅万象  

金融危機、きっかけは原油高?

 サブプライムローンに端を発して、世界中を金融危機の津波が襲っている。地球規模で広がる複雑に入り組んだ金融の網はどこでどうつながっているかわからない。北大西洋の小国アイスランドの金融破綻が、円建て債を通じて日本にも波及しそうだという。

 サブプライムローンは主犯かもしれないが、引き金を引いたのは石油の高騰ではなかろうか。自動車社会のアメリカで、ガソリンの高騰は実質的に手取額を減らすことになる。車を使えなければ仕事にも買い物にも行けないから、ガソリンを節約するにも限界がある。映画の中で貧しさの象徴として、道をとぼとぼと歩くシーンが描かれる国だ。住宅ローンに上乗せして借金をし可処分所得以上の生活をしていた人たちが、ガソリン高騰に見舞われて返済が行き詰まったケースは少なくないだろう。

 一方、金融危機と消費低迷は行きすぎた石油価格を冷やす効果をもたらした。NYMEXの原油先物価格はたった半年で最高値の半分になってしまった。石油バブルがはじけ、今度は石油生産国にも危機が訪れようとしているとか。グルジア問題で強気だったロシアも、このところなんだかおとなしい。

 過去にもこんなことがあったなと思う。1970年代のオイルショック。しかし80〜90年代のような安い石油の時代にはもう戻るまい。それでもまた誰かが次のギャンブルを発明するだろう。どの札がジョーカーかわからないまま、カジノ経済は続くのか。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-22 08:14 | エネルギー  

いろんな長寿の呼び方

 自分の親には着せたくせに、自分の番が着たら絶対に着たくないと思っているのが赤いちゃんちゃんこである。60歳を還暦というのは、干支が一回りして生まれた年の干支に返るのを祝うのだが、平均寿命が短かった昔はよくぞここまで生きたという意味もあったのでしょう。もっとも今時60ぐらいでめでたくはない。年金支給は先延ばしされるし、息子はニートだったりして、まだまだ働かなきゃいけない。赤いちゃんちゃんこなんか着ている場合ではない。70歳は古希であるが、もはや希でも何でもない。

 77は喜寿で、数字が重なるお祝いは以下米寿(88)に白寿(99)、皇寿(111)とある。喜寿は喜ぶという字の略字が七十七と分解でき、米寿は米の字が同じく八十八と分解できるから。白寿は百から横棒(一)を引くと白となるため。傘寿(80)、卒寿(90)はいずれも略字を分解するとそれぞれの数に読めることから。このあたりはよく知られているところであろう。111歳の皇寿も字を分解する口である(皇を白=99+一+十+一と見る)。同じ111歳を川寿というのは、1が三つ並んだのを川の字に見たもので、日本に太極拳を普及させた楊名時氏が言い始めたと記憶している。

 趣味の世界には独自の長寿祝いがある。将棋好きなら盤寿(81)。将棋盤の升目が81あるから。星寿(90)は囲碁界で囲碁盤の星の数からという。虫好きは64歳で虫寿を祝うそうだ。64=ムシというダジャレである。この伝で行けば、花好きには華寿(87=ハナ)を捧げよう。もっともこれは還暦の別の呼び方でもある。水産関係者はみな魚寿(110=トト)をめざす。同じ110歳をサッカーくじ好きは籤(せん)寿と呼び、衛生陶器のメーカー社員は便寿とする(失礼)。ロック歌手は岩寿で盛り上げたいが、これはそのまま69か、54(6×9)かで迷うところだ。

 その人らしい○寿を祝ってもらうなら、それも楽しいかもしれないが、あまり長生きされちゃあ社会保障制度が持たないので、厚労省あたりでは後期高齢者入りする75をひそかに捨寿と呼んでたりして。おあとがよろしいようで。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-20 18:31 | 森羅万象  

シバグリの栗ご飯

 シバグリ(柴栗)は日本の山野に生える野生の栗である。栽培の栗は粒が大きいが、シバグリは体積でその5分の1程度だろうか。しかし実が小さい分味は濃厚で甘みもあると感じる。この季節山に入って地面に栗のイガを見つけるとうれしくなる。靴でイガを踏み分けて中身を出す。f0030644_19415210.jpg栗はクマもネズミもカケスも大好物だから、持ち帰るのはわずかにしておく(あまり多くても皮をむくのが面倒だからという理由もあります)。落ちて時間がたったものはたいてい虫が入っている。それをよけながら鬼皮と渋皮をむくと、量はさらにわずかになる。水にさらしてお米と一緒に炊き込む。手間がかかる分だけおいしさもひとしおである。あ、塩を入れるの忘れた!
[PR]

by greenerworld | 2008-10-19 19:43 | スローフード  

メダカ市長が誕生!

 NPO法人四街道メダカの会元代表で事務局長担当理事の小池正孝さんは、会の立ち上げ初期の頃、勉強会にお招きいただいて以来のおつきあいである。いつも達筆でていねいな書状とともに会報を送ってくださる。ところが昨日届いた新しい会報の表書きはいつもと筆跡がちがっていた。もしや何かあったのではと心配しながら封を切ると、事務局長交代あいさつとともにびっくりニュースが。

 何と小池さんが、10月5日に投開票された四街道市長選挙に見事当選したというのだ。小池さんは損保会社を定年退職のあと、メダカの会など市民活動に積極的に参加、前市長のハコモノ行政を批判し、昨年は建設費21億円という「地域交流センター」建設計画の撤回を求めて住民投票条例を成立させ、さらにその住民投票では反対票が4分の3以上という圧倒的多数で、計画を中止に追い込んだ。その一方で割箸彫刻家としても知られる多才・多芸な人である(ちなみに「小池正孝」で検索かければいくつかの作品が見られます)。

 わずか150票差とはいえ、自民・公明が推薦、議会では民主も加わってほぼオール与党体制で支える現職を破ったのは快挙というほかない。しかし、議会では圧倒的多数の野党が小池市長を待ちかまえる。10月20日に就任する74歳の新人市長のこれからの活躍を支えるのは、市民の力であろう。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-19 09:32 | 森羅万象  

これなあーんだ

f0030644_2374488.jpg 秋晴れの信州で、わずかな時間キノコさがし。いや、ブログ子はキノコはど素人。キノコはコワイ。教えてもらったジコボウ(リコボウ)だけ覚えて、森の中へ。いろんなのが生えてはいるが、写真に撮るだけ。ようやくお目当てのジコボウを見つけた(写真下)。

 そのあと向かったイベント会場で、並べられていた地元の方がとってきたキノコの中に、おお! 懐かしやマツタケではありませんか。せめて香りだけかがせていただいて、ジコボウを大事に抱えて家に帰った。

 教えていただいたとおり、ゆでて大根おろしで食べると、つるりしこしこした感触。f0030644_238859.jpg今のところ何ともないので、明日の朝は味噌汁にして家族にも秋の味覚を。図鑑によればジコボウはハナイグチの別名で、カラマツ林を代表するキノコだそうだ。

 そうそう栗ご飯用にシバグリの皮もむかなくては。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-18 23:17 | スローフード  

補正予算成立、太陽光補助金執行はいつ?

 16日に参議院で補正予算が可決成立した。既報のようにこの補正予算には、太陽光発電補助金90億円が盛り込まれている。報道されているように、住宅用にkWあたり7万円程度、3kWのシステムで20万円程度というのが、経産省の考えのようだ。

 ところが、その補助金をどのような形で支給するのか、詳細はまだ霧中である。以前の住宅用太陽光補助金は、新エネルギー財団(NEF)が窓口となり支給されていた。しかしいったん終了した制度をそのまま復活させることは行政の常としてあり得ないことだ。そこで、新たなスキームを検討しているようだ。ところがその内容検討と準備に時間がかかる。せっかく補助金が通ったのに、執行されるのは年度末か来年度にずれ込みそうだという話も漏れ聞こえてくる。

 業界はいま買い控えによる深刻な設置件数の低迷に苦しんでいる。6月の福田ビジョンを受けて、総合資源エネルギー調査会・新エネ部会が緊急提言を出し、「3〜5年以内に太陽光発電を半額程度にする」ことを打ち出してしまった。半額になるならそれまで待とうと考えるのは当たり前だ。さらに、2009年度予算に補助金の復活が盛り込まれたことが各紙で報道され、拍車をかけた。今業界では、問い合わせはあっても受注はほとんどない状態だという。

 業界から聞こえてくる「死活問題だ」、「歯を食いしばってでも耐えるしかない」という声は悲鳴に近い。この半年、仕事がない中で半年後か一年後かの需要急増に備えなければならないのだ。「まさかお客さんに補助金復活の話をしないわけにはいかない。まじめにやっている業者ほどきつい」とは、何とも罪作りな話だ。

 この矛盾を解決するには、今設置しても損をしない制度にするしかない。たとえば来年度のしかる時点から20年間は有利な価格で発電電力を買い上げる。今設置する人も対象になるとしっかりアナウンスすることだ。補助金の恩恵に全くあずかれなかった2006年度からこれまでの設置者に適応すべきことはいうまでもない。

追加情報:資源エネルギー庁のサイトにに上記事業の補助事業者(民間団体)の公募情報がアップされている。本日(10/17)から10/27までの期間で、決定は10/31を予定。条件は以下の4項目。

(1)太陽光発電システムに関する技術、流通の仕組みに精通しており、かつ、補助事業の遂 行に必要な組織、人員を有していること。
(2)当該補助事業を円滑に遂行するために必要な経営基盤を有し、かつ、資金等について十 分な管理能力を有していること。
(3)国が当該補助事業を推進する上で必要とする措置を、適切に遂行できる体制を有してい ること。
(4)当該補助事業に係る普及促進を行い得る能力を有すること。

 やはり以前とは異なる枠組で執行するらしい。しかし、資源エネ庁では「詳細は採択が決定してからその団体と協議する」という。実際の執行がいつになるか、まだわからない。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-17 08:14 | 環境エネルギー政策  

不況が最大の温暖化対策か?

 EUでは今回の金融危機に伴う景気後退で、企業活動・消費が減退し、CO2排出も減少すると予想されている。もちろん、不況に見舞われているのはEUだけではなく、全世界であり、世界全体のCO2排出の伸びもここ1、2年は一段落する可能性がある。日本も9月の自動車販売台数が前年比5%の減、百貨店の売り上げも大きくマイナスになるなど、景気の状況は変わっている。京都議定書の目標期間入りし、その目標達成が危ぶまれているが、案外この不況が効いてくるかもしれない。過去に、CO2の排出が前年比マイナスだったのは、1993年度、1998度年、2001年度といずれも経済後退期。2006年度もやや減っているがこの年(2006年12月〜2007年2月)は暖冬である。

 景気対策でお金を使えとばらまきをすればするほど、CO2排出は増える。景気後退のあおりを受けて、ニューヨークの原油取引市場では最高値の半分に値下がりしており、原油高から進んでいた代替エネルギーや省エネルギーへの投資もしぼみそうだ。

 こういう時代こそ、CO2排出を抑制する方向に向けた経済刺激策が必要なのだが、低炭素社会を打ち出した福田ビジョンの掛け声は麻生政権になってずいぶん小さくなった気がする。果たして二次、三次と矢継ぎ早に繰り出そうとしている政府の補正予算は、どんな内容になるだろうか。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-16 09:03 | 環境エネルギー政策  

木犀の香り立つ頃

f0030644_8331872.jpg モクセイ(木犀)は、春のジンチョウゲと並んで、季節の移り変わりを感じさせる。いずれも花は小さいが、その強い香りで存在を際だたせている。モクセイは中国原産で、日本では庭木として花の色がオレンジの金と白っぽい銀の2品種が植えられている(写真はキンモクセイ)。他に薄黄もあるらしい。彼岸を過ぎ、もうどう転んでも暑さは戻らないというあたりで咲く。冷え込んで湿り気を含んだ夜気に香りがいっそう引き立つ。

 中国蘇州郊外の天池山というところを訪れたとき、麓に建つ古刹に樹齢300年というモクセイの木があって、金か銀かは聞きもらしたが、花が咲くと寺内が馥郁たる香りに包まれると、名産の茶をいただきながら聞いた。花は砂糖漬けにして料理にも使うという。なんとも風雅。同じモクセイ科のジャスミンをお茶にするのだから、モクセイの花も乾燥させてお茶に混ぜてもいいんじゃないかな。
[PR]

by greenerworld | 2008-10-10 08:41 | 花鳥風月