管理者へのメール / 管理者のプロフィール


<   2009年 02月 ( 5 )   > この月の画像一覧

 

如月の望月に桜は咲いたか?

 西行の有名な歌「願わくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」について、以前から腑に落ちなかった。この場合の花は桜だと解説にはあるが、如月(旧暦2月)の望月(15日)に桜というのがピンと来ないのである。

 旧暦カレンダーで何年分か調べてみたが、如月の望月は新暦だと3月初旬から4月あたまになる。西行の時代(平安時代末期)にこの季節桜が咲いていたのだろうか。現在の桜の主流ソメイヨシノは江戸時代に作られた品種で、当時桜と言えばヤマザクラだったはずだ。するとソメイヨシノより開花は少し遅い。満開になるのは4月中~下旬ではなかろうか。

 ということで、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書で、過去の気温変化(気候変動)を見てみた。すると、西暦900年~1200年ごろは気候温暖期にあたっているのだ。これで謎が解けたかと思ったが、それでも温暖化が進む現在に比べるとだいぶ低いのである。そうか、これはヤマザクラではなくヒガンザクラではあるまいか。そういえばエドヒガン(名前は江戸だが栽培種でなく野生種)は長寿で各地で桜の銘木となっている。であれば、年によっては如月の望月に満開のこともあったかもしれない。しかし、時節も寒暖も年によってずれるから、西行の歌にはその巡り合わせを望む(如月の望月に花が咲き誇る年、その花の下で死にたいものだという)思いも込められているのだろう。

 さて西行はほぼ歌の通り、1190年の2月16日(旧暦)に72歳でこの世を去っている。新暦では3月23日にあたる。果たして西行は花の下で死ぬことができただろうか。

 ちなみに今年の如月の望月は3月11日。いかに温暖化・都市化が進んだとはいえ、まだ桜の花には早いだろうね。
[PR]

by greenerworld | 2009-02-12 10:52 | 花鳥風月  

風雲! 富士山静岡空港

 立木問題で開港が6月4日に延期となった静岡空港に、未曾有の経済危機という逆風が吹いている。新幹線も東名高速もあり、羽田にも小牧にも近い立地で、なぜ空港なのか? という疑問はいまだに解けない。

 現状就航が予定されている定期便は、JALが新千歳1日1往復、福岡1日3往復、ANA(運航はエアーニッポン)が那覇、新千歳1日1往復ずつ。鈴与系の新航空会社フジドリームエアラインズが、小型ジェットで小松1日2往復、熊本・鹿児島がそれぞれ1日1往復。国際線は韓国アシアナと大韓航空が仁川に1日1往復ずつと、中国東方航空が上海週4往復。その他はチャーター便となっている。多い日で1日12便なので、1日数便という地方空港もあることを考えればそこそこのにぎわいのような気もするが、機種はいずれも中型以下で、最大でも160〜170席だ(http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/contents/flightsch.html)。

 たとえば福岡便であれば新幹線とも競合するし、羽田はもちろん名古屋の小牧からも1日5便ある。県東部の人は羽田(三島から1時間半もあれば着く)、西部の人は小牧(浜松からやはり1時間半ほど、車ならもっと速い)の方が使い勝手が良かろう。静岡県は、福岡便について搭乗率70%以下の場合1席について1万5800円を支援するという方針を出したようだが、県の支援で旅客を奪われる恰好になるJRは面白くないだろう(もっとも、JRは空港直下に新幹線新駅をという要請を断った経緯があるのでその意趣返しか)。アシアナや大韓航空は、ハブである仁川に旅客を導きここから世界へという思惑と思われる。こうなれば国内2社が旅客を奪われることになる。

 ある旅行代理店で開港記念ツアーの告知をしていた。チャーター便を使った4泊5日の香港マカオツアーが14万8000〜16万8000円。同時期でHISなどの成田発着ツアーを調べると、香港ツアーが4万円台からある。これだけ差があると、チャーターツアーも当初のご祝儀期間のあとは難しそうだ。向こうからこちらに来る場合も同じで、東アジアからの観光客も、富士山と温泉目当てだけでわざわざ割高な静岡空港からの日本入りを選ぶとは思えない。ブログ子なら、秋葉原や銀座・原宿も組み込みやすく、ツアーのバリエーションも豊富な成田発着に軍配を上げる。国内便も競合がないから割引は期待できない。

 折しも地方空港の減便・路線廃止が続く。静岡空港でも開港後の状況を見て航空会社の運行見直しは必至。来年の今ごろどんな状況に陥っているものか、杞憂に終わればいいが。静岡空港計画は、そもそもが昭和のバブル時代に土建的発想で始まったものだ。空港事業を決定したのは斎藤前知事時代だが、構想の初期、石川現知事は総務部長として県政に関わっている。93年以降は知事として事業推進のトップに立ってきた。まだ気が早い気もするが、失敗したときの知事の責任の取り方には心しておこう。
[PR]

by greenerworld | 2009-02-11 13:19 | 森羅万象  

定額給付金で買った物(早過ぎ(笑))

 すいません、まだ関連法案が成立せず、手続きすら始まっていないというのに。葛布の扇子とケース、合わせて1万2000円。定額給付金の額ピッタリだったもので、これは買うしかないと……。葛布は掛川城前にある小崎葛布工芸の手織り品。息子さんは春の選抜高校野球に出場が決まった掛川西高の主将。頑張れ!
f0030644_19443186.jpg

[PR]

by greenerworld | 2009-02-07 08:00 | 森羅万象  

オタク総理が喜びそうな話

 埼玉県の有機農家を訪ねたら、韓国の大学からの研修生が二人。2月1日に来日したばかりだというのに、一人は日本語が達者だ。どこで覚えたの? と尋ねると、日本のアニメが好きで中学生のころから独習したという。アニメや漫画が日本語学習のきっかけというのはよく話だが、実際にそういう若者に会ったのは初めて。日本のアニメ恐るべし!
[PR]

by greenerworld | 2009-02-06 07:55 | 森羅万象  

インサイトのバッテリーも

 ホンダのハイブリッドカー、インサイトが発売になった。プリウス同様ハイブリッド専用モデルとし、しかもプリウスとスペックはほぼ同じでありながら189万円からという戦略的な価格設定である。これはプリウスにとって大きなライバルとなることだろう。

 トヨタ・プリウスも1月のデトロイトモーターショーで新型を発表した。気になっていたのはバッテリーである。2008年度中にはリチウムイオンを搭載したタイプを発売するのではないかと噂されていたからだ。トヨタのハイブリッド車用バッテリーを生産しているのは、静岡県湖西市にあるパナソニックEVエナジー社である(パナソニックの名を冠しているがトヨタ自動車が60%の株を保有する)。ここで2008〜2009年にはリチウムイオンバッテリーの生産ラインが一部動き出すはずだった。ところがデトロイトで発表された新型プリウスに搭載されていたバッテリーはニッケル水素だった。

 今日発売されたインサイトのバッテリーもニッケル水素である。リチウムイオンバッテリーを市販車に搭載するには、まだ解決すべき問題が残っているのだろうか。それとも単にコストの問題なのか。本格的なプラグインハイブリッド、電気自動車時代には、エネルギー密度の大きいバッテリーが不可欠だとされており、「革新的二次電池」が開発されるまでの本命がリチウムイオンバッテリーと見られている。

 しかし、リチウムイオンバッテリーはパソコンや携帯電話で発火事故を起こしている。自動車に搭載してトラブルが起きた場合大問題になる。メーカーが慎重に慎重を重ねていることは間違いない。バッテリーのエネルギー密度が高まれば、当然事故が起きやすくなるのは道理だ。さしあたり、市販車で最初にリチウムイオンバッテリーが搭載されそうなのは、今年発売予定の三菱のi-MiEVであるが、記録的な販売不振がスケジュールに影響を与えそうである。

 国を挙げて次世代バッテリーの技術開発に力を注ぐのは結構だが、コンパクトな乗り物を使った効率のよい交通システムは、もっとローテクでもできるはずだ。ハイテクにこだわっていると、そのあたりの市場はインドや中国に奪われてしまうかもしれない。
[PR]

by greenerworld | 2009-02-05 21:44 | エネルギー