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サッカーはトラップだ

 サッカーはトラップだ、と口を酸っぱくして言い続けてきた(いや、独り言です)。決定力がないと追われ続けてきた日本代表だが、ブログ氏に言わせれば、トラップというサッカーの基本ができていないからである。

 歴代の日本代表クラスの選手でも、このトラップがしっかりできていた選手は少ない、というかほとんどいない。元日本代表FWのN選手やT選手など、ポジショニングは良かったが体のどこかに当てればゴールできるというスタンスだったから、強豪国相手ではほとんど仕事にならなかった。俊足のFWで人気だったK選手も、トップスピードでボールを止められなかった。キラーパスで名をはせた旅人氏も、ドイツWCでは受けたパスを大きくこぼして、チャンスをつぶしていた。

 サッカーは言うまでもなく、パスとドリブルでゴールまで11人が協力してボールを運ぶゲームである。受けたパスを次のプレーに即座につなげるのがトラップだ。プレッシャーのない状況できちんとトラップするのは当たり前。敵に囲まれ体をぶつけられる中で、的確にパスなりドリブルなりシュートなりのために、ボールをコントロールしなければならない。

 これは欧州や南米のトップクラスのゲームを見ればよくわかる。トップスピードで体を崩さずにきちんとパスを止められるか、デフェンスに囲まれながら次のプレーのためにボールをちゃんと落とせるか、それがサッカーの質。残念ながらJリーグを見ても、日本代表を見ても基本のトラップができていない日本選手が多すぎる。

 で、27日のキリンカップの日本-チリ戦を見た。中村俊輔選手の合流が遅れ、ほかにも体調不良などでかなりいつものメンバーと違う。で、結果は4-0。主力が参加しなかったとはいえ、チリのレベルは決して低くなかった(デフェンスはやや物足りなかったが)。そしてこの4点はゴール近くできちんとボールを留めた結果だ。やっぱりサッカーはトラップだ。
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by greenerworld | 2009-05-30 00:14 | フットボール  

Trigger-happyな国々

 英語で「好戦的な」「けんかっ早い」という意味の単語にtrigger-happyがある。triggerは銃の引き金のこと。いかにもストレートな表現である(この言葉を聞くとつい、故赤塚富士夫さんの漫画に出てくる「目ン玉つながりのおまわりさん」を思い出してしまう)。

 この数か月の(特にこの一週間ほどの)北朝鮮の妄道ぶりを見ていると、trigger-happy以外の言葉が思いつかない。だだっ子のようで、まともな体制を持った国とはとても思えない。そもそも、覚醒剤や偽札づくりを国家事業でやっている疑惑のある国だから、やれることは何でもやるのだろう。自暴自棄かとも思ったが、案外周到に計算もしているようだ。今回も国連の制裁決議は、中国の抵抗で骨抜きになりそうだからだ。

 中国は同じ社会主義一党独裁のレジームを持つ国だからというだけでなく、経済的にも北朝鮮に深く関わっている。海外投資が細り、国内産業がほとんど壊滅状態の中で、中国は北朝鮮の地下資源に対する投資をほとんど一手に行っている。石炭・鉄・銅・銀、水力資源など中国の経済発展に欠かせないものばかりだ。渤海湾には海底油田やガス田もある。発展する中国北東部の沿岸地帯に資源やエネルギーを供給するには、輸送インフラが整わない内陸部から運ぶよりむしろ安上がりにちがいない。北朝鮮に対する経済制裁は、中国にもはね返ってくる。

 東アジアで生きていくということは、こうしたしたたかな国々と共存しなければならないと言うことだ。北朝鮮を念頭に「敵基地の攻撃は可能」と述べた麻生総理、万が一戦闘となれば、局地戦ではすまなくなる。言ったことの重みがわかっているのだろうか。軽はずみな発言は慎むべきだ。こちらまでtrigger-happyになってどうする。
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by greenerworld | 2009-05-28 11:55 | 森羅万象  

焦土作戦

 朝日新聞の夕刊に連載中のしりあがり寿さんの4コマ漫画(5月25日)、15兆円の補正予算を皮肉って、政権交代前の「焦土作戦」と。う〜ん、うまい。しかし、笑うに笑えない。焼き尽くされるのはわれわれ国民の生活だ。景気対策に名を借りた関連業界へのばらまき、ゾンビ天下り公益法人への火事場泥棒のような補助金復活。

 景気対策に名を借り、高速道路の1000円乗り放題や“エコポイント”の大安売りで、CO2を増やそうという愚策ばかり。昨年のガソリン税暫定税率廃止騒動の際、ガソリンが安くなるのは地球温暖化対策に逆行すると主張したのは当時の官房長官だ。2020年のCO2削減目標は90年比マイナス7%で結着しそうだという。美しい星だ、低炭素社会だ、グリーンニューディールだと騒いでいたのは一体何だったのか。「米百俵」の精神を訴えた元首相は地盤を息子に継がせ、親バカとしらを切る。こんなチャンスは二度とない数年後には逆さに降っても金が出なくなるとのたまう官僚……。政治家と官僚の劣化はあまりにひどい。
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by greenerworld | 2009-05-26 11:14 | 森羅万象  

2008年の日本の太陽電池設置出力、世界6位に後退

 ヨーロッパ太陽光発電産業協会(EPIA)の資料によると、2008年の世界の太陽光発電設置出力(最大値)は、5,559MW(メガワット=100万ワット)と、前年の2.392MWから2.3倍以上に伸びた。トップはなんと2,511MWを設置したスペイン。前年の5倍近くの伸びで、一国だけで世界市場の半分近くを占めた。2位がドイツで1,500MW、3位にアメリカが342MWで入った。4位にランクインしたのは韓国で274MW(前年の6.4倍)、5位イタリアも前年の6.1倍で、258MW。日本はそれに継ぐ6位で230MWだった。前年より伸びたものの、過去最高の290MW(2005年)にはまだ遠い。

 5年後の2013年ののマーケットは、十分な導入促進策が実行されれば、世界で22,325MWに達するとEPIAは予測する。2008年の4倍だ。

 スペインの2008年の伸びはフィードインタリフ(電力の固定価格買取制度、FIT)導入効果で大型太陽光発電プラントが次々建設されたことによるもの。あまりの急拡大に2009年度は上限を設けることになったため、2009年には急減しそうだ。ドイツもFITのレートを下げるので、今後成長率は緩やかになると見られるが、向こう2〜3年は世界のトップを維持するとEPIAでは見ている。

 2011年にはアメリカがドイツを抜き、国別でトップに躍り出るだろうとの予測。イタリア、フランスも今後市場が拡大するとの見立てだ。

 2013の市場予測を地域別に見ると、ドイツを中心にヨーロッパが世界市場の約半分を占め、10,925MW、アメリカが4,500MW、日本・韓国・中国の東アジア3国が4,700MW。中国が2013年には2,000MWに達し、日本の1,700MWを凌駕するだろうという。かつては世界市場の半分を占めた日本だが、わずか10年ほどで10分の1以下になり、市場としての存在感も薄まる。

 福田ビジョンに示された「太陽光発電世界一奪還」だが、EPIAの予測ではかなり難しいということになる。
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by greenerworld | 2009-05-25 09:50 | エネルギー  

エノキの葉っぱについていたもの

 道ばたのエノキの葉っぱに、実のようなものがついている。虫こぶ(ゴール、gall)のようだ。調べてみたら、タマバエの一種が寄生したものらしい。

f0030644_16542681.jpg 虫こぶの名前としては「エノキハトガリタマフシ」となる。虫こぶの名前の付け方には決まりがあって、宿主(植物)名+(部位名)+形状+フシ。つまり、エノキの葉についたとがった玉状の虫こぶという意味。フシ(付子または五倍子)とは虫こぶのこと。

f0030644_16544244.jpg いくつか取って帰り、中を見てみる。皮は意外と固く、中は空洞。小さな虫が入っている。これが寄生しているタマバエ(エノキトガリタマバエ)の幼虫だ。虫こぶは昆虫に寄生された植物の側が防御反応でつくったものだと考えられるが、寄生した方にとっては隠れ家と餌の両方が得られる。タマバエ、タマバチ、アブラムシなど多種多様な虫こぶをつくる昆虫がおり、ほぼ宿主とは1対1の関係になっているようだ。もっともアブラムシの中には、ライフステージによって宿主を替えるものもいるらしい。

 ほかにブログ子がこれまで観察した中には、エゴノネコアシフシ(エゴの猫足付子)、ナラメリンゴフシ(ナラ芽リンゴ付子)、クヌギエダイガフシ(クヌギ枝イガ付子)なんてのがある(スライド写真しかないので残念ながら紹介できません)。

 もともとフシというのはヌルデの虫こぶのことで、これから黒い染料を取った。昔女性が歯を染めるために使ったおはぐろだ。万年筆のブルーブラックインクも、元はオークやヌルデの虫こぶから取ったタンニンを使ったとか(オークに虫こぶをつくるハチをインクタマバチというんですね)。虫こぶには植物がいろいろな成分を蓄積させる。それが人間の薬になったり、染料になったりしたわけだ。
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by greenerworld | 2009-05-24 16:57 | 花鳥風月  

パシフィックエタノールが連邦倒産法適用申請

 自然エネルギーニュースサイトのCleanEdgeによると、ビル・ゲイツを始め投資家から華々しく資金を集めたバイオエタノールメーカのパシフィック・エタノールが、連邦倒産法代11条の適用(民事再生)を申請した。資産は5000万〜1億ドル(47億5000万〜95億円)なのに対して負債は最大5億ドル(475億円)にも上り、債権者数は最大999にも及ぶという。カリフォルニア州マデラに開設したエタノール工場始め、ほとんどの工場はすでに操業を停止しており、操業中はオレゴン州のボードマン工場だけ。

 アメリカでは459兆リットルのエタノール生産能力があるが、需要の低迷と倒産によりそのうち380兆リットル分しか生産されていないという。他にも多くのエタノールメーカーが倒産しているが、かつての“エタノール・ブーム”の象徴だったパシフィックエタノールの凋落は、バブルの終焉を意味している。

 エタノールブームもブッシュ政権とともに去り、後には莫大な負債(投資家には損失)が残った。ビル・ゲイツはどこかでうまく売り抜けたのだろうか?
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by greenerworld | 2009-05-21 23:59 | エネルギー  

本番には大パニック?

 先週の海外出張の帰り、カナダから帰国した高校生の豚インフル感染が確認されたばかりで、成田は物々しいかと覚悟していたが、存外あっさりと通過できた。そこへ、神戸で国内初感染者確認のニュース。しかも、神戸市内で同じ高校から別の高校へ、他に大阪府内の高校でも感染者の確認事例が広がっている。水際検疫をいくらやっても、防ぎきれるものではない、もう国内に入ってるだろうな、と思っていたが、いずれも渡航歴がないところから、実はすでに国内にかなり豚インフルが蔓延してしまっていることがうかがわれる。感染経路はおそらく解明できないだろう。高校生の間で流行しているのは意外だったが、集団生活に加え、行動範囲が広いことが原因ではないか。彼らは電車やバスで移動している。週明けには他の大都市でも感染者、企業での集団感染例も出てくるにちがいない。

 幸い今回の豚インフルは弱毒性で症状も軽く、抗ウィルス薬も効く。普通の季節性インフルエンザの流行と考えればいい(実際神戸や大阪ではそう判断されていた)。あまり過剰に反応せずに、冷静に対処・報道すべきだろう。政府も国民に冷静になるよう呼びかけているが、そもそも冷静さを欠いたのは政府やマスコミの対応だ。しかも一部の人が感染者の出た高校に避難の電話やメールを送るなど、感染者への差別やパニックをあおるような行動まで生んだのは残念だ。

 本番はあくまで、高病原性鳥インフルエンザウィルス(H5N1)から変異した新型強毒性インフルエンザのパンデミック。今回の弱毒性でこのあわてようでは、本番でいかなるパニックが生じることか、おそろしくなる。そのことを踏まえつつ、この事態に対処した方がいい。
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by greenerworld | 2009-05-17 11:30 | 森羅万象  

アリなの? クモなの?

f0030644_105227100.jpg 以前から、わが家に定着している生き物の一つにアリグモがいる。相手が小さくてよく動くし、コンパクトデジカメしかなかったので鮮明な写真ではないが、こんな姿。初めて見たとき、アリだと思ってはらったら、落ちるときに糸を出したのでクモだとわかった。クモは足が8本、アリは昆虫だから6本。アリグモは第1肢を持ち上げて、まるで触覚のように動かす(写真のアリグモは第1肢の片方を欠損しているようだ)。頭胸部と腹部の間も細くくびれていて、行動もアリのようにせわしなく動き回る。

 ハエトリグモの仲間で、アリに似ているのはアリを補食するため、という説が広く流布していて、ブログ子も最初そう聞いた。しかし、観察していてもアリを襲うような姿は見たことがないし、アリが多くいる地面よりも木のベンチとか、壁とかで見かけることが多い(写真は家の中の壁)。アリに似せることで逆に捕食を免れているのではないかというのが、最近の通説になっているようだ。いずれにしても自然の妙である。

 今度もう少しいい写真を狙ってみます。皆さんも身の回りで探してみてください。
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by greenerworld | 2009-05-15 10:54 | 花鳥風月  

プーランプーラン

 機会があって、20年以上ぶりにインドネシアを訪れた。インドネシアはとても広くて、多くの島に分かれていて民族も文化も多様なので、訪れる地域が違い、時間がこれだけたっていると、インドネシアに関して何か普遍的なことが言えるという立場にはないのだが、あえていうと、以前はジャカルタでもバリでも、マカッサルでも、街に出ると排気ガスの臭いが充満していたが、今回(インドネシア第2の都市スラバヤでも)、排気ガス臭さはあまり感じなかった。以前来たときは、日本の軽自動車を改良して6〜8人の乗り合いにした車がたくさん走っていたが、これも今回はほとんど見かけなかった。そもそも走っているのはかなり新しい自動車が多い。それにバイクがものすごく多い。2人乗り、3人乗り、中には5人乗りもあるとか。ほとんど道路を占拠している感じ。

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 その一方で、自転車の前に客席をつけた「ベチャ」もまだ現役だ。時間があれば、ベチャに乗ってゆっくりと(プーランプーラン)、街を見てみたいなと思ったが、「観光ベチャ」はなさそうだった。写真は市場(パサール)の前で客を待つベチャ。運転手は日射しを避けてひさしのある客席に座って客を待つ。中には昼寝している人もいる。
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by greenerworld | 2009-05-15 01:56 | 森羅万象  

存在感薄まる日本の太陽電池産業

 最近まで世界の太陽電池の半分をつくり出していた日本だが、この3年ほどで凋落が著しい。直接のきっかけはシリコン不足だったが、その間にEUや中国・台湾のメーカーが急成長し、国内市場の低迷もあって、急伸する海外市場でシェアを奪っていった。太陽電池情報誌「PVNews」によれば、2008年の日本メーカーのシェアは18%までに低下、中国とEUが27%で並び、台湾が12%まで迫ってきた。

 メーカー別に見るとトップは昨年に続いてドイツのQセルズ(生産量570MW)だったが、2位に食い込んだのはアメリカを本拠とするファーストソーラー(504MW)。3位が中国のサンテック(498MW)である。かつてのトップ企業、日本のシャープは4位(473MW)となった。5位には台湾のモテック(384MW)が食い込んだ。日本メーカーでは京セラが6位の他、サンヨー、三菱電機がトップ10から滑り落ちた。前年比伸び率はQセルズが47%、ファーストソーラーが143%、サンテックが52%、シャープが30%、モテックが118%。ファーストソーラーの驚異的な伸びが目を引く。ファーストソーラーは、唯一薄膜系(CdTe:カドミウム-テルル)を中心に生産しており、短期間で生産を伸ばした。来年にはトップを奪い取る可能性がある。シャープは40%伸ばしているものの、2007年の生産は前年割れしており、2006年と比べると9%の伸びにとどまっている。

 Qセルズ、ファーストソーラー、サンテックのトップ3を始め、トップ10のうち6社は2000年代に入ってから市場に参入してきたニューカマーだ。短期間にプレーヤーが入れ替わるのも、この産業の特長であり、第二のQセルズ、ファーストソーラーがひしめいている。シリコン系では安いシリコン原料の製造が中国中心となっており、原料の調達に難しさがある。ファーストソーラーのように、化合物薄膜系の生産が伸びてくるとさらに短期間で業界地図が塗り変わる可能性がある。

 中国の国家発展改革委員会は、中国の太陽電池生産を2020年までに1,800MWにするという計画を2007年に立てているが、最近それをはるかに超える10,000MW以上に達するという見通しが出された。中国では再生可能エネルギーの振興策によって風力発電も大きく伸びている。太陽光発電にも国内市場の刺激策が打ち出され、太陽電池の生産目標も近く見直されるだろうという。ちなみに2008年の世界の太陽電池生産量は7,000MW弱である。大市場はEUそして米国へ、さらに中国へと移ろうとしている。このままでは、日本の存在感は薄まるばかりだ。

 
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by greenerworld | 2009-05-06 15:00 | エネルギー