管理者へのメール / 管理者のプロフィール


<   2010年 01月 ( 14 )   > この月の画像一覧

 

アップルのキラーガジェット─iPad登場

 出る出ると噂されていたアップルのタブレットデバイスがとうとう発表された。「噂」通りiPhoneをそのまま大きくしたような9.7インチ画面のタッチスクリーンパソコンで、名前は「iPad」。こちらは「iSlate」が噂されていたが、はずれ。

 WiFi(無線LAN)対応専用機と、WiFi+3G(第三世代携帯)対応機があり、価格は最も安い16Gバイトメモリー搭載のWiFi専用機で499ドル。最上位の34Gバイト3G対応機が829ドル。米国では3月中の発売を予定している。

 プロセッサは、iPad用に開発されたA4。基本操作はiPhoneなどと同じタッチスクリーンだが、必要であれば画面にキーボードが表示される。タッチキーのサイズも大きくて、iPhoneよりも格段に使いやすい。またドックを備えた専用キーボードも発売される模様。

http://www.apple.com/ipad/

 iPodやiPhoneで実現したさまざまな機能やiアプリを使えることはもちろん、Mac用のオフィススィートであるiWorkもiPadバージョンが供給されるようである。これ1台持って、書類づくりや計算、プレゼンテーションも可能だ。ビジネス用途でも、たぶん他にもiPad用のさまざまなアプリケーションが提供されるようになるだろう。
f0030644_9422831.jpg
 しかし、何と言っても注目すべきなのは、電子書籍や電子新聞の閲覧に対応していることである。この分野はAmazonの「Kindle」などがすでに世に出ているが、アップルはiPadの発売に合わせて、iBook Storeを開設し、iTunesのように電子書籍をダウンロードして読むスタイルを確立しようとしている。iPadの登場で、おそらくこの分野の市場は急速に拡大するだろう。iPodとiTunes Storeが音楽市場を変え、CDなどのハードメディアが売れなくなってしまったように、書籍や雑誌の市場も、短期間に大きく変わることになりそうだ。同時に全く新しいメディアの世界が開けていくような気がする。果たしてその先にあるのはどういう世界なのか。大手を中心に出版界はすでに対応を始めているが、もしかすると、大手出版社でなくても(誰でも)、ベストセラーを出せるようになるのかも知れない。それは果たして、かつてイヴァン・イリイチが提言した「コンヴィヴィアリティのための道具(Tools for Conviviality)」となり得るのか。少なくとも書店や印刷会社にとってはますます厳しい状況になりそうだが、一世代前の編集屋としては、アナログの世界が残って欲しいと願うばかりである。
[PR]

by greenerworld | 2010-01-28 10:24 | 森羅万象  

冬水田んぼに白鳥の便り

 栃木県で有機米作りに取り組むUさんの田んぼに、オオハクチョウが来ていると、メダカ里親の会の中茎事務局長からメールがあった。Uさんは知る人ぞ知るカリスマ有機農家の一人だが、昨期から秋〜冬の非耕作期の水田に水を張る冬期湛水、いわゆる「冬水田んぼ」を始めた。すると、その年の暮れに早くもオオハクチョウがやってきたと、年賀状を下さった。今期は少し遅れて、先週の土曜日に7羽が飛来したそうだ。

 冬水田んぼは、魚や両生類、昆虫類の生息・越冬場所を提供し、こうして野鳥も羽を休め、餌をついばんでいく。糞をしてくれれば、わずかでも肥料の足しにもなる。それに白鳥はなんといっても眼福である。働きかければ自然は応えてくれる。Uさんのお米に興味のある方は「いろいろ米」で検索してみてください。
[PR]

by greenerworld | 2010-01-25 17:11 | スローフード  

ホッキ貝づくし

 八戸市のはちのへ酔狂さんから、貝塚ができるほどホッキ貝が届いた。貝の山を前に、しばし途方に暮れたが、緊褌一番、仕込みに取りかかった。カキむき用のナイフを少しあいている口に差し込み、貝柱を切断、さらにもう片方の貝柱にも刃を入れ、殻をこじり開ける。貝の身を取り出して水洗い。けっこう砂を飲んでいるのでていねいに。貝柱とヒモをはずして、これもていねいに水洗い。足と胴体が一緒になっているのが、本体。ここは寿司ネタの形を思い出しながら、包丁で開いて中のウロ(内臓)をこそげ落とす。慣れないので、1個さばくだけでもけっこう時間がかかる。このままでは夜が更ける……。一つ一つさばかないで全部開けてしまってから、身をさばく方式に変えた。だんだん慣れてきた。

f0030644_12351360.jpg
作業も進み、かなり残り少なくなってきたホッキ貝。

f0030644_12353348.jpg
殻を開けたところはこんな感じ。貝によってはけっこう砂が多い。

 全部さばき終わると時計の針はすでに9時、作業開始から2時間半がたっていた。ようやく調理に取りかかる。シャブリが待っている。気がはやる。まず生の刺身、一部をサッと湯通しして「釜揚げ」。火が通ると色がピンクに変わる。コントラストが美しい。貝柱とヒモも一部は刺身に、一部はゆでる。ホッキとエリンギとアスパラのバター炒めに、ホッキとワカメと青ネギの酢味噌和え。なんて贅沢。入出水管(貝殻からベロ〜ンと伸びているところ)は、生姜と甘辛く煮付けてみたらご飯のおかずにいける。コキーユの支度もやりかけたが、時間がなくて断念。残りの貝柱はお吸い物と、翌朝の貝柱ご飯に使った。
f0030644_1248936.jpg

 八戸のホッキ漁は資源保護のため冬の時期だけに行われるそうだ。漁師さんたちが寒い北の海でとってくれた恵みに感謝しながら、家族3人ですべて平らげました。酔狂さん、ごちそうさま!
[PR]

by greenerworld | 2010-01-24 12:54 | スローフード  

龍馬の盟友の末裔の訃報

 朝刊の訃報欄に土方与平氏の名があった。土方与志(よし)の次男で劇団青年劇場顧問という。演劇の世界はとんと不案内だが、土方与志の名は知っている。戦前、築地小劇場を立ち上げた人で、新劇運動の創始者とも言うべき人物。伯爵の身分だったが、小林多喜二の『蟹工船』を原作にした演劇を上映するなど次第にプロレタリア演劇に傾斜、官憲の弾圧を受けるようになり、ソ連訪問中に爵位を剥奪されると、そのまま亡命した。その後帰国するが治安維持法違反により検挙され服役している。

 与志の父の従兄弟に土方久功(ひさかつ)がいる。久功は戦前当時内南洋と呼ばれたミクロネシアのパラオ島やサテワヌ島に住み、島民の伝統的な技術をアレンジしたレリーフ彫刻や島々の民俗学的記録を残した。結核の治療を兼ねてパラオに滞在した作家・中島敦とも親交を持った。ブログ子は、若い時分ミクロネシアのポナペ島旅行をきっかけにミクロネシア関係の戦前の資料をあさっているうち、久功を知った(久功の資料や作品の多くは晩年を過ごした世田谷区の世田谷美術館に収蔵されている)。それで、その従甥(従兄弟の子)である与志も知った次第だ。世代は久功が一代上になるが与志の方が年長で、しかし2つ違いであったため2人はきわめて親しかったようで、築地小劇場のマークも久功がデザインしている。

 与志の祖父(つまり与平氏の曾祖父であり、久功の伯父)は明治維新の功労者で明治天皇の腹心でもあった土方久元だ。久元は土佐藩の上士でありながら土佐勤王党に所属し、中岡慎太郎や今をときめく坂本龍馬らとともに薩長同盟の成立に関与した。維新後は、農商務大臣や宮内大臣などを歴任、子爵さらに伯爵となる。皇典講究所所長、國學院大学学長も務めた。その息子である久明は陸軍大尉だったが、与志が生まれたばかりのころに自殺している。与志が剥奪された爵位は久元から直接継いだものだったわけだ。

 土方家は山内一豊の移封に従って掛川から土佐入りした。掛川市(旧大東町)に土方という地名があるが(昭和30年以前は土方村)、元々はその出だという。最初は久功との出会いだったのが、与志や久元へとつながり、さらに掛川にも縁があることがわかった。興味深いのは絶対的な天皇主義者であったはずの久元の身内から、与志のような反体制の演劇人が生まれ(与志は結果的に久元のつくりあげた地位や名誉を無に帰してしまった)、久功のような南島で漂泊の人生を送ったような人が出てきたことだ。与平氏の訃報に目を落としつつ、そのことを聞いてみたかったと残念に思った。
[PR]

by greenerworld | 2010-01-23 11:05 | 森羅万象  

石けんの実またはソープナッツ

f0030644_16584780.jpg 散歩コースに大きなムクロジの木がある。胸元の高さでの直径は60cmもあるだろうか。今は葉をすっかり落として、あちこちの枝に房なりに実がついているのが見える。民家の敷地にあるのだが、枝から落ちた実が道ばたにも転がっていたので、何個か拾わせてもらった。

f0030644_16591082.jpg 実は一つ一つはこんな形(写真上)。振ると中に入っている種がうごいてカラカラ音がする。開けてみるとまん丸で黒い種が入っている(写真中)。昔はこれを羽根つきの羽根の頭に使った。確かに堅くて、重い。数珠玉にも使うんだそうだ。

f0030644_16592587.jpg で、むいた皮の方を水に浸してもんでみると、こんなに泡が立つ。成分のサポニンが界面活性作用を持っているためだ。そう、ムクロジの実はかつては洗濯や洗髪に使われた。石けんの実という呼び名もある(ただし、ほかにサイカチの実やエゴの実も石けんの実と呼ばれる)。英語では同じ仲間をソープナッツといって、今でもインドや東南アジアで使われているとか。検索してみると、ソープナッツを“人と環境にやさしい天然石けん”として販売しているところもある。結構な値段である。今日はただで手に入れた天然石けんでシャンプーしてみるとしようか。
[PR]

by greenerworld | 2010-01-22 17:11 | 花鳥風月  

太地町の住民毛髪に高濃度の水銀

 数年前に、散髪したときの毛髪をひとつかみほど持って帰った。検査機関に送って金属などが含まれる量を調べてもらうためだ。特に水銀は毛髪にたまりやすく、体内の水銀濃度を反映しているとされ、汚染度・健康への影響の目安となる。

 水俣病の原因となったのが、チッソが垂れ流した廃液に高濃度に含まれる有機水銀であり、日常的に食べている魚介類を通じて人間が水銀を取り込み、発症したのだった。水銀は食物連鎖を通じて、生態系上位の動物体内に蓄積していく。日常的に摂取を続け、長生きする動物ほど水銀濃度は高まる。ある一定の濃度を超すと、影響が出てくる。特に脳神経細胞が冒される。最も重篤な中毒症状がハンター・ラッセル症候群である。また、胎児期に水銀の影響を受けると、神経の発達異常によって、心身障害となることがある。

 その時のブログ子の検査結果は3.8ppmであった。ちなみに日本人男性の毛髪水銀濃度の平均は、2.55ppm。50ppm以下であれば、健康への影響は少ないとされているが、妊婦の場合、毛髪水銀濃度が10ppmを超えると胎児の神経発達に影響を及ぼす可能性があるという報告もある。

 さて、クジラの町であり、ドキュメンタリー映画「The Cove」の舞台である和歌山県太地町で、住民の毛髪水銀濃度が日本人平均の10倍と高かったことが北海道医療大と第一薬科大のグループによる調査で判明したと、共同通信が報じている。太地の住民は、伝統的にゴンドウクジラなどのクジラ・イルカ類をよく食べる。その肉に高濃度に含まれる水銀が原因ではないかという。男性の平均で21.6ppmなので、中には50ppmを超える人もいたのかもしれない。女性の平均でも11.9ppmだったそうで、胎児への影響が出かねない濃度だ。

 元の水銀は火山の噴火でも放出されるが、いまでは自然由来のものより人工由来の方が何倍も多い。さまざまな工業製品にも使われるし、工業プロセスでも使われる。かつては農薬にも使われ大量にばらまかれた。石炭にも含まれているので、火力発電所からは水銀蒸気が立ち上っている。蛍光灯にも水銀蒸気が封入されている……。

 これらの水銀がめぐりめぐって生物のからだに取り込まれていく。その最後の行き着く先が人間だ。人間は生態系の最上位にいて、しかも長生きだ。水銀だけでなく、その他の重金属、ダイオキシンなども食物連鎖を通じて、地球上をめぐり、人間にたどり着く。クジラやイルカ以外で汚染度の高いのは、カジキやマグロ、キンメダイなど。高級魚が多いので、ブログ子としては安心。表層を泳いでいて寿命が短い魚なら水銀の汚染度は少ない。イワシやアジやサバやサンマなどです。

 これから出産を考えている方は、こちらをチェック。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/051102-1-02.pdf
[PR]

by greenerworld | 2010-01-22 09:11 | 環境汚染  

FIFA2010 日本が一次リーグを突破する法

 来年6月のワールドカップで、日本はオランダ、カメルーン、デンマークと厳しいグループに入った。もっとも、他のどの組であっても日本が勝ち抜くのは容易ではないが……。岡田ジャパンを冷ややかな目で見ているようで、これでも愛国心は人一倍ある。4強とは言わないが、一次リーグは突破(16強入り)して欲しい。

 日本の一次リーグ突破にとってわずかな希望は、グループ内でオランダの力が一頭地を抜いていることだ(日本に対しては二頭というべきだが)。つまり、オランダが3勝してくれることが、日本が突破するカギになる。緒戦の「不屈のライオン」カメルーンは、文句なくアフリカNo.1で日本との実力差は大きいが、付け入るすきはある。現在のカメルーンはエトオ(インテル)が中心のチーム。バルセロナ時代はサイドアタッカーを務めることが多かったが、同時に中央に走り込んでパスを受けシュートする、ドリブルで切り込むなど多彩なプレーを見せる。1対1では、日本のディフェンス陣には容易には止められないだろう。このエトオに危険な位置でボールを受けさせないよう、2枚、3枚のディフェンスでカバーすることだ。同時に、前線への早めの長いパスを出させないように、相手ボールになったらFW、攻撃的MFが厳しくチェイシングしなくてはいけない。

 厳しい時間帯が続くと思うが、ペナルティエリア内の守りを固めて0-0でしのぎきり、勝ち点1を取りきる。第2戦のオランダ戦は捨てゲームでいい(といっても、できる限り失点を少なくしたいが)。オランダが緒戦でデンマークに勝ち、さらに第2戦のデンマーク-カメルーンが引き分けると、この段階でオランダが勝ち点6、カメルーンが勝ち点2、日本とデンマークが勝ち点1。デンマークは突破には日本に勝つしかないので攻撃的に来るはず。日本は大型で屈強のチームにパワープレイで攻められると弱い。その印象はデンマークも持っているはずだから、その逆を付く。デフェンスラインをきっちり高く保って、自陣ゴール前でプレーをさせないようにする。1-0で勝って勝ち点4。オランダが最終戦カメルーンに手を抜かないことが前提ではあるが、2位で決勝トーナメント進出が計算できる。毛ほども細い望みではあるが、可能性がないわけではない(でもデンマークは細かいパスのつなぎや足下の技も持っているんだよなあ……。日本のセンターバックは不安)。

 トップ下か右サイドハーフには俊輔(エスパニョール)より本田(CSKAモスクワ)、ワントップには森本(カターニャ)または守備もできる矢野(新潟)を使うべきだろう。少ない人数で攻撃をしなければならない時間帯が多くなるので、本田と森本の組み合わせは魅力だ。岡崎(清水)や玉田(名古屋)、石川(FC東京)は、後半の運動量が落ちた時間帯に投入すれば生きてくる。カメルーン戦では、後半にDFのソングあたりが岡崎や石川のスピードについて来られなくなると、得点のチャンスも出てくる。もし緒戦のカメルーンに勝てれば、ぐっと展開は楽になる。オランダ戦はのびのび望める(勝とうなんて欲を出しちゃいけませんよ)。

 いずれにしても、これまでのアジアの格下相手に見せたパスサッカーは、このレベルでは通用しない。とくに真ん中での細かいつなぎはボールを奪われ一気の逆襲に転じられて危険だ。中央でボールを持ちたがり、ラストパスにこだわる俊輔より、サイドにきちんと張れる中盤の選手を使わないと、サイドバックの負担が大きくなり、サイドの深い位置でデフェンスが手薄になる恐れが強い。とくにカメルーン戦では相手サイドバックから前線へのロングボールが勝敗を決するように思う。ここを押さえるためにも、左右のサイドハーフには守備意識を持って臨んでもらいたい。

 ということで、1トップに森本、右サイドハーフに本田、中央に小笠原(鹿島)、左サイドに松井(グルノーブル)、ボランチに遠藤(G大阪)と長谷部(ボルフスブルク)を並べたい。守備重視なら稲本(川崎)の安定感を買う。森本はこのところ不調だが、本番までに何とか取り戻してもらいたいものだ。岡崎、石川を後半スーパーサブで投入。

 最終ラインは、右に徳永(FC東京)を置いて同じFC東京の石川と右サイドを組ませてみたい。左は駒野(磐田)か長友(FC東京)か。やはり左サイドバックが日本の弱点になりそう。センターバックは闘莉王(浦和)と中沢(横浜FM)が有力だが、対人に弱い。岩政(鹿島)に割り込んでもらいたいところだ。

 こんなこと言って楽しめるのも、本番が始まるまでか……。
[PR]

by greenerworld | 2010-01-21 21:14 | フットボール  

アフリカ選手権と石油の罪

 西アフリカのアンゴラで開催中のサッカー・アフリカ選手権(ネイションズカップ)で、開催地の一つカビンダ州でトーゴチームのバスが襲われ、関係者二人が死亡するという事件があった。トーゴチームはこの事件にショックを受けて帰国してしまい、ボイコット扱いになった。

 事件があったカビンダ州はアンゴラの飛び地になっていて、分離独立を主張する反政府系組織が活動しており、今回の襲撃もその組織によるものだったようだ。カビンダの沖合には油田があり、その収入により、近年の経済成長は著しい。しかし、同国は世界で最も汚職が蔓延している上位10か国の一つに数えられている。石油収入はアンゴラ国民を潤すことなく、ほとんどの国民は貧しいまま、スラムに住み飲料水の確保すらままならないという。しかも経済成長に伴う物価上昇が生活苦に拍車をかけている。カビンダの分離独立を求める反政府組織も、結局は石油利権の確保がねらいなのだろう。そもそもアンゴラ内戦そのものが石油利権をめぐる争いだったと言われている。

 近年の資源インフレで、資源大国アフリカには先進国や新興国からの投資が急増している。しかし、現実にはそれが一部の人間を潤したり、海外に還流してしまい、地域の恵みとならないばかりか、インフレやテロでますます社会不安をもたらしている。ナイジェリア、コンゴ民主共和国、スーダン、チャドといった産油国は、のきなみ内戦を経験している。これらの内戦は、表面的には民族や宗教の対立が原因とされているが、いずれも例外なく石油利権をめぐる争いだった考えられるそうだ。ナイジェリアではいまも石油利権をめぐってのテロが絶えない。問題は手っ取り早く儲かる石油があるばかりに、その他の産業が育っていないことだ。

 6月のFIFAワールドカップで同組になったカメルーンが、思いのほか不調で、一次リーグ突破に苦しんでいることばかり報道されているが、アフリカの現実にも少しばかり思いを致したい。
[PR]

by greenerworld | 2010-01-19 20:51 | エネルギー  

親方日の丸

 JALが法的整理。株主責任を問うとして100%減資、つまり持っている株の価値はゼロになる可能性が高くなり、先週のJAL株は投げ売り。とうとう7円にまで墜落した。この100%減資には反対の声も大きい。JALには航空券が割引で購入できる株主優待制度があり、これを目的に購入した個人株主が多いというのが、その理由の一つ。しかし、株の購入はそもそも投資であって、株主優待目当てに株を購入するというのは本末転倒。株主への還元は配当でこそ行うべきであるし、配当できない会社からは株主が離れていく(株価が下がる)のが株式市場の常道である。

 JALは昨年度まで4期連続無配。過去10年間で無配が6期という惨憺たる経営状況でも、株主優待を続けてきたのは欺瞞だと思うが、ほとんどの個人株主は、国が付いているからつぶれることはないと思っていたのではないか。配当はなくとも、航空券が半額になるのならその方がお得だと。そうだとすれば個人株主もまた「親方日の丸」だったわけで、充分に株主責任はあると思う。

 それに報道されているように、JAL救済のために数百億から一千億円規模の政府保証債権が放棄されることになれば、株主でもない一般国民にもしわ寄せが来る。政治家、官僚、経営陣、社員、労働組合、それに株主が、日の丸にたかったこれが結果だ。だが、責任取らずに"売り逃げた"やつはたくさんいるはずだ。それをもっと問題にすべきじゃありませんか?
[PR]

by greenerworld | 2010-01-17 13:28 | 森羅万象  

北半球の異常低温

 昨夜から、家の温水器のパイプが凍ってしまった。真空貯湯型というタイプで、水道管から圧力で屋根に送って太陽の光で温め、そのままガス給湯器に接続されている「水道管直結」なので、温水器からのパイプが凍結すると、ガス給湯器への水の供給もできなくなってお湯が止まる。こういう時は、水道管から直接ガス給湯器に水を供給できるよう回路を切り替えるようになっている。例年だと、1〜2回、今朝は冷え込んだなという朝に凍り付くことがあるくらいだ。夜のうちから凍ってしまったのは初めて。

 14日の最低気温は東京の府中でマイナス4.7℃、青梅で同5.5℃だったようだ。今朝は八王子でマイナス4.7℃、青梅で同4.9℃。わが家のあたりも、そのへんまで冷え込んでいると思われる。当初はエル・ニーニョの影響で暖冬の予報だったのに、すっかりはずれてしまった。

 異常低温は日本だけの減少ではなくて、北半球中緯度地帯で広汎に起こっているらしい。ヨーロッパも厳しい冬に見舞われている。気象庁の発表資料によると、12月19-20にはベルリンの最低気温がマイナス14℃、1月9日にオスロでマイナス25℃以下、同じ日に暖かな米フロリダ州のオーランドでもマイナス4℃を記録したそうだ。英ブリテン島もすっかり雪に覆われた。

 冬が寒いのは当たり前、とはいうものの、年とともに寒さがこたえる。来週は大寒。そのあたりから寒さがゆるむという予報だが……。ともあれ春はすぐ目の前まで来ている。
[PR]

by greenerworld | 2010-01-15 08:29 | 気候変動