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あれを「惜敗」と呼ぶのか?

 相変わらず日本のメディアは、代表チームに甘い。

 強化試合イングランド戦。久しぶりにフットボール日本代表の試合を見たが、球際への寄せ、パスのスピード・精度、サイド展開、ドリブルの切り崩し……と、どれをとっても被い隠しがたい差があった。前半7分の幸運な得点がなければ、韓国戦と同じかそれ以上の惨敗になっていただろう。たしかに阿部選手のワンボランチ起用は機能していたが、相変わらず攻め手はない。パスにスピードはないし、動き出しが遅い。止まってゆるいボールを待ち、パスの出し手を探す。レベルの差は絶望的だと思った。それでも、得点が入らないのもフットボールの妙味。体力のあった前半はまだおいまわしが効いて、イングランドにいい形を作らせなかったが、後半は持たないだろうなと思ったら、案の定、サイドを崩されて2失点。闘莉王と中沢のオウンゴールだが、彼らが触らなければ、きれいに得点されていただろう。それ以外にも何回か完全に崩されて決定的なシーンがあった。方や日本は全くシュートの形を作れていなかった。

 唯一本番、特に緒戦のカメルーン戦でもこういうシーンはあるかなと期待を抱かせたのが、闘莉王から岡崎へのカウンターパス。それもシュートの精度が悪くては、何にもならないけれどね。

 それにしても、岡田さんはなぜワールドカップ本戦出場が決まった時点で、この戦術に切り替えなかったんだろう。1年間この戦い方を徹底させていれば、と思う。
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by greenerworld | 2010-05-31 08:09 | フットボール  

どちらが先にやめることになるか

 迷走する2人のリーダー。岡田さん(フットボール日本代表監督)と鳩山さん(日本の総理大臣)。どちらが早く辞任することになるのだろう。岡田さんは6月24日までは代表監督を務める。一次リーグ敗退ならば、この時点で辞任。もし目標通り4位以内になれば、7月11日の3位決定戦まで采配をふるうことになるが……。

 鳩山さんは遅くとも7月11日の参院選投開票日には辞任するだろう。参院戦敗北の責任を取ることになる。どのみち辞めるのなら、選挙で傷口を広げないようにということで、その前に辞任しろという声が高まりそうだ。政権交代しても1年持たなかったか。お坊ちゃま政治の限界。

 フットボールも政治も、日本はどこへ行く?
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by greenerworld | 2010-05-30 19:22 | 森羅万象  

EU、温室効果ガスの2020年削減目標を−30%に

 鳩山政権が掲げる2020年に90年比−25%という目標は、目下世界トップクラスだが、その達成は危ぶまれている。一方、EUはこれまで−20%を目標としていた。これを−30%へとさらに強化すると、英Times 紙の電子版が伝えている。記事によると、EUでは温暖化対策に加え、リーマンショック以降の景気後退も手伝って、昨年の排出量はすでに1990年レベルより14%も減っているため、その達成はもはや容易だと考えられている。目標をかさ上げするのは、昨年のコペンハーゲン会議の失敗を受け、他の国々に率先して低炭素社会を築き上げることで前例を示すためと、低迷している炭素取引市場を活性化するためという。ポスト京都の交渉をリードする狙いがある。

 ただし達成には追加的に330億ポンド(4兆3000億円)/年が必要で、独自に導入することはEU域内企業の競争力をそぐおそれがあることから反対も予想される。EU域外の企業がEUに製品を輸出する場合、排出権の購入を義務付ける制度も検討されているようだ。

 折しもギリシャ・ショックを端に発した金融危機のまっただ中、EUの決断はいかに?
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by greenerworld | 2010-05-26 19:18 | 環境エネルギー政策  

えっ! 4月は過去最高の気温?

 4月の世界気温は記録のある1880年以来最高と、米国海洋大気圏局(NOAA)が発表。また1月〜4月も最高だった。4月の平均気温は14.5℃で、20世紀を通じた平均気温(13.7℃)より0.76℃高かった。結局気温が低かったのは、日本を含む東アジアとアルゼンチン、アメリカ西部など一部だけだったらしい。
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by greenerworld | 2010-05-25 20:50 | 気候変動  

電子ブックと出版産業

 今週いよいよ日本でも、iPadが発売になる。すでに店頭予約は早々と打ち切られるほどの人気。アメリカでは発売1か月を待たずに100万台が売れた。これはiPhoneより速いペースで、この新しいデバイスが多くの人から待ち望まれていたことがわかる。

 iPadの機能の一つに「電子ブックリーダー」があり、サイトからダウンロードした電子ブックを読むことができる。紙の本がなくなることは当面ないだろうが、たとえば、iPadの普及が1,000万台を超えたとき──それはさほど遠くないことだと思うが──状況は大きく変わるのではないだろうか。

 iPadの無線LAN対応タイプで最も安いのは48,800円。しかし電子ブックは半額から3分の1の価格で売られるだろう。1冊あたり平均で700~800円安ければ、60~70冊買えば元が取れる計算だ。おまけに本棚をふさぐことはない。一部の豪華本などを除いて、電子ブックをダウンロードして購入する方向にシフトしていくことは避けられない。音楽の世界でこの9年間に起こったことが、書籍の世界でも起こるにちがいない。

 それを加速させそうなのが、出版産業の現状だ。いまに始まったことではないが、本はますます売れなくなっている。ところが出版点数は増えている。書店店頭での回転が速くなり、出版社は書棚を確保するためにも、資金繰りのためにも、点数を増やし、その代わり1点あたりの部数を絞っている。自転車操業は以前からのこの業界の体質だが、それがますますひどくなっている。じっくりと時間をかけた企画など無理で、お手軽な新書本ばかりが増える。新書が悪いと言っているわけではないが、コンテンツを供給する立場からするとゆゆしき時代になっている。

 印税率も下がっているから、価格低下、部数減とトリプルで、著者に入る印税収入は縮小している。印税収入が減れば、著者は物を書くことで食べていけなくなる。一般的に印税率は10%とされているが、最近は7%とか、もっと低い場合もある。1000円の本で、70円程度。1万部──最近ではちょっとしたスマッシュヒットだ──売れても70万円。1冊の本を書き上げるのに、最低でも数か月はかかる。取材費や資料費も自前だから、全く割に合わないことになる。若い才能がこの世界に入ってくることを躊躇するようになろう。誰もが最初から村上春樹になれるわけではないし、村上春樹を生むには、その裾野が広くなければならない。本が文化のバロメータだというなら、その文化はどんどん劣化していく。出版界は自分で自分の首を絞めているように思う。

 ところがアメリカでは電子ブックサイトが著者に払う印税が85%、90%だという。300円で売られても250円以上が収入になる。どちらが魅力的か、計算するまでもない。

 もちろん良い本にするには編集機能が必要だが、少なくとも出版社は必要ない時代がすぐそこまで来ているような気がする。いや、誰でも出版社になれる時代か。
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by greenerworld | 2010-05-25 17:46 | 森羅万象  

熊本芦北から東京湾に打瀬舟が回航

「東京湾に打瀬舟を復活させる協議会」は、以前取材させていただいた木更津金田の漁師さんたちが中心となって、始まった活動だ。40年ほど前までは、帆に風を受けて滑るように網を引き、魚やエビを捕る木造船「打瀬舟」が、東京湾各地で見られた。浅瀬での操船に向いた構造で、水深1mでも航行できたという。底引き網に比べて、海底へのダメージがとても小さかった。その打瀬舟の復活が同会の目的だ。打瀬舟の復活には打瀬舟漁法の復元、船大工の技術の継承、海と山との連携による森林の保全(千葉の打瀬舟は山武杉でつくられた)、藻場や干潟の再生など、たくさんの難題がある。逆に、打瀬舟は豊かで美しい海とその海に支えられた(持続可能な)くらしを取り戻すシンボルと言える。

 打瀬舟建造プロジェクト http://utase.yokochou.com/

 この6月、同会では熊本県芦北町で実際に使われている打瀬舟を譲り受け、はるばる東京湾まで1500kmの距離を回航する。6月2日、芦北を出発する舟は、八代海から天草灘、東シナ海、玄界灘を経て瀬戸内海に入り、紀伊水道から太平洋へ、さらに熊野灘、遠州灘、相模湾を伝って6月13日に三崎港を経て横浜に入港予定。

 途中の寄港地や航行中には、伝馬船やヨットとの併走などの催しもある。希望者は一部区間の乗船も可能。ブログ子もすでに申し込んだ(航路はヒミツ)。

 回航の計画書はこちらに http://www.satoumi.com/kaikou.pdf

 東京湾に着いた打瀬舟は、東京湾の自然再生を支援するさまざまな活動に活用される予定。
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by greenerworld | 2010-05-24 13:53 | エコエコノミー  

えらかったね

 関西出張の帰り道、久しぶりに実家に顔を出した。夜遅く帰ると老親はまだ起きていて、母親に「えらかったね」と言われた。

 別に立派なことをしてきたわけではない。「えらい」というのは方言で、疲れた、きつかったと言うような意味なのだ。「えらそうな顔」は尊大・傲岸な態度ではなく、疲れ切った、あるいは苦しそうな顔のことである。

 ああ、そう言うんだったなあ、と久しぶりに聞いて思い出した。「お疲れ様」と言われるより「えらかったね」と言われた方が癒される。
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by greenerworld | 2010-05-23 10:08 | 森羅万象  

生物多様性の劣化はより深刻に

 5月22日は「国際生物多様性の日」。

 今年は国際生物多様性年であり、生物多様性条約の目標年。5月10日には、生物多様性条約(CBD)事務局から『地球の生物多様性の概観 第3レポート』(GBO3)が発表された。GBOは、地球のあらゆる場所で人類の経済と生存を支えている自然のシステムが劣化、崩壊の危機にさらされていると警告している。以下はエグゼクティブサマリーからの抜粋。

 2002年に合意された条約の2010年目標は「地球規模、地域レベル及び国レベルにおける現状の生物多様性の喪失率の顕著な減少」というものだったが、まずレポートは、この目標が達成できなかったことを明らかにした。

 具体的には、

 ●平均して絶滅の危機にある種は、より絶滅に近づいた。両生類は最も危機的で、サンゴ類は急速に状況が悪化している。植物の種の4分の1近くが絶滅に瀕している。

 ●脊椎動物の種のほぼ3分の1が1970年~2006年の間に絶滅し、なお減少しつつある。とりわけ熱帯及び淡水域において減少が著しい。

 ●熱帯林やマングローブ林で自然生息地の減少速度が弱まってはいるものの、地球上のほとんどの場所で、その量的・質的減少が続いている。淡水の湿地、海氷、塩沢地(注:潟湖など)、サンゴ礁、藻場、貝礁(shell reefs)では深刻な減少が見られる。

 ●森林、河川やその他の生態系の断片化、劣化によって生物多様性・生態系サービスが失われている。

 ●農業系における作物や家畜の遺伝的多様性の減少も続いている。

 ●生物多様性の喪失をもたらす5つの要因(生息地の改変、過剰な開発、環境汚染、侵略的外来種、気候変動)はいずれも変わらないか、さらに激しくなっている。

 ●人類によるエコロジカルフットプリントは地球の生物学的な容量を超えており、その程度は2002年時点より大きくなっている。

 要するに、人為的な原因による生物多様性、生態系の劣化は史上最悪のスピードで続いており、このままでは人類の存続すら危ぶまれるという話である。

 ブログ子は、地球温暖化よりも生物多様性の方がずっと深刻だと思っているが、連立政権からは、温室効果ガス-25%に向けたアナウンスばかりで、生物多様性に関する取り組みの声はさっぱり聞こえてこない。10月には名古屋で節目のCOP10が開催されるというのに。
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by greenerworld | 2010-05-14 10:39 | 生物多様性  

なんだか苦手

 努力の人だってのは誰が見てもわかる。実績もすごい。でも、個人的にはちょっと敬遠してしまう、谷亮子(旧姓田村)氏。なぜなんだろう。自分には絶対できないって事実を突きつけられてしまうからか。いやたぶんこの人は「努力している私」が趣味なんじゃないか。それも才能かな、そんな才能は持てないと思うから、また屈折する。

 この人、いずれは政治に出るだろうと思っていたが、意外だったのは民主党から出馬するということ。自民党からだろうと見ていたからだが、自民党が見くびられたということだろう。しかしその民主党も落ち目の一途だ。出れば当選するだろうが、小沢チルドレンの一人として数あわせに使われるだけではないのか。これが彼女の今後のキャリアにどう影響するのでしょうか。

 それにしても与野党含め、参議院選はタレント、スポーツ選手のオンパレードだ。手っ取り早く票が取れる候補をと考えているなら、国民を愚弄しているとしか思えない。ますます政治離れを生むだけ。まともに政治を憂えている人ほど、投票する気をなくすのではないか。
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by greenerworld | 2010-05-10 22:59 | 森羅万象  

アフリカ人だけが純粋なホモ・サピエンス

 アフリカ大陸のサブサハラ(サハラ砂漠以南)の人類と、それ以外の人類の大きな違いは、遺伝子の中にあった。非アフリカ人の遺伝子には1〜4%、ネアンデルタール人起源の遺伝子が含まれている。つまり、非アフリカ人はネアンデルタール人との混血だというのだ。

 こんな衝撃的な研究結果がドイツのマックス・プランク研究所などの研究員たちによって明らかにされ、米科学誌「サイエンス」に発表された。

 ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)は、これまで発見されているうち、現生人類(ホモ・サピエンス)ともっとも近縁とさる化石人類で、40万年ほど前からヨーロッパから中東、中央アジアにかけてすんでいた。やがて進出してきた現生人類との競合で絶滅し、2万〜3万年前に姿を消した。

 ミトコンドリアDNA(mtDNA)の調査では、現生人類の母系を20万年前のアフリカにまでたどることができる。化石骨から採取されたネアンデルタール人のmtDNAを調べると、mtDNAには“混血”の証拠は見つからなかった。ミトコンドリアは細胞質にある器官で、核遺伝子とは別個に、母親から子どもに受け継がれる。

 これはネアンデルタール出身の母親がいなかったことを表すわけではなく、いたとしてもどこかで絶えてしまった(少なくとも女の子を残さなかった)ということである。だから、これだけではまだ、現生人類がネアンデルタール人と交雑しなかった証拠にはならなかった。mtDNAより膨大は核遺伝子の中には、その痕跡が残っているかもしれない、しかしその検出はきわめて困難である。そもそもDNAはすぐに劣化し分解してしまう。そんなものが数万年も残っていることがまず奇跡的である。残っていたとしても、採掘者や観察者のDNA(髪の毛や皮膚の一部など)が混じってしまうこともある。しかも膨大なDNAの中で、そのどこに当たる部分なのかを正確に位置づけなければ、現生人類のものと比較できない。

 こうした困難を乗り越えて、研究グループが突きとめた結論。現生人類のうち非アフリカ人の遺伝子の中にはネアンデルタール由来のものが含まれている。つまりネアンデルタール人の血を引いている。その時期はおよそ10万〜5万年前。場所は中東付近。人類の一部(ごく少人数だと考えられている)がアフリカを出た後、世界に広がる前のかなり早い段階で交雑が起こった。その後、人類はアジアやオーストラリアやヨーロッパに広がり、さらに新大陸にまで足を伸ばした。アフリカに残った人々は、ネアンデルタール人との接点はなく、そのまま純粋な系統を保った……。

 1〜4%が共通するということは、どのくらいの“血の濃さ”なのだろう。2の倍数を分母にした分数で表すと32分の1から64分の1。5~6代前のどちらかの片親にネアンデルタール人の祖先がいるというのと同じ割合。交雑が1回きりだったとすれば、そのころの人類集団にそのくらいの割合でネアンデルタール人が入ってきたということになる。ただしその時の人類の集団は先述のようにきわめて少人数だった。100人程度しかいなかったとしたら、2〜3人でよい。

 化石から復元されたネアンデルタール人の形態は現代人とはかなり異なっている。スーツを着せて地下鉄に乗っていれば誰も気づかないとも言われることがあるが、眉毛のあたりの骨は大きく突き出ているし、額も狭く平ら、顎の先端のおとがいがない。外見で明らかに「異質」だと感じるのではないだろうか。体は頑丈でずんぐりして四肢は短い。これはアジア人の特長でもあるのでそれほど違和感はないか。もう一つ現生人類のようにはうまく言葉を話せなかったのではないかとも言われている。

 こうした両種がどのようにして“交雑”したのだろうか。友好的に姻戚関係を結んだとは思えない。アフリカを出たばかりの現生人類(非アフリカ人の共通祖先)たちは、きわめて少人数の集団だったので、もしかするとネアンデルタール人に追われる立場だったかもしれない。それとも親(ちか)しい仲間と認め、友好関係を結んだのだろうか。それならばなぜその後ネアンデルタール人は滅んでしまったのか。その時一体何があったのかは、すべて想像の中の話でしかないが、ネアンデルタール人の遺伝子が現生人類に何かメリットをもたらしたとしたら、それは寒さへの適応性ではなかろうか。ネアンデルタール人はすでにヨーロッパや中央アジアで長くくらし耐寒性を獲得していた。ずんぐりしたからだ、短い四肢も寒さへの適応と考えられる。もしかすると薄い肌の色も、ネアンデルタール人から受け継いだのかもしれない。非アフリカ人の祖先がアフリカを出たとき、彼らは間違いなく黒い肌をしていたはずだから。
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by greenerworld | 2010-05-08 20:20 | 森羅万象